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会見・コメント

2018-02-26 19:06 追加

東レ・黒後愛「今季の経験を無駄にしないように今後につなげたい」 NEC・島村春世「課題を修正し、黒鷲旗に向けて頑張りたい」

SV女子

■NECレッドロケッツ

・山田晃豊監督

昨日の敗戦から選手たちもよく切り替えて今日の一戦、しっかり勝ち切ってくれた。これでリーグは終了したが、今シーズンは本当に厳しい戦いを選手たちに強いてきたと思う。今回のリーグで感じたこと、経験はこの先に活かされて初めて意味があると思うので、先の話になるが、今シーズンはまだ黒鷲旗も残しているし、来シーズンは新リーグ元年になる。そこでまた頂点を目指すための力を蓄えたシーズンだったと言えるように、また早速今日からスタートを切りたいと思う。今シーズン最後の試合を(ホームの)とどろきアリーナでできたこと、光栄に思う。また、苦しい時も多かったが、勇気づけてくれた関係者やファンの皆様に向けて結果で感謝するという意味でも、この試合に勝てて、まずはホッとしている。

――柳田(光綺)選手のVOMインタビューの時、山田監督が穏やかな表情で聞いている姿が印象的だったが、その時にどんなことを考えていたのか?

今シーズン、柳田をキャプテンに任命した時は本人も驚いたと思うが、本当にチーム思いのキャプテンで、チームのためにと頑張ってくれていた。このファイナル6もチームをよく牽引して、キャプテンとして一皮むけて、逞しくなった姿に「成長したな」と感じた。まだ若いチームではあるが、今季はいい経験も、力及ばず苦しい経験もしている。勝つ経験も負ける悔しさも経験し、またこれから柳田中心に巻き返しを期待したいと思う。

――今季連覇はできなかったが、足りなかった部分は?

勝負を分ける1点を獲るための厳しさ。いい試合はするが、最後に取り切れずに勝ち星が増えなかったので、その一歩をどう打ち破っていくかという部分が課題かなと思う。それは技術、メンタル、身体すべての面で言えると思う。もう一度、一回りレベルアップして、次の大会に入りたいと思う。

――今季は敢えて外国人選手を入れないという布陣でリーグを戦ったが、来季以降の体制も同じように日本人だけのチームでと考えているのか?

来シーズンは狙って勝ちにいこうと。こういう言い方をすると、今季は勝ちにいかなかったのかと言われるかもしれず、難しいが、今季は地力をつけるシーズンという位置付けで捉えていた。選手個々の成長を狙うシーズンであり、成長するのと結果と両立することを目指したが、そこは甘くなく、連覇は叶わなかったが、間違いなく選手個々に成長できたと思う。そういう意味で先ほども話したように、今シーズンのチャレンジは今後、力を発揮することによって初めて意味が出ると思うので、そういうふうにつながっていけばいいなと思っている。そういうわけで来シーズンは日本人だけではやらないと思う。

・柳田光綺選手

昨日の試合は硬さがあったのが反省点だったので、まず今日、勝つためにはスタートから攻めるという気持ちの部分で硬くならないためのリラックスであったり、入り方を意識してやってきた部分もあった。試合の中ではスタートからディフェンス面でも足がよく動いていた。ディフェンスからコンビを組むというところで、昨日、最後の絡みやミドルが相手に印象付けられなかったりしたことが反省点としてあったので、そこがうまく機能し、今日の試合展開が3セット通じてできたことが勝因につながったと思う。

・山内美咲選手

最終戦ということもあり、一人ひとり、いろいろな思いをひとつのボールに込めて戦えたと思う。東レさんはサーブがよく、崩される場面があったが、それをみんなで乗り切れたことがよかった。自分たちの強みであるオフェンス力を今回の東レ戦でできたことがよかったと思う。

・古賀紗理那選手

今シーズン最後の試合ということで楽しんでやろうと円陣を組む時などにみんなで言っていて、若いチームなので、元気を出してやっていくということが今日の試合でできたと思う。今シーズン、苦しい試合の方が多く、ファンの皆さんやスタッフの皆さんに支えられ、今日を迎えることができ、最終戦をしっかり勝つことができてよかった。また来年、リベンジする気持ちで頑張っていきたい。

・島村春世選手

今日の試合に関して、サーブで攻めることができ、相手の的を絞りやすかったと感じている。そこでブロックとディフェンスの関係がうまくいって、こちらからブロックで仕留めたり、ブロックが脇に抜けても、ディフェンスに入ってもらい、そこから攻撃で切り返し攻めることができるという場面が、今回のリーグでいちばんいいのではないかというくらい決まっていたので、それがよかったのではないかと思う。

――山内選手に。今季、初めてリーグを戦って、感じている手応えや課題は?

手応えに関しては、Vリーグという舞台でプレーするのは初めてだったので、レベルの高い選手がたくさんいる中で、オフェンス面で自分の武器である力強いスパイクというのがどれくらい通用するのかということがわかったし、強く打つだけでなく、緩急をつけたり、移動したりする攻撃をもっと増やしていけたらと思う。課題としては、最後の方も崩れかけたが、パスの方ももっと頑張りたい。チームが勝っていくためにはそこが重要なポイントになると思うので、そういうところでも要となれるように頑張りたいと思う。

――柳田選手と島村選手に。今シーズンを振り返っての感想を。

柳田:今シーズンに入る時に開幕戦で久光製薬さんにボロ負けという形でスタートしてしまい、1戦1戦課題が出て、なかなか結果にもつながらなかったが、そこから考えると、気持ちの部分で自分も含めて個々が成長していったと感じる。プレーの技術面でも一人ひとり課題があり、それに毎日毎日取り組んで、足りない部分に目を向け、個々の課題に向き合ったからこそ、最後にチーム力につながったと思う。

連覇を目指していたにもかかわらず、5位という結果に終わってしまったことは本当に悔しく思うし、応援してくれている皆さんも自分たちが連覇を成し遂げると信じて応援してくれたと思うので、申し訳ない気持ちと自分たちが足りなかったことへの悔しさもある。

今シーズンやってきたことが無駄ではなかったということは今日の試合で自分自身も実感している部分でもあるので、来年のリーグでもう一度頂点を目指すというところに今日までの試合をつなげていくということと、黒鷲旗もあるので、今日の試合での収穫やリーグで学んだことをすべて黒鷲旗で出すという次の目標に向けて頑張りたいと思う。

島村:柳田選手も言ったように、開幕戦で久光製薬にボロボロに負けたところから這い上がってきたというか、本当に負けが多く、なかなか結果につながらない苦しいシーズンだった。その中で内容を見ていくと徐々にできてきている部分だったり、ここが伸びてきたというのがわかる試合内容が増えてきていて、後半右肩上がりで勝ち星も徐々に増えていったと思う。ファイナル6ではあと一歩というところで落としてしまった試合もあるので、そこをしっかり取り切れるチーム作りをしなければならないと思うし、黒鷲旗もあるので、課題をしっかりそこで消化しきれるようにしたい。個人的にも課題が残っているので、それと見つめ合いながら、しっかり修正し、黒鷲旗に向けて頑張っていきたい。

――古賀選手に。膝のケガと付き合いながらのシーズンだったと思うが、どのような取り組みをしてきたか?

今シーズンに入り、リーグの最初の方は膝の状態がよくなくて、みんながブロック練習をしている間にリハビリをして、体の使い方や膝に負担をかけない動きや動作改善などに取り組んだ。リーグ後半には膝の痛みもなく試合ができたので、もうケガをしないためにもリハビリや体の使い方などをもっと勉強して、また頑張りたい。

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