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インタビュー

2015-04-29 13:27 追加

酒井大祐全日本ミニインタビュー

全日本始動会見囲みコメント

全日本代表 男子

OLYMPUS DIGITAL CAMERA全日本に久しぶりに選出された酒井大祐選手。所属チームのJTは初優勝を遂げ、レシーブ賞を受賞した。阿部裕太主将と大学時代からの仲良し。そんな彼に今の心境をたずねてみた。

 

―JTを退部されることになりましたが、今後のことはまだ決まっていないのですか?

はい。まだどこのチームに行けるかもわからないですし、とりあえず黒鷲旗が終わったら、代表の方に専念する形になります。もちろん、所属チームを探しながらということになると思いますが。

―次のチームが決まるまで、所属は協会という形で全日本に参加するのですか?

6月からはそうなると思います。

―全日本の中でリベロも激戦区のポジションかと思いますが、全日本ではご自身のどんなところをアピールしていきたいですか?

(同じリベロの)永野(健)や古賀(幸一郎)は経験十分だし、2人とも技術的に僕より上だと思うので、僕は年齢を重ねてからのリベロというのをコートで出せればと…。自分の力も必要なのかもしれないけど、周りの力も必要なので、助けてもらうことが僕的には多いと思っているので。スパイカーにもセッターにも助けてもらっています。もちろん、自分も仕事をするのが前提なんですけど。

―その「仕事」をキャリアの部分で出していきたい?

そうですね。難しいんですけどね。

―ベテランのリベロって、いてくれるだけで安心感を与えられますよね。女子でいえば、佐野優子選手もそうですが。

はい、本当にそれだと思います。任せておけば安心できるような存在になりたいですね。

レシーブ賞を受賞

レシーブ賞を受賞

―チーム優勝も今後に向けて励みになったのでは? 弾みをつけて全日本に来ることができましたか?

チーム優勝は本当に嬉しかったですね。ただ、これまでは代表に選ばれると、「頑張ろう!」とか、「チームのために何ができるだろう?」とかすごく考えて、力を入れなくてもいい部分にまで力を入れてやってきましたけど、でも、そうしてきた結果、行き着いた境地というのがありまして…。実際のところ、先程も言いましたように、一人では何もできないし、一人で気負うのはあまりよくないと思うんです。みんながみんな同じモチベーションでやるのはなかなか難しいじゃないですか。でも、その調和をいかに取るかっていうのがリベロであったり、ベテランとしての役割なのかな?と思いますね。

例えば、コートの中に中堅の清水が入って、僕と同期の阿部が入って、若い子が入ってるとしたら、いちばん若い子の目線に立って考えてあげなければいけないし、清水が感じるところも納得させてあげなければならないですよね。

―いろいろなチームからいろいろな年齢層の選手が入ってきますから、それぞれの立場に立って考えてあげなければならないですよね。

ようやくここに来て、それがわかるようになりましたね。去年辺りからそういうことばかり考えています。

―奥様は元Vリーガーですから、よき理解者ではないかと思いますが、全日本に送り出すにあたって、何か言われたことはありますか?

JTを離れることについては、「次へのステップアップだね」と前向きに言ってくれました。やっぱり長年在籍してきたチームなので、悲壮感が漂ってもおかしくないのですが、そういう思いを変えてくれたのも嫁だし、全日本合宿に行く時も明るく送り出してくれました。僕も子どもたちに「父ちゃん行ってくるよー」って。

―お子さんはおいくつでしたっけ?

4歳と2歳で、二人とも女の子です。

―お子さんたちに父として頑張る姿を見せたいという気持ちは?

見せたいですね。上の子はもう僕がバレーをしていることをわかっていますね。下はまだ小さいので、あまり理解してないですけど。

―将来、娘さんたちもバレー選手になるかもしれないですね。

そしたら僕、自分の娘をエージェントしますわ(笑) 独身の頃とはバレーに対する考えも変わりました。家族がいて、責任感というか、絶対に自分の家族だけは路頭に迷わせないという…。結局は自分に跳ね返ってくることなんで。これからの未来に向かうこともポジティブじゃないと家族もハッピーにならないと思うんで、僕がバレーボールを楽しむことが家族のためにもなると思います。

―次の合宿(秋田)は不参加ですよね。

はい。チームに一度帰って、黒鷲に向けて頑張ります。その後のことはわかりませんが、代表の方で呼ばれたら、すぐに参加します。バレーボールをする環境がなくなるので、喜んで駆けつけますよ(笑)

―頑張ってください。

ありがとうございます!

文責:高井みわ

 

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