2018-02-17 11:00 追加
試合の鍵を握るのは体育館? ジャンプサーバーに影響 Vプレミア男子ファイナル6
SV男子
体育館によって違う、天井の高さや色、風も
27日の2試合目、東レ対パナソニックでは東レ・伏見大和がジャンプサーブで大活躍した。伏見に試合後に同様の質問をすると、「正直、前日練習では体育館の高さの感覚がつかみづらく不安だった。各会場の天井の高さもちがうし、色も違う。特に今回は天井が白いし、ところどころ黒いところもある。ボールが白かったので見えづらかった。また、会場によっては風が吹いてるところもあって、ジャンプサーブで上げる際のトスに気を付けることがある」と教えてくれた。
東レが誇る日本屈指の名ジャンプサーバー、鈴木悠二も体育館によってはやりにくさがあるようだ。1月28日の豊田合成との試合で、鈴木はジャンプサーブの前動作、右手でボールを高く上げる際に、球にかける回転や上げる位置を微妙に変えていたのに気が付いた。あまり見たことがないプレーだったので、試合後に尋ねてみると、「ずっと、リベロの川口(太一)ばかり打っていたので、そこを外さないといけないなと。あと、ここでずっとサーブが決まらないので、狙いだけでもしっかり合わそうと、それで(トスを)ずらしたりした。(ジャンプサーブが)上手くいかない時は普通のスピードでいくんですけど、コースは狙っていきます」と、やはりウィングアリーナ刈谷はやりづらいそうだ。しかし、それでも修正して、サービスエースや効果的なジャンプサーブを打っていたのは見事だった。
ファイナル6の会場は、東京・大田区総合体育館、福岡市民体育館、大阪市中央体育館。各会場でのジャンプサーブの打ちやすさ、打ちにくさは、選手たちにはもちろんあるのだろう。選手たちが慣れてない会場という視点からすると、大田区総合体育館はシーズン中に何度も使用するし、大阪市中央体育館は今シーズンのレギュラーラウンドで10月28、29日に試合会場として使われているし、5月の黒鷲旗では毎年試合会場として使われている。基本的には、選手たちにとって、知った会場ではある。
もし、会場に慣れてないことがジャンプサーブに影響が出るとしたら、福岡市民体育館かもしれない。Vプレミア男子の試合会場として使うのは、3シーズンぶり。前日練習含めて、試合のキーマンとなるジャンプサーバーたちが、会場に自分の感覚を調整していけるかどうかも、試合を左右する大きなポイントかもしれない。(取材、写真:大塚淳史)
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