全日本バレー、Vリーグ、大学バレー、高校バレーの最新情報をお届けするバレーボールWebマガジン|バレーボールマガジン


バレーボールマガジン>会見・コメント>東レ・黒後愛「悔しい試合でした」、関菜々巳「苦しい場面で立て直すことができないのが今シーズンの弱さ」

会見・コメント

2020-01-23 17:15 追加

東レ・黒後愛「悔しい試合でした」、関菜々巳「苦しい場面で立て直すことができないのが今シーズンの弱さ」

V1リーグ 女子

1月19日 第1試合 デンソー 3(25-16、27-25、25-22)0 東レ

●中田紫乃選手

自分たちの良さを活かしきれずに試合が終わってしまいました。大事な試合になればなるほど修正して立て直すことができない、最後は勝ち切れず、悔いが残る試合になりました。応援してくださったファンや会社の関係者の方々にはすごく支えてもらいました。この負けを無駄にしないで次につなげられるように頑張っていきたいです。

●黒後愛選手

(しばし沈黙の後)勝てばセミファイナルだったのですが、自分たちのバレーが全くできませんでした。悔しい試合でした。

●関菜々巳選手

この大事な1戦で自分たちのダメな部分ばかりが出てしまったと思います。苦しい場面で立て直すことができなかったのが今シーズンの弱さです。応援してくださった、たくさんの方々に対して、本当に申し訳ない試合をしてしまったと思います。

――黒後選手に。2セット目にベンチに下がってコートの外から試合を見ていた時の気持ちは?

黒後:悔しかったです。でも、今自分にできることは1セット目からコートの中で感じていたことを代わりに入った中田選手に伝えることだと思って、そこは切り替えてやっていました。

――再びコートに戻ってからは?

黒後:点が取れていないと思ったので、入ったらオフェンスを頑張ろうと思いました。

――今シーズンを振り返って。

黒後:昨シーズンとポジションも変わりました。シーズンの最初はコートに立つことなく始まって…。(長い沈黙)…難しかったんですけど、外のメンバーもコートの中のメンバーもたくさん声をかけてくれて、戦い切ったと思います。

――中田選手に。2セット目、とても重要な役目を背負ってコートに入ったと思いますが、どんな気持ちでしたか?

中田:自分が入る時は流れを変えて欲しい時。自分だけじゃじゃなくて、リザーブの選手はみんなそう思っています。少しでもチームがいい流れになれば、それは自分が役割を果たしたということだと思います。コートの中に入っている選手だけじゃなくて、外にいるメンバーもみんな一緒になって戦っています。そのことを自分がコートに入って示すというか、その姿を見せることができればいいなと。そういう気持ちで入りました。

――実際のプレーについては?

中田:良かったと思えるところは、あまりなかったのですが、自分が取る点ではなく、誰かがつないだボールが1点になる。チームの雰囲気が良くて取った1点を自分はコートの中ですごく感じました。でも試合に負けたということはそういうところもまだ足りなかったんだろうなと思います。これもチームの実力なんだろうなと。そこはちゃんと受け止めなければいけないと思います。

――黒後選手に。涙も見えます。今、どういう感情でしょうか?

黒後:悔しいです。

――どこに対する悔しさ?

黒後:自分にです。

――怪我もありました。それを乗り越えて成長できた部分、気がついたことなどは?

黒後:コートの外でチームを見る時間が長かった分、入ったらこういうプレーがしたいとか、この選手のこのプレーを真似したいとか客観的に見る時間がありました。それはバレーをするモチベーションにつながりました。コートになかなか入れなかったのは悔しかったですけど、いろいろ考える時間にはなったと思います。

――関選手に。ご自身にとって、2年目はどういうシーズンになりましたか?

関:去年は何も考えずに、ただがむしゃらにやっていました。2年目になって、コートの中の状況とか、いろんなことを考えるようになりました。多くのことを感じるようになったと思います。プレーとしてはまだまだ課題が残るシーズンだったと思います。

――その課題は?

関:トスの安定性、判断力。そういうところが欠けていると思いました。

●菅野幸一郎監督
スタートからサーブレシーブで崩されてリズムを乱しました。自分たちの形でできたところもありましたが、結局相手を楽にしてしまった。1セット目はそういうところです。2セット目、3セット目もやっぱりスタートが悪いですね。相手に対応されていたところもありますが、自分たちのやるべきことがやれてなかった。周りも見れていない。まだ力がないチームなんだなと思っています。

――関選手のミドルに対するトスが11本だけでした。使える状況が少なかったのか、意図的に使わなかったのか、どちらでしょうか?

菅野:大野のコンディションが万全ではなく、スパイクで積極的に使える状況ではなかったです。それでも大野にはブロックがあるので起用しました。関には「状態のいい選手を使っていきなさい」と伝えました。「状態のいい選手」とはヤナのことです。石川はスタートが悪かったのですが、途中で良くなりました。黒後のところは難しかった。その中で1セット目、あそこまで黒後のところに持って行く必要があったのかな、と。ミドルの打数はそんなに気にする必要はないと思っています。逆に、せっかくサーブレシーブが返ったのに、ミドルに持って行って、そこで切れないという組み立ての方が問題だったと思います。

――相手に対応されていた部分とは?

菅野:レフトサイド、石川のところは高さもありません。海外のチームに対しては、ブロックさえ抜ければ決まる。日本のチームはそんなに簡単じゃないですね。ブロックとレシーブ、その連携に対応されてしまったところがあったかなと。これから彼女が克服していかなければならないところですが、そういうところを身に染みて感じたんじゃないかと思います。

――2セット目途中から、中田選手を入れました。ディフェンスの安定が目的と考えてよいのでしょうか? 他にに狙いがありましたか?

菅野:黒後のサーブレシーブは悪くなかったです。スパイクが期待したほどではなかった。でも関はそこに持って行ってしまう。ですので、人を変えるということですね。中田はうまく流れを変えてくれたので、良かったと思っています。最後のところ、1点、2点に関しては、黒後の経験、勝負強さに期待しました。

 

――中田選手を入れることで、関選手の頭も整理できたということでしょうか?

菅野:(やや考えて)結果的にそれはあったと思います。関のいいところではあるのですが、周りを上手く使おうとする。勝つということに焦点を絞るなら、どんどんヤナを使っていいと思うんですね。でも、うまくバランス良く使いたいという。その辺はこれから経験を積んでいくということだと思いますね。

取材・撮影 堀江丈

>> 会見・コメントのページ一覧へ戻る

同じカテゴリの最近の記事

コメント

Sorry, the comment form is closed at this time.

トラックバック