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2017-08-17 22:57 追加

アジア選手権 全日本女子、タイをフルセットで制し、金メダル獲得。新鍋理沙がMVPに

アジア女子選手権 日本が金メダルを獲得

全日本代表 女子

 第19回アジア女子選手権大会は17日、フィリピンのマニラで決勝戦が行われ、日本はタイと対戦した。タイに2セットを先取されたが、その後3セットを連取。3-2(26-28、20-25、25-16、25-16、15-7)のフルセットで逆転勝利し、金メダルを獲得した。

 この試合のスターティングメンバーは、新鍋理沙、岩坂名奈、内瀬戸真実、野本梨佳、奥村麻依、佐藤美弥、井上琴絵。
 
 第1セット序盤は日本ペースで、新鍋のスパイクや内瀬戸のサービスエースで3-0とリードを奪う。その後も、新鍋や野本のスパイクで6-2と相手を引き離したが、タイが多彩な攻撃を展開し、7-8と追いつかれる。それでも、ミドルブロッカーもうまく絡めながら中盤まで集中力を保ち、終盤は井上や内瀬戸の好レシーブもあり、サイドアウトを奪い合う展開に。野本、岩坂らのスパイクで奮闘するも、相手に先にセットポイントを握られ、最後はタイのブロックが決まり、26-28で惜しくもセットを失った。

 第2セットは奥村に代わり、荒木絵里香を起用。タイの第1セットからの勢いが持続し、サーブやスパイクが冴え、0-5とスタートから劣勢の展開となる。新鍋のスパイクや岩坂のブロックで応戦するも、タイの思いきりのいい攻撃に翻弄され、4-10と点差を埋めきれない展開が続いた。さらに、日本は焦りからかサーブミスやコンビネーションミスなどもあり、セッターを佐藤から冨永こよみに代えてリズムを変えようと試みたが、7-15と劣勢なまま試合は進む。終盤、野本に代えて鍋谷友理枝を投入すると、その鍋谷がレシーブでも貢献し、岩坂の移動攻撃も決まったが、最後まで力を出せず、20-25とセットを連取されてしまう。

 第3セット、後がない日本は、野本を鍋谷、佐藤を冨永に代えてスタート。序盤から新鍋のスパイクや荒木のサービスエースで勢いに乗り、6-3とリードする展開に。相手のミスも続き、荒木の移動攻撃で10-4とすると、鍋谷や内瀬戸が攻守にわたる活躍を見せ、岩坂、荒木のミドルブロッカー陣も好調で、日本ペースで試合を進めた。安定したサーブレシーブから新鍋が要所でスパイクを決め、ブロックでも得点を奪うと、18-13と5点差をつける。終盤は、冨永がツーアタックを決めると、荒木のクイック、冨永や内瀬戸のブロック、鍋谷のサービスエースで一気に6連続得点を奪い24-15。最後は内瀬戸のブロックアウトで25点目を奪い、日本が大差をつけてセットを取り返した。

 第4セットは第3セットと同じ先発メンバーを起用。序盤はタイの攻撃に押され、3-5とリードされたが、新鍋のダイレクトアタックでサイドアウトを切ると、鍋谷のスパイクとサービスエースで6-6と追いすがる。そこから流れを引き寄せ、荒木の移動攻撃や冨永、内瀬戸のブロックでブレイクを奪い、さらに内瀬戸が連続でスパイクを決め、11-9と日本が逆転。ここから相手にミスが出始め、岩坂も粘り強いブロックで相手の攻撃を阻止した。中盤、冨永のサービスエースなどで8連続でブレイクを奪うと、16-9と一気にタイを引き離す。終盤も、新鍋や鍋谷のキレのある攻撃や、冨永と荒木のコンビネーションが冴え、最後は内瀬戸がレフトからスパイクを決め、25-16。試合をフルセットに持ち込んだ。

 最終セットも第3、4セットと同じメンバーでスタート。日本は冨永のサービスエースで先制すると、新鍋のスパイクでブレイクし、勢いに乗った。新鍋が立て続けにスパイクを決め、5-2と序盤からリードする展開に。一方のタイは流れに乗れず、荒木が相手エースをシャットアウトし8-5。その後も荒木が移動攻撃で点を重ねると、流れは完全に日本に傾いた。そこから内瀬戸のスパイクなどで4連続得点し、13-6とタイに大きく点差をつける。14点目も内瀬戸がしっかり決め切ると、最後は鍋谷のスパイクが決まり、ゲームセット。2セットを失った後から大逆転し、2007年以来10年ぶりのアジア王者に輝いた。

■試合後のコメント
・中田久美監督
よく最後まで、諦めずに頑張ってくれたと思う。途中から入った選手も本当に頑張ってくれた。1、2セット目は「勝たないといけない」というプレッシャーが大きすぎたのかなと思うが、3セット目からは「思いっきりやろう」とうまく選手たちが開き直ってくれた。

■個人賞(日本選手のみ)
セカンドベストミドルブロッカー賞:岩坂名奈
ベストリベロ賞:小幡真子
MVP:新鍋理沙

■最終順位
1位:日本
2位:タイ
3位:韓国
4位:中国
5位:ベトナム
6位:チャイニーズタイペイ
7位:カザフスタン
8位:フィリピン
9位:イラン
10位:オーストラリア
11位:ホンコンチャイナ
12位:ニュージーランド
13位:スリランカ
14位:モルディブ

写真:AVC

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