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2021-01-05 09:00 追加

石川祐希リモート会見「五輪は特別な舞台。正直、やってほしいが、コロナ感染した身として健康や命を最優先にしてほしい」(全文)

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――2021年の抱負、テーマを漢字1文字で教えてください。

石川:希望の「希」です。

――石川祐希の「希」ですね。どんな思いを込めて、その1文字を選びましたか?

石川:2020年は誰もが予想してなかった状況。世界中たくさんの人達がつらく、苦しい思いをしたので、2021年は希望があふれる年であってほしいなという思いを込めて希望の希を選びました。僕自身、プロアスリートとして希望の種になれるような年にしたいと考えています。

――無観客ということでプレーをすることも見てもらえない状況はどう感じますか?

石川:アスリートとしては競技を見てもらって元気や活力をもらっていただきたいのですが、それが映像からしかできないのは僕自身もつらい気持ち。本来なら会場に来て見ていただきたいんですけど、それができない状況なので、少しでも状況が改善して、それがかなえられたらいいなと思っています。

――アスリートからしてもお客さんがいるのといないのとは全く違うものですか?

石川:全く違いますね。これまではお客さんが入ってプレーできることが当たり前でしたし、もちろん感謝の気持ちを持っていましたが、無観客試合が増えて、改めて見ていただけることのありがたさを感じました。お客さんの声援があるかないかでも自分のモチベーションも変わりますし、雰囲気もだいぶ違うので。声援でパフォーマンスにも影響するとはプレーヤーとしてはあまり言いたくないですけど、でも実際、影響しているので、本当に残念な気持ちですね。

――去年パドヴァで地元のファンの方々に応援され、試合後に写真を一緒に撮ったり、サインを求められたりすることでサポーターに受け入れられ、チームの一員になった実感をしたと言われていましたが、今年はサポーターにほぼ会えず、どんな人たちが自分たちを応援してくれているのかわからない現状ですが…?

石川:去年はお客さんが入って、自分も活躍できて、受け入れられた、パドヴァのチームに認められたという実感が非常にありましたが、今年はそれが全くないので…。地元の人との交流がゼロなのが残念なところです。受け入れられた、認められたというのも自信につながり、それもプレーにつながります。僕のプレーも、地元のサポートや応援があればもっとよくなると思うので、残念です。

――キャリアとして、世界トッププレーヤーを目指すということについては?

石川:変わらずに世界のトッププレーヤーを目指して今シーズンも戦っていきたいです。こんな状況ですけど、とても大切なシーズン。目標を見失わず、前だけ見ていきたいと思います。

――目標やプランを立てても不可抗力的なところでなかなかうまくいかない状況ですが、そういう環境下において、どんな思いで向き合っていますか?

石川:「この試合に勝とう」とか、「このシーズンはこういう活躍をしよう」といったプランを作ってこれまで取り組んできましたし、それが大事だなと思っていましたが、今はそういうプランもなかなか実行できないので、今は先のことよりも目の前の試合や、1点1点を第一に考えて取り組むようにしています。

――延期になってしまったオリンピックが今のところ7月に開催される方向で各所、皆さん尽力されていますが、シーズン中はオリンピックのことを考えたりすることはありますか?

石川:シーズン中に関しては、オリンピックのことは頭の片隅にはもちろんありますし、延期になっているから代表の選考から始まるので、それは頭にありますが、シーズン中なのでこちらでどれだけのパフォーマンスをするかにこだわっているので…。今は目の前の試合、目の前のシーズンのことしか考えていません。

――オリンピックはやってほしい? やってほしくない?

石川:正直やってほしいです。もちろんアスリートとしてオリンピックというのは特別な舞台。そこでプレーしたいという思いは強いですけど、今の世界情勢を考えると、簡単な判断ではない。非常に難しい。僕の考えとしては、コロナ感染した身として、一番は健康であること。人々の健康だったり、命を最優先に考えてほしいと思っています。

――オリンピックをやることが難しいんじゃなくて、判断がむずかしいということ。判断の中で、健康の優先順位を高くしてほしいということですね。

石川:実際に感染してみて、症状もあり、やはり健康が一番だなと。今もそうですけど、とても感じているので、それが最優先であってほしいです。

――明日から春高バレーが始まります。石川選手も7年前に出場しました。今年はインターハイも国体も中止になった中での全国大会で、ご自身もスペシャルサポーターとして協力していますが、明日から大会が始まる高校生に向けて、自分の経験を踏まえてメッセージをお願いします。

石川:本当に大変な1年だったと思います。春高が最初で最後の全国大会になるので、とにかく今まで取り組んできたことを全力で出してほしいし、後悔のないように思い切り楽しんで戦ってほしいと思います。また、インターハイも国体もなかったので、どこのチームが勝ってもおかしくない。ここまで感じてきた思い、気持ちを思い切り表現して春高バレーに臨んでほしいと思います。

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