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会見・コメント

2019-03-25 08:00 追加

堺・樋口裕希「成長よりも課題が多く見つかったと感じている」 JT・山本将平「相手の攻撃をしっかり守備してラリーできるようになったのが手応え」

V1リーグ 男子

■JTサンダーズ

●ヴェセリン・ヴコヴィッチ監督

ファイナル6のこういう戦いになると気持ちの面で強さを求められると思います。今の状況を考えても、堺ブレイザーズさんは好調で、まだ勝てばファイナル3の可能性があるということで高いモチベーションで来るのはわかっていました。自分たちもファイナル3を決めたいというモチベーションは高かったと思いますが、熱くなりすぎて逆に集中力が落ちてしまい、ミスが出たりした部分もありました。試合を通して、自分たちの気持ちの面での強さを見せることができたし、勝ち切ることができて本当によかったです。今からは明日の試合に向けて、しっかり考えていかないといけないと思います。

――先週の日曜日があまり良くない状況だった中で、短い時間で選手たちにどのような働きかけをしましたか?

ヴコヴィッチ:バレーボールは本当にアウトサイダーがいないスポーツだと思います。例を挙げれば、今、チャンピオンズリーグをやっていますけど、ポーランドのグダニスクというチームは資金力や規模はそれほど大きいチームではありませんが、勝てはしなかったものの、ロシアの強豪であるゼニト・カザンを追い詰めるようなバレーをしました。そういった形で簡単な試合はひとつもないので、気を引き締めなければなりませんでした。

正直、先日のパナソニック戦は、ただ会場に行って何もしない状態で帰ってきたと言ってもいい状況でした。何もできない状態でしたが、選手たちに伝えたのは、「しっかりと切り替えて、今週の2試合に向けていい調整をして、いい雰囲気で戦うように」と。選手たちはしっかりそれをやってくれたと思います。パナソニック戦はあのような試合でしたが、ああいった形で負けたほうが気持ちの面で切り替えられたと思うので、そういった面ではしっかりといい形で、いい準備をして試合をすることができたと思っています。
また、ブレイザーズさんに関しては、今シーズン負け越している相手ですし、自分たちにとって厳しく、やりづらい難しい試合でした。

ーー劉力賓選手の腰の状態は?

ヴコヴィッチ:そこまでひどい状態ではないです。

●山本将平主将

今日に関しては4セットを通じて苦しい展開が多かったのですが、チーム全員で声を掛け合って、気持ちを切らさずにできたところが勝因なのかなと。こういう組織力は、ファイナル3、ファイナルに向けても大事になってくると思うので、今日の試合を忘れずにまた明日、頑張りたいと思います。

●深津旭弘選手

内容はいろいろあると思いますが、勝ち点3をチーム一丸となってとれたのは大きいので、それを明日につなげたいです。

――山本選手に。気持ちを切らさずにという部分で、いつも以上に気持ちを出したり、感情的になってしまった部分もあったかと思います。そこはいつもなら抑えているものを出してでもチームを率いたいという気持ちのあらわれだったのでしょうか? もしくは試合の流れの中でそうなったのでしょうか?

山本:状況も状況ですし、特に自分が引っ張ろうと。若手の多いチームなので、とにかく声を出して、雰囲気が悪くならないようにしようという心がけを試合の入りから持ってやっていました。自分が調子が悪くても、チームの雰囲気だけは盛り上げられる存在にならなければと声をかけ続けました。

――深津選手に。3セット目で、ジョルジェフ(二コラ)選手のフェイントボールを井上(航)選手が拾えなかった時に喝を入れているような場面がありましたが…?

深津:拾えなかったので(笑) 拾えていたら、怒らなかったです。たまによくわからないことをすることがあるので、あの時は「なんでとれないの?」という感じでした。 あれはたいした問題ではないので(苦笑)

●エドガー・トーマス選手

堺ブレイザーズに関して言えば、レギュラーラウンドもファイナル6も順位関係なく、自分たちに対してガツガツやってくる相手で、難しい試合になることは予想していましたが、実際にそうなりました。今日の試合に関して言えば、3セット目、負けている状況から取り返し、追いついて勝ち切ったのは収穫でした。この後は明日の試合のことを考えていきたいと思います。

――山本選手に。試合を重ねるに従って感じている手応えは?

山本:ファイナル6が始まる前までは、例えばサイドアウトがとれなかったら、その試合は負ける確率が高かったのですが、今はサイドアウトで切れなくて、スパイクが決まらなかった時も、相手の攻撃をしっかり守備して、なんとか引っ掛けてラリーをできるようになりました。これがファイナル6を勝てるようになった要因のひとつかなと。自分たちも意識しているところではあるのですが、今後もラリーをしっかりとっていくということ、自分たちのポイントにしていくということをさらに詰めていければ、もっといいチームになるのではないかと思っています。

――エドガー選手に。昨シーズンはファイナル3に怪我をして出場できませんでしたが、そのファイナル3があと一歩というところまで近づき、どのような思いで臨んでいますか?

エドガー:去年のファイナル3をチームと一緒に戦えなかったのは、自分のキャリアを通していちばん残念なことでした。去年はチームの勢いでいえば、パナソニックさんや豊田合成さんよりJTの勢いがあるかなと手応えを感じていましたが、自分の怪我が不運な形で起きてしまいました。
今シーズンの自分に課されたミッションとして、怪我をせずにチームをファイナルに導くことを目標に掲げてやってきました。ファイナル6もここまでいい戦いができていますし、明日、豊田合成さんに勝てば自力でファイナル3を決めることができるので、まずはしっかり勝って、決めた後のことを考えていきたいと思います。


写真:黒羽白

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