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インタビュー

2018-02-14 08:00 追加

悩みながらもチームを高みに上げる“キャプテン”浅野博亮(前編)

V1リーグ 男子

キャプテンになり周囲の期待の重みを感じた

 

FC東京戦で敗戦直後に厳しい表情を見せる浅野

——ここまで、プレミアリーグに昇格して以降、順位を上げてきました。今シーズン、監督が変わるなど新体制になって、主力3人(古田史郎、高橋和人、高橋慎治)が一気にいなくなった中でも、それでも周りから期待されていると思います。プレッシャーを感じているでしょうか。

浅野:それは、なる前から実際感じましたね。でもやっぱり、変なふうに言っちゃいけないですけど、今までがうまくいきすぎていました。これまで確実に毎シーズン順位を上げてきたので。そんなチームって、なかなか無いのじゃないですかね。1位になったチームが入れ替え戦にいったり、パナだって優勝したあとに6位だったりと。そういう世界の中で、自分たちがうまくいきすぎた。毎年毎年順位が上がっていたので。良い意味では強くなっている、周りにも期待してもらっていると捉えられるのですが、ただキャプテンになってその重みを感じた。

 

——役割が変わったことで、試合中の部分もそうですが、それ以外の部分で気にしていることはありますか。

浅野:声かけとかサインを書いたりとか、そういうのにも気を取られるのもあります。自分で集中するというか、なんていえばいいのか、自由奔放にやるタイプなんで。

 

——そこの部分って変わるものですか。気にせずにプレーできるのか、あるいはプレーが萎縮してまうのか。

浅野:大学の時に、キャプテンをやると自分のプレーがダメになる傾向があった。特にスパイクの場合は落ちました。

 

——見ている印象では難しいシーンで決めている印象があったので、意外です。どちらかというと、個人というよりチーム全体としての攻撃が決めにくいのかなと思っていました。

浅野:それはありましたね。(高橋)慎治さんが抜けて、攻撃の組み立て方が変わって、2人のセッター(久保山尚と渡邉峻)が若いというのもありますし、カジースキ自身もオポジットにいって実際決定率が落ちた思います。

 

——確かに。今度また機会があれば、カジースキ選手に聞いてみたいなと思ったのは、カジースキ選手、オポジットにポジションが移ったことで多分距離感覚が狂っているんだろうなと思いました。フェイントしたボールをネットにかけたりとか。

浅野:そうですね。日本人ブロックにシャットされることなんて、レフトの時は滅多になかったのに、ライトでは日本人ブロッカーとしか当たらないのにシャットされたりと、その点では難しいのかなと。本人もストレスを感じていたみたいです。

 

——逆に、ブロッカーとしては機能しているのかなとは思いました。

浅野:逆にそうですね。完全に覆うので。

 

——そういう意味で難しいですね。アタッカーとしてのカジースキ選手がライトにいくことで威力が半減しましたが、ライトにいくことでブロッカーとしていることで、うしろはディグしやすくなったのかなと思いました。

浅野:強いて言うならば、どっちにでもいけるので、そこで相手の強いところに当てることができるので。レフトからでもライトでもスパイクはいけるので。

 

後編に続く

文責:大塚淳史

 

浅野博亮(あさの・ひろあき)

1990年10月6日、長野県安曇野市出身。身長178cm。最高到達点335cm。ウィングスパイカー。長野日本大学高校、愛知大学と進み、2012年よりジェイテクトSTINGSに所属。高校2年時に国体準優勝、春高ベスト16。大学3年時に西日本インカレ優勝。2017・18年シーズンより、キャプテンに就任。全日本は2015年から選出。

 

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