2019-06-13 12:25 追加
新鍋理沙「佐藤選手ともう一度トスや入り方を確認し合った」 中田久美監督「速いトスを打ちきれる鍋谷の投入が成功した」 VNL女子セルビア戦会見コメント
全日本代表 女子
●中田久美監督
相手のミスに助けられた部分も多々あり、昨日の負けから気持ちが完全に切り替えられていたかどうかわかりませんが、しっかり1勝できたことにまずはほっとしています。また明日、切り替えて頑張ります。
――今日のスターティングメンバーで芥川(愛加)選手を起用された意図と評価を教えてください。
中田: 昨日の試合から奥村(麻依)があまり機能していなかったというところで芥川を入れました。修正すべき点は何点かあると思うのですが、最後までやり切ってくれたかなという感じはします。
―― 昨日の出だしが今ひとつで、今日も1セット目はかなりちぐはぐな感じがありましたが、その要因と今後どのように改善していきたいと考えているかを教えてください。
中田:昨日と今日では試合の入りの悪さの内容が同じではなく、今日に関して言えば、セルビアがリードブロックであるにもかかわらず、サイドのスピードに追いついてしまうバレーのテンポというところで、非常に厳しい入りになったのではないかと思います。
サイドアウトが取れていなかったので、 鍋谷を入れて、サイドの攻撃をさらに速くして戦おうということで、それがうまくはまったという形です。
――昨日、鍋谷選手にも決定率を上げてほしいとおっしゃっていましたが、今日の試合の前に何か声かけなどはされましたか?
中田: 鍋谷に関しては特にないです。
――鍋谷選手と新鍋選手の今日の評価について。
中田:鍋谷については、サーブ、サーブレシーブ、そして速いトスが打ちきれるというところでとても助けてもらったと思います。新鍋は昨日の攻撃の点数のとり方について、数字的にもあまり良くなかったので、それについて佐藤と新鍋本人に話をしまして、セルビアは高いブロックですし、多分ストレート締めで来るだろうなということを予想している中で積極的にクロスを抜いていこうと指示を出しました。
セルビアは今日の終盤もそうですが、サーブで崩し、ハイセットにして仕留める、あるいはミスが増えてくるというところでは、サーブ効果率が大きかったのかなというふうに思います。
―― 第2セット以降、新鍋選手のサーブが効果的に決まっていましたが、サーブの狙いについて指示を出された部分はあるのでしょうか?
中田:サーブの指示はコーチが出しています。相手の返球率などのデータからサーブターゲットをその都度変えて、何らかの指示を出していると思います。
――東京大会で初めて第4セットで黒後(愛)選手をスタートから起用されましたが、その意図を教えてください。また、第4セットだけで8得点という活躍をしましたが、今日の黒後選手の評価を教えてください。
中田:石井(優希)の次のセカンドチョイスとして、黒後の名前も挙がっていましたが、セルビアのブロックが結構しつこかったので、速打ちできたほうが相手が嫌がるのではないかと思い、鍋谷を起用しました。最後に黒後を入れたのは古賀(紗理那)の決定率がかなり下がっていたためです。ちょっと顔が引きつっていましたけど(笑)、よく決めてくれたと思います。
――第1セットがうまくいかなかったのは、佐藤選手のトスが大事にいきすぎているのか、それともアタッカーとのコンビの問題でしょうか?
中田: 昨日の試合の佐藤の反省として、スパイカー陣に打たせきるトスを上げたいという気持ちがあったのは間違いないと思います。 1セット目は入りが悪かったですけど、佐藤のトスの質は良かったと思います。ただ、スパイカー陣の高いブロックに対する打ち方がもうひと工夫ほしかった感じがします。そういった意味では昨日の方がまだブロックフォローができていたと思います。
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