2016-03-27 16:09 追加
V・プレミアファイナル 久光vs日立
V1リーグ 女子
日立がサイドが速いコンセプトでありながらMBへの打数が多くできる要因のひとつとして、レセプション、トランジションでファーストタッチを高く上げて各選手がスパイクに入るための時間を稼いでいることが挙げられます。この試合でも実践はできていたのですが、試合序盤からパオリーニ選手とセッター佐藤選手の感覚が合わず、セットが低くなったりスパイクが入るのが早くなったりしていました。セットを重ねるにつれ徐々に解消はしましたが、普段どおりとまではいきませんでした。また、第2セットの後半からビハインドを追う展開が続き、点差を縮めて流れをつかみそうになったときもミスによる失点などがあり主導権を握る場面がほとんどありませんでした。最後はレセプションアタックも弱くなってしまい、トランジションから久光製薬にブレイクを重ねられ力尽きました。
久光製薬は第1セット中大路選手がセットを速くしなければという意識が伺われ、無理な体勢でレフト側に速いセットを上げようとしダブルコンタクトをとられたりしていました。セットの精度も良くなくアタッカーがフェイントをする場面も多く見られました。しかし試合の後半になるにつれ無理なセットが少なくなりました。外から見た限りでは意識が変わったことによるものかは分かりませんでしたが、ラリー中にバタバタすることが少なくなり、アタッカーが助走を取ってスパイクを打てる場面が多くなりました。ラリーを取りきる要因となり久光製薬が有利に試合を進めることができることに繋がったと思います。また、シーズン終盤から多くなってきた長岡選手のバックセンターからの攻撃や時間差攻撃が良く決まりました。セットがライトに比べるとフワッとしたものが多くなり長岡選手の本来の攻撃力を引き出せたのが決まった要因のひとつではないかと思います。
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