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インタビュー

2018-01-01 18:53 追加

新監督に聞く サントリー荻野正二「テーマはつなぐ」

V1リーグ 男子

――外から全日本を見て。

荻野:スタート前にいろいろあったけど、でも、それでもスタートするって決めたんだから、自覚を持ってスタッフにも選手にもやってほしい。

偉そうだけど五輪を2回経験した者として、厳しい練習にも耐え抜いてメンタル的にもどん底まで追い込まれたから、ひとつ言えるのは「代表のプライドを持たないと」ということ。お客さんがあれだけ入っているのに、テレビでは(DJの)応援が聞こえるけど、会場では聞こえない。メディアではいろんなこと書かれているけど、あんな強豪チーム相手なら、なにで勝つかといったらチームで纏まらないと勝てない。もっと声かけるとかコミュニケーションが必要だね。誰かが声だしたら、応えるとか、ミスしたら手を挙げるだけじゃなくて「ごめん」と言うとか、そういう根本的なところが日本人の一番いい所だと思うけど、そういうものが見えない。

そういうところをどう改善するか。アジア選手権は勝ってるけど、2軍相手だから、そこは自覚しないと。(対戦相手はベストメンバーではなかった。)

中垣内さんもコーチに任せてるけど、男子の場合は強豪国でも監督が一番先頭になって話をしているので、監督が話をしたほうが選手も聞くんじゃないかと思うんですよね。中垣内さんでスタートしたんだから、その人に任せてチームを作るべきだと思う。監督が言ってることは絶対だから、だからメンバーチェンジされても監督がそう思ったんだからそれでいいと思うし、ブロックがクロス多いからという指示ならストレート1本抜かれても監督が言ってるんだから信じてやるとかね。そういう風に日本人らしいバレーを展開して欲しいと思います。

OBとしては、植田さんが正解かどうかわからないけど、その時代はそういうバレーを貫いた結果、五輪選手になれたし国際大会でもそれなりの成績を残せた。そして、(試合で)負けても次につながる試合運びをしてきたから、そういうのをもう一回やってほしい。中垣内さんも経験してるし、津曲もしてるし、その二人がメインになってやってほしいね。

 

――今全日本では、オーバーハンドでサーブレシーブをとるようにしているようですが、サーブレシーブの名手であった荻野さんから見て。

荻野:ヨーロッパでの主流はオーバーハンドでとりますよね。ジャンプフローターサーブの精度が上がっているのでそのやり方は間違いじゃないと思います。でもアンダーでとるほうがいい人もいるし、人によって変えたほうがいいんじゃないですか?

柳田のインタビュー記事を見たら変化する前にとってしまおうという事を言っていたので、そういう考えも僕らにはない発想なんでいいと思います。国内のVリーグでも精度が上がっているので、オーバーハンドでとれるひとは取れるけど、苦手な人もいる。うちの栗山とか上に来たらオーバーハンドでとりなさいとは言っているんですけどね。

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