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2015-08-01 11:41 追加

WL2015ファイナルレビュー&コメント

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■新王者誕生

WS賞を受賞したアーヴィン・ヌガペットだが、彼とWSケヴィン・チルリエ、Lジェニア・グレベンニコフを3人の安定したレシーブが攻撃への支えとなった

WS賞を受賞したアーヴィン・ヌガペットだが、彼とWSケヴィン・チルリエ、Lジェニア・グレベンニコフを3人の安定したレシーブが攻撃への支えとなった

3位決定戦のポーランド、決勝のセルビア共に前日の疲れがあったのか、主力選手が本来の力が出せない。控え選手に交代を余儀なくされる。3位決定戦はWSのラッセルが戻り、安定感が増したアメリカが勝ち、決勝はセルビアのブロックが良かったが、それ以上にOPロージエルはじめWSアーヴィン・ヌガペットら全員が安定した力を出し切ったフランスが初優勝を飾った。

最終順位:優勝フランス、2位セルビア、3位アメリカ、4位ポーランド、5位ブラジル、6位イタリア

 

フランス、ローレント・チルリエ監督

-2013年に……(質問を言い終わらないうちに)

監督 そうです。2013年のWLでブラジルに1勝をあげたことが、今のフランスチームの第一歩になりました。

-あの時、記者会見場では「たかが1回ブラジルに勝っただけで大きな顔するな」みたいなしらけた雰囲気がありましたね。

監督 記者の人たちは、誰も予想していなかったでしょう。でもあの勝利が、昨年、世界選手権での躍進にもつながったと思います。

-世界選手権では全勝であがって、最後に2敗しただけで4位、メダルを逃しました。今回もグループ2から全勝で来て、トラウマはありましたか。

監督 それはありません。むしろ自分たちに失うものは何もないと挑戦者の気持ちが強かったです。

-この勢いをW杯に持っていけないのは残念ですね。

監督 W杯に出られない分ここでの優勝は本当に嬉しいです。でも本番は来年です。必ずリオに戻ってきます。

 

セルビア、OPアレクサンダー・アタナシエビッチ選手


-優勝まであと少しでしたが……。

アタナシエビッチ選手(以下、選手) 今日は自分もチームも本来の力が出せず悔しいですが、銀メダルがとれて嬉しいです。

-ブラジル人からすごい声援でしたね。

選手 びっくりです。ここはブラジルですよね? 5月の開幕戦ではブーイングだけだったのに。自分の名前がコールされたり、大きな拍手で胸が熱くなりました。

-ファイナルに来てチームの調子はどうでしたか。

選手 みんな気合が入っていました。監督がシーズン開始から良い時も悪い時も僕たちを信じて支えてくれたので感謝したいです。

-リオ五輪がいよいよ来年ですね。

選手 W杯で出場権争いができないので、欧州選手権で厳しい戦いが待っています。できればW杯で欧州のチームに出場権を取ってほしいです。来年も僕たちセルビアを応援して下さい。アミーゴ、オブリガード!(ブラジルの皆さん、ありがとう!)

応援してくれたブラジルのアミーゴたちとセルフィー

応援してくれたブラジルのアミーゴたちとセルフィー

 

アメリカ、ジョン・スパロウ監督

-連覇は難しかったですか。

監督 5月の開幕から本当に厳しい戦いでした。

-昨年はサンダー選手、今年はラッセル選手と毎年、素晴らしい選手が現れますね。

監督 ラッセルはとても才能ある選手の一人です。この先、相手からのマークが厳しくなりますが、さらに成長してほしいです。ベテランと若手がうまくかみあったと思います。

-Sのクリステンソン選手のブロックが要所で決まりました。

監督 読みがいいのが彼の持ち味でもありますが、MBのブロックが良ければそれを避けようと彼の所へくる。彼を避ければMBにつかまるといった相乗効果もあったと思います。

-W杯への抱負はいかがですか。

監督 8月にはブラジルと強化合宿、練習試合をする予定です。サーブで崩せるかどうかがどのチームとの試合でも鍵になります。WLの反省点をしっかり修正したいです。

 

■リオ五輪に来るのは誰だ

落胆するブラジル・レゼンデ監督

落胆するブラジル・レゼンデ監督

2008年のWLファイナルでは同じリオのマラカナンジーニョ体育館でブラジルは4位という地元開催でメダルなしの悔しさを味わった。その分も今年は気合が入っていたはずだが、準決勝にも進めない5位に終わった。フランスやセルビアが「よし、来年もやるぞ」という良いイメージで終わったのに対し、ブラジルは「ここでは勝てない」というようなジンクスになってしまった。Sのブルーノ・レゼンデの合流が今年は大きく遅れ、コンビに不安が残る部分があったところへ、OPソウザのケガでスピードが生かせなかった。また各チームからサーブでWSリカルド・ルカレリ・デ・ソウザを崩し、そこからスパイクに入るソウザにブロックを3枚つける“ルカレリ崩し”も徹底していた。MBシジネイ・ドス・サントスが肩のケガで今シーズンは全休したのも大きい。まだ這い上がる余地はある。

9月開催のW杯での五輪切符争いは、おそらくポーランド、アメリカ、イランが一歩抜き出ているように思う。WLファイナル後にイタリアのマウロ・ベルート監督も辞任した。ロシアとともに復活を期待したい。W杯に参加しないチームでも、今回優勝のフランス、2位セルビア、世界選手権3位のドイツ、他には伸びしろのあるベルギー、フィンランドなど特に欧州予選は激戦となるだろう。どのチームが来年リオに来るのか、予選から目が離せない。

文責:唐木田真里子(ブラジル在住)
写真:FIVB、アレクサンドル・アタナシェビッチ

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