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インタビュー

2020-01-19 09:00 追加

石川祐希インタビュー後編 「100試合目の勝利とMVPは、僕のキャリアの上で非常に価値のあること。2020年はオリンピックがありますし、そこで結果を出すためにやれることはやりたい。」

Others / 全日本代表 男子

――普段はどんなトレーニングメニューを行っていますか。

石川:ベンチプレス、チンニング(懸垂)、下半身スクワット、ステップアップ、ヒップストラスターなど、ノーマルなことをやっています。そこはチームのトレーナーが考えて、メニューを作ってくれています。

――パドヴァのチームメイトとはどんな話をしますか。誰と話すことが多いですか。

石川:同じ年のポロ選手、リベロのダナニ選手とよく話しますね。セッターのトラヴィカ選手とも普通に喋ります。雑談もしますけど、基本的にバレーの話が多いですね。

――パドヴァのサポーターたちが日本語で応援チャントをしてくれていますが、それについて。「アリガト!アリガト!」というものと「ガンバッテ!ガンバッテ!」というものでしたね。

石川:「僕がわかる応援をしてくれてるんだな」と、受け入れてもらえていると感じますし、とても嬉しいです。

――シーズンなかばを迎え、今6位。今季はプレーオフ進出も十分に狙える位置につけていると思われます。リーグ後半に向けての目標と課題をお願いします。

石川:ここまで前半戦は7位、昨日勝ったことで6位。6位以下が非常に混戦なので、プレーオフに行けるという確実な保証もなく、少しも気の抜けない状況です。
僕の今シーズンの目標はプレーオフ出場なので、それは絶対に成し遂げたい。チャンスがあったら今回のように、上位のチームにも勝ちたい。

チームとしての課題は、もっとミスを減らすことです。ミスがなければ、昨日ももっと楽に勝てていたと思います。得点する能力は高いチームなので、あとはミスをどれだけ減らすか。それを意識してチームとして取り組みたい。

個人としての課題は、まだ被ブロックがあるので、そこで決めきりたい。あとはフルセットだとか、フルセットにならないまでも、長時間の試合になったときに、いかに集中力を切らさないか。連戦、フルセットでもパフォーマンスを落とさない、という課題をもって取り組んでいる。

――コッパ・イタリアにも出場が決まったのですよね。

石川:モンツァ戦で2セットとられたあと、2セット取り返して、フルセットでの敗戦となったことで、勝ちポイント順位が7位になったので、出場が決まりました。(フルセットだと敗れても勝ち点1がつく。0-3、1-3の敗戦では出場はできなかった)

コッパ・イタリア8位まで出場できるので、非常に楽しみですし、僕がコッパ・イタリアに出場するのは2度目。一度目はモデナのとき。ラティーナのときは、大学の関係で、合流したときにはすでに敗退していたので出場できませんでした。去年は、12チームまでの出場だったのですけど、シエナは13位だったので出られませんでした。

ですから、今回が2度目。モデナのときは、僕はスタメンではなかったのですけど、チームは優勝しました。優勝したときのフランスのヌガペがMVPをとっているのをみて、僕自身もそういう場にでMVPをとりたいと思うきっかけになった試合です。

コッパ・イタリアでは、またペルージャと対戦するので、簡単ではないですが、トーナメントですから一発勝負が狙えるので、勝利したいという思い。コッパ・イタリアに関しては、単純に、とても楽しみです。

――パドヴァの監督からシーズン最初に期待されていたこと、今それに応えられているか。現在の監督からの声掛けはどんなものか。

石川:このシーズンに関しては、監督からは「サイド3人がメインになるので、その3人をうまく回していくと思う」と言われたのですが、今の所ずっと出場できています。

具体的に何をしてほしいとは言われていないのですが、僕のパフォーマンスが高いから使ってもらっている、監督の期待にしっかり応えられているからこそ、ポジションを守れていると思います。同じポジションのイタリア人もカナダ人もパフォーマンス高い選手なので、僕が調子を落としたらすぐにポジションはとられてしまうので、パフォーマスを落とさないことが大事だと思っています。

今言われているのはブロックについてと、セッターとのコンビネーション。トスが短くなるケースが多いので、(助走を)外に開きすぎないようにとアドバイスを受けています。

――リオ五輪のあとに「注目している海外の選手」を聞いたときには、「ポーランドのクビアク選手」の名前をあげていましたが、今注目している海外の選手は誰でしょうか。同じポジションに限らず、何人か教えていただけると嬉しいです。

石川:この選手に、というよりもプレーに注目しています。例えば、ポーランドのレオン選手だったらサーブとか、クビアク選手だったら2段トスとか。ザイツェフ選手はリオ五輪のときはサーブがすごく良かったので、そこは注目していました。同じチームだったら、カナダ人のバーンズ選手のレセプションが非常にいいので、そこに注目しています。

――もうすぐ2019年も終わります。2020年の抱負をお願いいたします。

石川:2019年は非常に試合数も多くて、その中でたくさんのことを学べました。非常に充実した1年でした。2020年はそのいろんな試合を通して得た経験を吸収して更に進化できる年にしたいと考えています。2020年はオリンピックがありますし、そこで結果を出すためにやれることはやりたい。ただ僕のバレーボール人生は東京五輪で終わりではなく、まだまだ続くので、それ以降にもつながるような1年にしたいです。

聞き手:中西美雁
(取材日:2019年12月27日)

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