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インタビュー

2019-04-20 08:00 追加

越境バレーボーラー タイランド 柳川大知インタビュー【前編】旅先のタイでトライアウト!? V2(チャレンジリーグ)からアジア進出

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2レグからはオポジットとしてチームの得点源となる柳川選手

 

――ポジジョンはミドルでしたが、今はオポジットですよね?

一応、最初に映像とか送ったときに、オポジットとミドル両方できると書きました。僕、国体でオポジットやってたんです、一昨年、つくばユナイテッドのころ茨城で。その時の映像と、リーグのミドルの映像と両方入れてたんで、両方できるっていうのは向こうも分かっていたんですけど、でも、オポジットの選手はすでにチームにいて、ミドルがお前のベストだろみたいな感じで言われて、最初はミドルはやってました。ミドルはチーム内に少なくて、僕を合わせて4人…少なくはないですね(笑)。でもサイドアタッカーの方が多くて、それで最初はミドル。1レグはミドルやって、2レグからオポジットになりました。

――それはどういうきっかけで替わったのですか?

というのは、ミドルの時に正直あんまり実力を発揮できなかったっていうのがあって。実力が発揮できないっていうというか、あんまり結果を残せなくて。決定率も低くて、ブロックもそんなに良くなくて。やっぱり言葉が…。セッターとコミュニケーションが上手くとれないんで、特にミドルは合わせるのが大変でした。どういうトスが欲しいのか説明するのが、大変。それで上手く伝えきれなくて、リーグ始まる10日前くらいに合流したこともあって、なかなか思うようにいきませんでした。スタメンでは使ってくれたんですけど…。で、ブロックも止められなくて。リーグの最後の方は捻挫もして、1レグの3試合くらいは出てないんです。それで2レグからオポジットで行くと監督から言われました。練習中、オポジットとミドル両方やっていたんです。チーム練習だとミドルやるんですけど、ゲームライクの練習の時には両方やっていました。

――オポジットに変わって手応えはどうでしたか?

そうですね、オポジットの方が全然、チームには貢献できてたと思います。もともとなんかオポジットの方がうまくできてるかな? 自分の能力を発揮できてるかな? っていう部分があったんですけど、今回タイに来て(オポジットを)やってみて、オポジットが全然いいです。合わせるとかあんまり必要ないというか。チームのトス自体もこう、早くというよりもゆっくりな感じでやっていたんで、こっちが合わせるみたいな感じ。速いのもやっていましたけど、基本的にゆっくりな感じなんです。結構タイのミドルのクイックって、ネット際に上げられるんですよ、セットが。ネット際に低く上げられるんです。僕、日本で、結構ネットから離してもらって高い打点で打ちたいっていう風にやっていて、それを伝えるのが大変でした。練習中にできていてもやっぱり試合になると癖が出るっていうか。タイの他のミドルにジュニア時代からそうやって上げてるんで、どうしても低くネットに近くなって、ブロックされるとか打ち切れないとかで、そこが大変でしたね。やっぱオポジットの方がそういう特徴的なことがなく、日本と変わらないというか…なんて言ったらいいんですかね? 打ちやすく、スパイクとかは決められれました。

――オポジットに変わってからずっとスタメンでしたか?

スタメンでしたね。ちょっと膝が痛かった時期があって、1試合2試合スタメンじゃないときがありましたけど、基本的にはスタメンでやっていました。打数的にも決定率的にももうちょっとあってもいいかな? っていう感じはするんですけど、チームでは1番か2番の打数があって、決定本数も1番か2番だったんで、役割としては果たせたかなという感じです。

――実際に来てみてタイのバレーの印象はどうでしたか?

最初はやっぱり日本との違いを見ちゃうじゃないですか。日本ってきっちり、丁寧にみたいな感じの教えられ方をすると思うんですよ。型というかレシーブはこう取るみたいな。「横に来たらこう取る」みたいな型みたいなものがあると思うんです、スパイクの打ち方に関しても。タイはあんまりそういうのがなくて、結果が良ければいい、上がればいいという感じです。人それぞれレシーブのフォームも違うし、なんかこう雑に見えちゃうんですよね、こっちからみたら。これホントに大丈夫なのかなと、ちょっと思いました。最初はレベルが低く見えちゃう部分があったんですけど、実際リーグに入ってみると、ちゃんと拾うしそんなことなかったです。雑に見えるんですけど、それでやってきているからその人のフォームはそれで固まってて、レベルが低いとか全然なかったです。

――試合中のやり取りはタイ語ですか?

英語ですね。簡単な英語で。みんなそんなに英語がバリバリ話せるわけではないので、簡単な英語でやり取りしています。

――それで困ったことはないですか?

困ったことは…かなりあります(笑)。

――例えばどんなことがありましたか?

そうですね…例えばまず、自分のコンディションを上手く伝えられないというか、トレーナーに聞かれたりするんです。「コンディションどう?」みたいに。トレーナーは英語で聞いてくるんですけど、上手く伝えられないっていうのとか…。あとは、単純にタイムアウトの時とか、監督の言ってることが聞き取れなかったです。監督は英語が話せないので、タイ語で話すんですけど、英語ができる選手がいて、その人に聞くっていう形でした。全部を言ってたら時間もないので、僕に必要なことを伝えてくれるっていう感じ。練習中も同じですね。必要なことだけを伝えてくれる。だから、周りの選手がどう思ってるとかどういう話をしてるとかは、細かく分からなかったです。そこは割り切ってましたけど。何かあれば言ってくれば言ってくれるだろうとか。わかんなかったら聞いたりしました。でも、周りの選手がどういう話をしているかわかんないと、やっぱり連携なので、どこにレシーブ入るとかわかんなかったですけど、まぁ見ながら「ここかな?」みたいに予測しながらやっていました。聞いてもあいまいな答えしか返ってこないですし。英語じゃないんで。だからキッチリできないというのはありましたね。この選手はこういう動きをするなとか、このチームはこういうポジション取りをするようになっているんだなとか。臨機応変に察しながら動きました。

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