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インタビュー

2014-11-04 16:30 追加

10シーズン目のサンガイア-中編:冬夏青青

V2/V3 男子

五十嵐元 選手兼コーチ インタビュー

201405_Igarashi
プロフィール
  • いがらし げん 1982年生まれ、北海道苫小牧市出身
  • 身長:189cm
  • ポジション:ウィングスパイカー
  • 出身校:東海大第四高校→順天堂大学
  • チーム:豊田合成トレフェルサ→大分三好ヴァイセアドラー→つくば(2012/13~)
  • 背番号:10
  • 2014/15シーズンからコーチ兼任
○サンガイアに入団したきっかけは?

(大分)三好にいたときに、もう、体がきつかったのでやめようと思っていて、指導者になりたかったので、指導者への道を探して。

当時の監督などにも探していただいてたのですが、それで都澤先生に話が行って、「やめるのか?」という話になり、ちょうど(サンガイアの)選手も入れ替わりの時期だったみたいで、人数も少ないし、ウチでやらないか、という話になったんです。

当時、三好にも若手がたくさん入ってきて、なかなか出番が難しい状況になっているところで、逆に選手として誘ってくれるところがあるんだ、って、意気に感じて。お世話になろうということになりました。

○ちょうど移籍された直前(2011/12)に、チャレンジマッチで戦っていたんですね…

そうですね…入れ替え戦(チャレンジマッチ)の時はまさかそんなことは思っていなかったので。入れ替え戦の時にはもう、試合にはほとんど出ていなかったので、やめようとは思っていたのですが、結果が出る前に自分の進退について言うのは、キャプテンでもあったのでどうかと思っていたので。

残留が決まったので、チームにやめるということを伝えて。当時はまさかと思いましたが。今となっては変な気分ですけどね…

○入団のお知らせがチームサイトに掲載されたとき(参照)の「サンガイアこそ日本バレー界に絶対必要なチームだと思います」というコメントが印象に残っていたのですが、外から見ていたサンガイアと、実際に入られてからのサンガイアとに、それぞれどんな印象をお持ちでしょうか。

関東での試合やチャレンジマッチで、いろいろな経緯はあったとは思うのですが、応援団がすごい熱気で応援していて、地域に根付いているな、というのを感じたのと、あとはほとんどのチームが企業チームであるところで、この間またパイオニアが廃部になってしまった、という現状なので。

三好の前に(豊田)合成にいたんですが、カテゴリ的に言うなら、所属しているチームがちょっとずつ弱くなっているんですが、だからといって、応援が段々ちっちゃくなっていっているかというとそうではなくて、弱くても関係なくて、むしろ応援が力になって、それをパワーに代えられるようなものだなと。

勿論チームは勝つためにやっているんですが、弱いから成り立たないということではないと思うんです。企業に頼らない、チーム自体に魅力があって、存在価値があるような運営をして、バレーボールチームがあるということ。Jリーグなど、他のスポーツがいろいろありながら今に至っていることを見習って、発展を目指していけるようなチームが、企業スポーツではないサンガイアなのではないかな、と思っています。

○V・プレミアでのプレー経験から、サンガイアがプレミアに昇格するために、もうひとつ必要となるのはどんなことで、これからどうやって実践していけばよいと考えますか。

えーーーと、そうですねーー(しばらく考え込みながら)個人的な意見というか、最近思うことは、チームとしての「色」ですかね…。色、強みというか。

プレミアのチームも強いからみんな凄い、というのではなくて、チームによって特徴があったり、武器となるものがあるんですよね。サンガイアも、もちろんいろんなプレーとか、いろんなところでまだまだ劣るところがあるってみんなが自覚して、その部分を強化してという段階はあると思うんですが、その先も見据えていると、ちょっとおもしろくなるのかな、と思うんですよね。

もちろん、全部が全部強くなって凄くなって行ければ、それは簡単だと思うんですが。

プレーでチームを引っ張る

プレーでチームを引っ張る

○今シーズン、五十嵐さん個人として目標とされていること、力を入れていきたいなと思うところはどんなところでしょうか。

優先順位は、まずは守備、特にサーブレシーブする機会は多いので、そこは絶対最優先。

去年はそこもけっこう不安定だったので、その充実は絶対最優先なんですけど、それ以外にも、やっぱり攻撃面でちょっと貢献出来ればいいなぁと思うんですけど。

あとは、その辺(攻撃)できるかどうかも、コンディション次第で。コンディションに不安があって、痛い時期が長かったので、コンディションが悪かったらもうなんにもできないな、というのはずっと感じていたので。

○最近は(コンディション)いい感じですか?

トレーニングとかリハビリとかいろいろ試したんですが、やっとハマるというか、体に合ったやり方が見つかって。

4-5年ぶりくらいの感覚ですかね…動くのもジャンプも出来ないし、走るのも出来ないような状況だったので。

○拝見していても、状態がよさそうだなと感じていました。

ここまで待ってくれたというか、そんな状況でも自分を置いていてくれたサンガイアに、すごく感謝しています。

○コートの中には若手が増えてますし、チームをまとめる役割というのも更に担われていくのではと思いますが、いかがでしょうか。

ずっと感じていたのは…からだが…三好の1年目で膝をやって、それからバタッとバレーができなくなって、そこから、キャプテンもやったのですが、チームをまとめるとか、チームを引っ張ることの難しさをすごく感じていました。

やっぱり、選手でいる以上は、まずプレーが…。もちろん、年が離れていたりして、言うことを聞いてくれる選手は今のチームも多いし、大丈夫だとは思うんですが、やっぱり、ほんとうにまとめるとか引っ張るとか言うことには、まず自分が自分のプレーをできないと。

どれだけ目の色変えてやるのか、というのをすごく感じていたので、これから、できるようにもっとやっていければいいなと思っています。

留萌合宿で、地元出身選手として場内で紹介される

留萌合宿で、地元出身選手として場内で紹介される

○今回北海道でサンガイアが合宿するということは、普段バレーボールを見る、触れる機会の少ない地元の者として、非常に嬉しく思っています。サンガイアがいろんなところにいっていて、それぞれの場所のバレーボーラーと交流したりしてて最近どのように感じられますか。

地域…つくばでは定期的なジュニア等をやっているのですが、そうではない遠方でも、とても歓迎してくれるというか、それは地域とかではなくても、バレーボール自体がきっかけになっていることで、バレーボールをしている人間にとってすごく嬉しいことなので、こういった機会があれば、どんどんいろいろなところでできればいいと思うですが。

そういうことができれば、僕等チャレンジですけど、プレミア、チャレンジ…というのではなくて、バレーボールが盛り上がる感じになって、いいんじゃないのかな…と。

○最後に、新しいシーズンに向けてのメッセージを。

サンガイアは、応援してくださる方を含めてサンガイアだなと思うので、みなさんと喜べる日が来るように、精進してまいりたいと思います!

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