2020-11-12 12:15 追加
パナソニック永野健「途中から入るときに一番気をつけているのは、ムードを上げること」クビアク「明日は明日の風が吹く」
V1リーグ 男子
●ティリ監督
ティリ:ハイクオリティでハイレベルな素晴らしい試合でした。ムセルスキーと柳田がとても印象的でした。(サントリーは)アウトサイドの選手全員がチームを引っ張っていました。とても良かったと思います。うちのチームも先週と比べると良くなっていましたが、まだ足りませんでした。これからどうすれば明日の試合に勝つことができるか、課題を探さなければなりません。
――3セット目の序盤でリベロを伊賀選手から永野選手に代えられましたが、どんな狙いがあったのですか。
ティリ:あの場面では、声を出してチームに自信をもたらしてくれる選手が必要でした。伊賀もとてもよいプレーをしていましたが、永野はこの自信を与えられる選手でした。またサントリーのどんどん良くなるサーブに苦しめられていたので、彼のディフェンスを確認したいと思ったからです。ヒサ(久原)も同じ理由で渡辺に代えました。渡辺はとてもいい攻撃ができていたのでそのままにしました。
――好調だった1セット目から2セット目以降の失速について、この変化をどう分析されていますか。
ティリ:1セット目の自分たちはやっていたことが100%成功していました。サーブもブロックもディフェンスもアタックも。でもこのスポーツでそんな状況が試合中ずっと続くことはあり得ません。2セット目も途中までは良かったんですが、ミスをしたり、サントリーのサーブもとても強くなってきたし、良くない体勢からでもムセルスキーに決められてしまっていました。その2セット目が悪い流れの始まりだったと思います。3セット目以降も自分たちが取れそうな場面もあったんですが、下がっちゃって、一方相手はまだまだしっかりサーブとアタックが機能していたので、そこに一番違いが出たのだと思います。
――今日の試合ではムセルスキーがミドルポジションでブロックしていましたが、ムセルスキーがブロック時にサイドにいるよりミドルにいる方がやりにくいんでしょうか。
ティリ:その通りです。3セット目にムセルスキーに怯えずにプレーをしようという指示をしまいた。ムセルスキーは世界でもトップのミドルブロッカーであり、すごくプレッシャーを与えてくる選手なんですけど、でも怯えずに思い切ってプレーしようという指示をしました。4セット目にムセルスキーがミドルとしてブロックに入ってきたときに、アタックのやり方をちょっと変えたんですけど、でも残念ながら4セット目も取れなかったです。
――清水選手について。今日の序盤は良かったんですが、途中で調子を落としてしまいました。監督としては今日の彼をどう見ていましたか。
ティリ:序盤はハイレベルなプレーができていましたが、試合が続く中で相手も調整してきて、ブロックされるようになりました。清水を代えたのは、一時的に休ませるのが目的だったんです。彼にはプレッシャーがかかっていたので。でも今村がいいプレーを見せてくれたので、今村を代える理由がなくなってそのままにしました。でも明日はどうなるかわからないです。清水はブロックの重圧の中にいましたが、パスもあまり良くなかったですし、トスもネットに近くなっていて、いい状況でスパイクを打てていなかったので、ただ休憩が必要だっただのですから。
――先ほど永野選手からティリ監督はユーモアとてもある方だとおっしゃられていたのですが、ユーモアを使うことは意識的にやっておられるのでしょうか。
ティリ:みんなにリラックスしてもらうために笑わせようとしています。リラックスできると、いいプレーができます。でも私は日本語が話せないし、日本人と異なる文化も違ってタフなことなんですが、選手たちに付いてきてもらう方法のひとつとしてやっています。試合でも練習でも常に改善ができないか考えています。だからアグレッシブになるためにも、そしてユーモアを磨くためにもこれから頑張っていきたいと思います。特に今のように明るいニュースが少ないときこそできるだけみんなに笑ってほしいです。
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