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会見・コメント

2020-10-19 13:29 追加

デンソー・田代佳奈美「相手は予想と違う選手が出てきた」、久光・荒木彩花「ブロックでチームに貢献したい」 V1女子会見

V1リーグ 女子

酒井新悟監督(以下、酒井):メンバーを見てもらうとわかるように、若手中心という形で初戦に臨みました。出だしに相手のサーブにやられて、入りとしては不十分な形でしたが、逆に1セット目はこちらのサーブでもしっかり相手を揺さぶることができて、取り返せたという形だったと思います。
1セット目後半からデンソーさんの方も守備の要の鍋谷選手が入ってきて、2セット目以降はサーブがどんどん効かなくなってきた状態でしたが、うちのディフェンスの方で逆に粘って、最後は、そんなにいい決め方ではなかったですが、本当に泥臭く泥臭く、つないでブロックアウトという形で、なんとか逃げ切ったという印象です。
2セット目と3セット目は、まだまだラリーの中で自分たちのボールコントロールというか荒れている部分はありましたが、それも含めてここからリーグを戦っていく中で、若いチームをどんどん成長させていけたらと思っています。明日以降の戦いについてはまた帰って、どういう形でいくか考えます。

――去年は苦しんだシーズンだったと思いますが、今期は今日の試合でも濱松選手だったり、選手たちも若手が若手がとおっしゃっていましたが、若手が成長してきているという手応えがあるのでしょうか。

酒井:そうですね。前回のリーグはブロックしてディフェンスのところまではある程度やっていけてたと思うのですが、その後の決定力という部分がなかったので、今シーズンは特にオフェンス力の向上という面で強化を図りました。
もうひとつは、今回の大きなテーマというか、このコロナの状況で誰もがリーグ前に公式戦もなく、スキルであったり体力的な部分も含めて、どういう形になるかわからない状況のなかで、ベテランから中堅若手までの融合というところをテーマにしてチーム作りをやってきました。そういった意味では今日も若手を開幕戦で使いましたが、選手たちの中でもそういう自覚を持ってくれていると思いますし、今日出なかったベテラン陣も本当に若手のためにいろんな形でバックアップ、声掛けだったり、いろんなアドバイスをしてくれていると思うので、今日勝てたことは若手にとっても自信になったのではないかと思っています。

――濱松選手の評価はどうですか。

酒井:濱松は本当にこのオフシーズンからですね、ワンレッグ(ブロード攻撃)も含めて決定力が高いです。彼女の持ち味は点数を取ることだと思っているので、今日は本当にいい形で点数を取ってくれたんじゃないかと思います。特に、ポジション6のところに入っていますので、(フロントローでアタッカーが)2枚時が多いのですが、ワンレッグが得意で、パワーもありますので、今後も楽しみな選手です。

――明日は昨シーズンチャンピオンのJT戦ですが、あくまで1試合として臨まれるのか、それとも王者を倒すということに意味を感じて臨まれるのか、いかがでしょうか。

酒井:もちろん後者で、王者を倒すつもりで臨みたいと思っています。ましてや佐賀でのホームゲームでもありますし、また今日とはメンバーを変えていくかもしれないですけど、それも含めてうちのチームなので、しっかりと全員で戦える準備をして倒しにいきたいと思っています。

――若手の選手が、皆さんキャリアも能力もある選手で、練習の中では良くてもなかなか試合出場の機会がなくて、Vリーグの試合に出たからこその良さというか、こういう一面もあるんだというような新たな発見や改めて感じたことがあれば教えてください。

酒井:もともと能力が高い選手たちだと思うんですけど、特にオフェンスの部分で練習してきていたので、彼女たちにはオフェンスの部分で期待していたのですが、逆に試合をやってみて、ディフェンス部分がある程度というか、自分の思っている以上に良かったです。中川(美柚)にしても、荒木のブロックにしても、荒木は1本もスパイクは決まってないと思うんですけど、ブロックのしつこさであったり、そういうディフェンスの部分が成果として出たのかなということがひとつありますね。

――キャプテンが戸江選手で、リベロでキャプテンで、新鍋(理沙)選手が抜けたことで1本目のプレッシャーもあると思うのですが、今日改めて試合を終えてみて、キャプテン戸江選手はどのように思われましたか。

酒井:今年本当に若手も含めて融合していく中で、新鍋も抜けて、オフシーズンに「じゃあ、うちのチームは何が武器なんだ」っていう話になりました。オフェンス力を向上させるための練習もしていますが、やっぱり最終的にはこのチームの強みというのは、粘り強さなんじゃないかと。キャプテンもそうやって意識して、チームに浸透させるような形でやっていますので、それが本当に今日生きたんだなというふうに思います。

――濱松選手について。本人が4年目で初めてのスタメン出場だったとおっしゃっていましたが、チームに入団されてから、今日スタメンで使おうと監督に思わせるまでにどういう成長が彼女にあったのでしょうか。

酒井:彼女は見てのとおり、物怖じしないというか、天真爛漫な子で、もう出してくれオーラがリーグ前からすごかったです。今季は私は試合に出たいという思いできっと練習も取り組んでいたと思いますし、今回ずっと岩坂(名奈)がチームにいましたが、しっかりと濱松の指導もしてくれて、彼女もそういったところで、語弊があるかもしれないですが、人間的にも成長したんじゃないかなというふうに思って、今日の開幕戦も彼女に託すことに決めました。

――若手の選手を起用した中で、石井選手だったり、井上愛里沙選手だったりという、これまで主力として活躍してきた選手も変わらず存在感を出してくれてたということについては改めてどう考えますか。

酒井:本当にそれも大きいですね。さっきも言いましたけど、若手のプレーの部分で粗さというのは本当に目立つんですけど、そういったところを最後にベテランの選手がフォローしながら点数を取ってくれましたし、ある意味、今年のチームスタイルというのがそういうふうになっていくのかもしれないですが、ここから徐々に精度を上げていきたいなと思っています。

――長岡(望悠)選手について。ゲーム練習などには入られていると思いますが、監督自身はどういう場面での起用を考えられていますか。

酒井:長岡に関しては、毎日のようにコンディション、膝の状態をチェックしていますし、その日によって急に状態が悪くなったりすることもあるかもしれないですけど、彼女自身は毎日しっかりと練習も取り組んでくれていますし、ゲームに向けて調整してくれています。今日に関しては出る場面は作れませんでしたが、明日以降、もちろんスタートでも考えていますし、そういう準備も練習試合でしていますので、スタートもしくは途中から入るというケースも両方考えて取り組んでいます。

――荒木選手について。開幕戦から使ってみたいと思わせるポイントというのは監督から見たらどういうところなのでしょうか。

酒井:高校を卒業して1年目の選手がVリーグの開幕戦に出るってなかなかないことだと思うのですが、彼女もあんまり物怖じしないというか、場慣れもしていますし、今日も聞いても全然緊張していない様子でした。練習の中からしっかりそういう部分が出ていましたので、今日は岩坂とアキンラデウォを控えにもってきて、荒木と濱松でいかせていただきました。
もともと彼女に対しては高校の時からブロッカーとしてはすごく評価をしていました。東龍(東九州龍谷高)ではセッターがブロックしないで、(荒木選手が)ひとりでレフトもライトもブロックするようなシステムを取っていましたので、それが久光に入ってきてすぐの頃に、リードブロックをさせたときにすごく生きてるなという状況でした。本来ならセンターとしてゲス(ブロック)をするのが通常だと思うのですが、彼女は最初からリードブロックに対して、ある程度反応がよくできていたので、それもあってVリーグで戦えると判断しました。

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