全日本バレー、Vリーグ、大学バレー、高校バレーの最新情報をお届けするバレーボールWebマガジン|バレーボールマガジン


バレーボールマガジン>インタビュー>ジェイテクト初V支えたイタリア人コーチが見た日本バレー「細部にこだわるところが良い」

インタビュー

2020-06-10 08:29 追加

ジェイテクト初V支えたイタリア人コーチが見た日本バレー「細部にこだわるところが良い」

V1リーグ 男子

日本の生活が好き、栄や大須商店街も好き

――イタリア語を話せるカジースキ選手とは、普段、バレーについてどういう話し合いをしましたか?

フェデリココーチ:マテイはイタリア語が堪能です。練習中、そして試合の際には彼とゲームの展開と、それに伴うチームシステムの改善について話し合っていました。彼には技術的なフィードバックより戦術的な指示をしていました。

――あなたにとって、ジェイテクトSTINGSはどういうチームですか?

フェデリココーチ:ジェイテクトSTINGSは素晴らしいチームであり、私にとっては家族のような存在でもあります。そして、より強いチームになるために日々努力しています。チームはいろんな面で成長しましたが、これからますます強いチームになれると認識していますし、チーム力をあげるために引き続き努力していきます。

――日本の生活は楽しんでいますか?愛知ではどこがお気に入りですか?

フェデリココーチ:日本の生活が本当に好きです! 日本の文化、伝統、食べ物、そして国全体が大好きです! 日本の文化はヨーロッパの文化と比べて違うからこそ、とても魅力的に感じます。愛知県はとてもいいところであり、名古屋によく行っています。お寺や神社だけでなく、栄や大須の商店街も好きです。

Vリーグとイタリア・セリエAの違い

――Vリーグで2シーズンを経験しました。Vリーグにどういう感想を持っていますか? イタリア・セリエAなど海外のリーグとどう違いますか?

フェデリココーチ:日本のVリーグは、ここ数年、成長を成し遂げています。外国人選手の質の高さだけではなく、一部の日本人選手たちが大幅に成長したからだと思います。どのチームにも力があり、レベルが競り合う相手とプレーすることで、リーグ全体のレベルが上がったのではないでしょうか。
イタリアのセリエAとの違いに関してはいくつかあります。イタリアでは4人の外国人枠が許されていますが、日本では外国人枠がたった1つ+アジア枠1つだけです。これには2つの面があります。多くの外国人選手がイタリアでプレーしているため、イタリアリーグのレベルは非常に高い、一方、日本では、外国人枠が少ないため、日本人選手の成長を促す環境があると思います。

――日本のバレーボール(戦術、選手の質など)の良い点、劣っている点は何でしょうか? 例えば、私は日本のバレーボールの問題点について、ミドルブロッカーのブロック技術と、セッターに対してトススキルの高さを重要視していて、ブロック能力を重要視しない点だと思っています。

フェデリココーチ:日本には優れた選手がいます。もちろん、日本の選手は例えばヨーロッパの基準に比べて、それほど身長は高くないので、いくつか(ブロックやアタックの面で)の困難があります。しかし、日本のディグ力は非常に高いです。去年の夏の日本代表男子チームは、優秀なアタッカーがいましたので、(身長がないのでアタックは決まらないというような)典型的な考えをしてはいけません。私が日本について本当に気に入っていることは、「細部にこだわるところ」です。場合によって、必要でない細かすぎるところもありますが、そういうところを気に入っています。

>> インタビューのページ一覧へ戻る

同じカテゴリの最近の記事

コメント

Sorry, the comment form is closed at this time.

トラックバック