2018-05-09 08:00 追加
黒鷲旗男子準決勝 東レ談話 戸嵜「勝負所の2段トスを決め切るのが自分の仕事」他
SV男子
東レ・小林監督「戸嵜の対角が課題」
小林敦監督
――終盤、米山裕太選手にスイッチしたシーンがありました。星野秀知選手を交代しようとして、16点目になったシーン。交代のシーンが遅れたと思いました。連続で5点くらい取られたところですが、迷われていて、3テンポくらい遅れたと思うのですが。
小林監督:遅れました。正直、あんなにブレイクされるような場面じゃないんですよ。ちょっと甘く見てました。え!って。そんなはずはないだろうと、連続で取られていったので、そこのミスはあったと思います。うちのチーム、実は、米山のポジションが正直まだ目処が立ってないです。戸嵜はいいですよ。外国人はいいですよ。戸嵜の対角を務める選手というところが、まだチームとして確立していない。
――それは星野選手、米山選手、鈴木選手も?
小林監督:力不足です。
――どういった能力を求めてるのでしょうか?
小林監督:やっぱり攻撃力ですよね。
――でもそれは戸嵜選手に求めるものでは?裏は守備では?
小林監督:そうなんですよ。ただ、最低限の攻撃力。最低限に達していない。
――例えば、乱れたトスを打ち切る能力とかですか?
小林監督:彼等のところにはセッター深津をマッチアップさせてるんですよ。それが全く決め切るだけの力がないので。たとえディフェンシブの選手だとしても、セッターをフロントにおいたマッチアップした時は、パスが乱れた時は仕方ないですよ、でもパスがある程度返った時には高い決定力を発揮してもらいたいんですけど、それが発揮できていない。逆に戸嵜のところは苦しい状況でも決めきっている。相手も、ひたすら藤井の前のところから攻撃をしかけてきて、いいようにやられていました。それが深津の前から攻めてもなかなか得点につながらない。全部が全部、決まるとは思っていないですが、半分は決まっていない。
――それで、言い方悪いのですが、星野選手にこだわったんですか?
小林監督:そうなんですよ。星野の方が、攻撃力が。でも、失点の方が多かったかもしれない。
――今日、2セット目で星野選手から米山選手に交代して、そのままいくのかなと思ったら、また星野選手に戻していたので。
小林監督:攻撃なんですよ。落合だって、いつまでも決め続けられないことはわかっています。いつかは最後のような状況になるとわかっていたので。全員がある程度攻撃力を発揮しないと得点を取れないチームですし。
――そうなると、結構ハイレベルな選手を求めることになるのでは?
小林監督:そうなんですよ。でも、あそこに外国人のオポジットがいれば、もう少し話は簡単。外国人がいれば、米山であり星野であれな、あそこをつとめていても可能性がありました。今回のチームであれば、米山よりも星野の方が可能性を感じましたが、結果を残さなかった。
――例えば、米山選手だったら安定、鈴木選手だったら出てきた瞬間に効果を出すサーブ、どこを優先順位に取るんでしょうか?
小林監督:適材適所で、おそらくですけど、イメージですけど、戸嵜と外国人を固定メンバーで、戸嵜の対角を務める選手を、いずれはまた今日みたいに、峯村選手もいますし、瀬戸口選手も今はレシーバーしとしてしか使ってませんが、ブロックやスパイクが成果だしてくれば彼も。そこは面白くなっていきますよ。
――では戸嵜選手をそれだけの期待を?
小林監督:期待というか、すでに彼は結果を残していますので。来シーズン、戸嵜がうちのエースとして戦うのは間違いない。というか、彼がやらないと、うちのチームで唯一、攻撃力を発揮しないと。
――もう一つ気になったんですが、最初は伏見大和選手を出して途中で富松崇彰選手に代えた理由はブロックですか?
小林監督:ブロックは伏見の方がいいですね。
――なるほど、結構クビアク選手に間を抜かれてるなーと思いました。
小林監督:今日はブロックも良くなかったですし、もともと攻撃力は富松の方が上です。攻撃がサイド決まらないから、なんとかミドルの攻撃をというスタンスでした。富松に期待したのですが、コミットされてドシャットされてしまいましたね。相手もバカじゃない。そうなった時は、サイドが決まればいいんですけど。深津と1対1でも決まらないケースがあったんで。それだったら、しっかりパスを返して、戸嵜と落合の二枚を中心にだったらと。最後は落合も捕まって。
――なるほど。決してネガティブな交代でもなかったんですね。
小林監督:そうそう。本当だったら、若いメンバーで最初から最後までやりきっても良かったんですけど、試合する以上、どうしても勝ちたくなってきますし。
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