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インタビュー

2019-04-04 08:00 追加

久光製薬「初代チャンピオンの座を掴み、歴史に名を残せるように」岩坂名奈、新鍋理沙、石井優希、酒井監督 新Vリーグ初代王者への思い

V1リーグ 女子

石井優希

(東レアローズ)はレフトにトスが集まるチーム。ファイナルに向けて対策をしっかりしながらいい練習ができていますし、コンディションを整えながら準備できているので、あとはみんながいいイメージを持って戦うだけだと思っています。不安なくファイナルを迎えられそうです。

ファイナルは特別な舞台で、久光製薬スプリングスは(2011/12シーズンから)もう7年ずっと経験させてもらっていて(今回で8回連続)、慣れてはいますが、やっぱり決勝は何があるかわからない。怖いなという思いはありますが、勝ちへのプレッシャーをしっかり楽しみながら、あの独特な雰囲気を楽しみながらやりたいと思っています。

個人的には、今シーズンは開幕してから体が重かったり体調を崩したり、ここまですごくしんどかったのですが、バレーとしては今までで一番、余裕を持って戦えているというか、試合でも本当にバレーを楽しみながらプレーできていると感じているので、いい意味で濃かったなあと思っています。

最後、ファイナルも笑ってみんなで喜んで終わりたい。チームとしても、毎シーズン、チーム内でいろいろとあり、苦しい状況もあるのですが、それは「勝ちたい」という思いがみんなにあるからそういうことになる。思いはみんな一緒なので、それぞれの思いを集結させて締めくくれたらと思います。

前回のシーズンからリードブロックを取り入れてやってきていますが、今シーズンは特にミドル(ブロッカー)の人がよいタッチを取ってくれたり、サイドの基準がよかったり、関係がすごくしっかりしてきているので、より内容よく戦えていると思います。シーズン通しても無駄に負けていないですし、内容はあまり良くなくてもしっかり勝つということはできていました。より層も厚くなり、控えで出られなくて苦しんでいる選手もいますが、コートでプレーする人はその思いや葛藤も受け止めて責任を持って戦わないといけません。周りをしっかり見てプレーできれば自分のプレーも成長できると思いますし、人としても成長できると思うので、視野を広くいろんな意味で大人になっていけるようにしていきたいと思います。

やっぱり優勝しかないです。久光製薬スプリングスはずっと「世界レベルで」と話してやってきているので、負けるわけにはいかない。メンバーも揃っている分、勝たないといけないという思いもあります。東レアローズは若いし勢いもあると思いますが、久光製薬スプリングスがしっかり勝って、甘くないというところを見せたいと思います。久光製薬スプリングスの方が年齢層は高いですが、「経験してきた」というのをしっかりプレーで表現して隙を見せないように。みんなが納得する優勝ができればいいと思います。

酒井新悟監督

今年シーズン始まってからの1カ月はアキンラデウォがいない中での戦いでしたが、選手みんなで頑張って、1つ落としましたが(JTマーヴェラスに敗戦)よい形でスタートできました。アキンラデウォが合流してからのチーム作りでも、試合を重ねるごとによくなっていき、皇后杯も奪還できましたし、いい形でここまできたかなと思っています。

特に昨シーズンから続けているリードブロックの完成度、サーブからのリードブロックが確立されてきているので、タッチを取った後のトランジションの攻撃をどうやって決めきるか。トータルディフェンスの中でどれだけ速い展開に持っていけるかが久光製薬スプリングスの持ち味なので、そういうところを見てほしいです。

Aディグ、Bディグからクイック、ワンレッグ。サイドの精度。もう一つはつなぎのトスも含めたハイボール(二段)の決定力。その3つに視点を置いています。そこの完成形を優勝決定戦で発揮できれば良いなと思います。あとはファイナル8で序盤の戦い方に課題が出ましたが、選手も共通認識で意識してやってくれていますので、よい形でファイナルを迎えられると思います。

(東レアローズは)大砲を抱えて粘りもある。その粘りの中から最後の最後、得点源に配給して点数取っていくチームだと思います。戦術も大事ですが、気持ちの部分でどれだけ勝ちたいか、連覇したいかが勝負を分けると思います。オフシーズンから1年通して「勝負強さ」「勝ち切る」と常に言葉に出してやってきているので、最後のファイナル/グランドファイナルでも勝負強さを出して勝ち切りたいです。

連覇がかかっていますし、平成最後のV.LEAGUEでもありますし、新Vリーグの初代チャンピオン、いろんな意味でタイトルの価値が上がっているので、チーム一丸となって久光製薬スプリングスがその位置に立ちたいです。

写真:黒羽白

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