全日本バレー、Vリーグ、大学バレー、高校バレーの最新情報をお届けするバレーボールWebマガジン|バレーボールマガジン


バレーボールマガジン>インタビュー>モッタ パエス・マウリシオコーチ(パナ)「とても素晴らしい4年間でした。ただ家族のもとに帰る時が来たのです」

インタビュー

2020-04-29 12:00 追加

モッタ パエス・マウリシオコーチ(パナ)「とても素晴らしい4年間でした。ただ家族のもとに帰る時が来たのです」

V1リーグ 男子

とても素晴らしい4年間でしたが、今シーズンはコロナウイルスのために残念だった

――2回の優勝と1回の準優勝。4年間を振り返って。
M:とても素晴らしい4年間でした。ただ今シーズンは不満の残るものでした。誰もこのコロナウィルスについて予測できませんでしたし、私たちのせいではないですが、そんなことは関係ありません。天皇杯も、黒鷲旗も、アジアクラブも開催されなかったことはとても悔しく理解に苦しみました。しかし、おそらくこの4年間の一番悔しかったのは、昨年のアジアクラブの決勝戦です。なぜならその時は、パナソニックが(日本代表として)アジアで初優勝するチャンスでしたし、その可能性が大いにあったと思うからです。私たちは全力を出しましたが、結果は出ませんでした。それがここでの私の仕事で一番の心残りです。

――印象に残っている試合を3つ教えて下さい。
M:まず2シーズン目の天皇杯での東レとの準決勝、そして昨シーズンのJTとのファイナルの1戦目、これはとても厳しい試合でした。それとアジアクラブのファイナルですね。とてもとても厳しい試合でしたし、パナソニックのアジア初優勝のかかった試合ということもあって、非常に重要だったからです。
あともうひとつ、今までパナソニックで最悪だったのは、清水選手が怪我をした試合でした。当時はチーム、選手、スタッフの全員にとってとても厳しい状況で、その現実を受け入れるのはとても大変でした。

――パンサーズの選手の主だったメンバーの印象とメッセージをお願いします。

清水邦広選手について
M:清水は、素晴らしいパフォーマンスでチームを引っ張るみんなのリーダーです。そして賢い選手でもあります。私の指示に対する理解力もありました。もし私から彼にアドバイスをするならば、すべての面において、量ではなく質を追求することです。そうすることで彼はもっと上達するでしょう。

福澤達哉選手について
M:福澤は日本でずば抜けた選手でした。彼のスパイクのスキルはとても良いです。私が彼にひとつアドバイスできることがあるとすれば、サーブの時に自信を持ってほしいということです。現代バレーにおいてサーブはとても重要で、そのために負担を感じると思いますが、そこで自信を持ってほしいです。

ミハウ・クビアク選手について
M:彼はこのチームにとって「ギバー(Giver)」となる選手でした。彼は本当によく自分の知識をチームにシェアし、選手にとって何が大切なのかということを見せてくれました。2メートルでも180センチでも関係ない、身長なんて関係ないと。自信と強いメンタルを持ち、懸命に頑張れば、どこまでも高みを目指せるのだと。彼はこのような考えをパナソニックの選手たちにもたらしてくれました。この考えは、パナソニックにとって一番大切なものになっています。彼へのメッセージとしては、これからも努力を続けて、ぜひオリンピックで目標を達成してほしいです。

深津英臣選手について
M:オミさんはとても素晴らしいセッターでした。彼は重要な場面でいいプレーができるよう、常に準備をしていました。彼はとても賢い選手ですし、コート内外でチームを盛り上げるリーダーでもありました。ひとつ彼へメッセージを送るとすれば、クイックとパイプを忘れないでほしい。

久原翼選手について
M:ヒサは最近伸びてきた選手で、現時点で日本にとって最高のパサーだと思います。彼は比較的若いですが、とても安定感のある選手です。彼はもっとできる選手だと思います。彼へのメッセージは、世界レベルでプレーしてパナソニックや日本代表で、より重要な役割を担えるようになってほしいし、スパイクをより強く打てるようになるといいと思います。

>> インタビューのページ一覧へ戻る

同じカテゴリの最近の記事

コメント

Sorry, the comment form is closed at this time.

トラックバック