全日本バレー、Vリーグ、大学バレー、高校バレーの最新情報をお届けするバレーボールWebマガジン|バレーボールマガジン


バレーボールマガジン>インタビュー>気がつけば全日本へ。浅野博亮インタビュー

インタビュー

2015-06-11 17:35 追加

気がつけば全日本へ。浅野博亮インタビュー

ジェイテクトSTINGS・浅野博亮選手インタビュー

V1リーグ 男子

ジェイテクト浅野インタビュ02-s5月、日本で開催されたワールドリーグで、注目の選手がデビューを果たした。ジェイテクトSTINGSで活躍する浅野博亮選手だ。何が注目か、一つは身長。全日本としては異例の178cm。しかもリベロやセッターではなく、ウィングスパイカーとしてだ。ただ、Vプレミアリーグ14/15シーズンや黒鷲旗での大活躍ぶりを見れば納得するかもしれない。全身バネの様なジャンプから、ブロックが揃っていてもワンタッチアウトでポイントを取れたり、流れを返るジャンプサーブを繰り出していた。もう一つ注目して欲しいのが、トップリーグの選手としてはかなり異色のキャラクターではないだろうか。本人は元々プレミアにも全日本にも一切興味が無かったという、それどころかバレーを辞めたかった。そんな思いとは裏腹に、ついには全日本にまで登り詰めた浅野選手。インタビューをしていても、日本代表選手らしからぬ内容で笑わせてくれた。そんな浅野選手の魅力をインタビューで知ってもらえたらと思う。(取材日:2015年4月30日)

−−まず、14/15シーズンを振り返って、いかがでしたか。

浅野博亮選手(以下、浅野):前のシーズンに比べてチームが成長したというのははっきりわかったリーグでした。

−−どういった点で感じました?

浅野:オポジットの外国人が変わって、すごい攻撃力のあるフェルナンドが入ったというのもあるけど、今シーズンはサイド、レフトに入っている人たちが、スパイクで切って点数を取ることができたのが成長できたと思います。あとはサーブカットも、元々カズさん(高橋和人選手)とリベロの興梠(亮)さんが安定していてすごいので、その代わりに入った自分や古田さんがキャッチで比較的、2人にはかないませんけど、去年に比べて安定していた。その点は大きかったと思います。終わったから言えることだけど、ディグ率は良かったと思います。うちのチームはブロックが他に比べて低いので、結構抜けてくるので、その分、組織でレシーブしてボールを上げて切り返すことをずっとやってきた。

−−今シーズンはトータルディフェンスに取り組んだということですが。具体的にどういう風に意識が変わりました?

浅野:ブロックでいうとシステムを変えたというのと、サイド陣がステップを変えたというのがあります。一番はブロックがここに跳んだ時はレシーバーがここに入るというのがかみ合った。

−−サイドはどちらかというとアタッカーの意識がより強いので、組織としてのブロックに取り組むのは大変だったのでは。

ジェイテクト浅野01-s浅野:カズさんは天才なので何でも対応できますが、ディグでもスパイクでも凄いですし。自分はアタッカー志向が強いですが、元々プレミアに来れるとは思ってなかった人間なので、レシーブで頑張ろうと思って、その点では馴染みやすかったです。角田さんも身長は高いしレシーブもできるし。

−−セッターの高橋慎治さんが浅野さんを褒めていたのは、あの年齢で考えてプレイするということでした。

浅野:あはは(笑)そんなことないですけどね。精一杯やれることやったので、レシーブの面では自分で考えて成長できているといのはありますけど、スパイクに関しては、慎治さんのトスワークのお陰です。どこのチームの人も慎治さんのトスは凄いって言っているくらい。そのトスがあるからあの決定率があると自分では思っています。

−−引退した小澤翔さんもいましたが、178cmでプレミアで戦うというのは、珍しいというかかなり大変だと思います。ここまでチャレンジ1年、プレミア2年で3シーズンを経験しましたが、何が違いますか。

浅野:全てにおいてですね。考え方も動きも何もかも違いますけど、勝負所の強さという面でプレミアにずっと残っているチームは崩れない。プレミア1年目で一番感じました。1年目ではそこが違った。必ず取らないといけないところで、相手にどんどんを点を取られていた。

−−ではそれを踏まえて、2年目は意識の面など何が変わりましたか?

浅野:意識の面で変わったというのはないんですけど、2年目は慣れたのも大きいのではないでしょうか。

−−浅野さん自身は?

浅野:自分自信に関しては完璧に慣れですね。1年目は「こんなレベル高い人たちとやれるのか」としか考えてなかった。2年目は「2年目のジンクスがあるぞ」と言われて、いけるのかわからなかったけど、実際やってみるとできた。言っちゃったら、1年目より2年目の練習量がものすごく多かったので、そこは確実に成長できていると感じていて、練習が自信に繋がった。

−−現在、最高到達点はどれくらいなんですか?

浅野:最近は全然測ってないですけどピーク時で337cm。指高は230cmで、1㍍7cmは跳んでいましたね。高校の時はそれくらいで、大学の時はあまり強く無いところに入っていたので、全然ジャンプしてこなかったので大学では326cmでした。遊んでました(笑)今はチームのトレーニングで取り組んでいます。

>> インタビューのページ一覧へ戻る

同じカテゴリの最近の記事

コメント

Sorry, the comment form is closed at this time.

トラックバック