2018-09-29 17:02 追加
全日本女子主将・岩坂名奈「まずは初戦、自分たちがやってきたことを出し切り、翌日のオランダ戦につなげたい」 世界選手権直前記者会見囲み取材コメント
全日本女子主将・岩坂名奈囲み取材コメント
全日本代表 女子
いよいよ世界選手権が開幕。25日に行われた2018女子バレーボール世界選手権直前記者会見の中から、岩坂名奈主将の囲み取材コメントをお届けする。
――ポジションごとに話し合うことが多くなったそうですが、いつ頃からでしょうか?
岩坂名奈選手(以下、岩坂):アジア大会で負けて、このままではいけないと一人ひとりが感じ、チーム全体として何が足りないのか話し合うようになりました。練習前に少しだけ時間をもらって、目標であったり、「今週はこれをやる」ということを書いて取り組んできました。アジア大会期間中にも選手ミーティングはしていましたが、大会後に週ごとの課題などを出し合うようになりました。
――その取り組みの成果を実感することはありますか?
岩坂:ポジションごとに思うことは違いますし、「このポジションの人はこういうふうに考えている」という共通認識ができたと思います。以前よりも連係やサイドの選手がこうやって点数をとっていきたいと考えているとか、そういうことがわかるようになっていったので、よかったと思います。
――男性コーチとたくさん練習試合をしたそうですが、そのことによって成長した部分はありますか?
岩坂:高さやパワーのある世界の選手たちに勝っていかなければならないので、男子と練習試合をできたことはチームにとってプラスになったと思います。大会前に世界の選手を前にどうやって点数をとりにいくか?、今まで通りではダメなんだということを改めて感じました。その練習で得たことをしっかりと世界選手権で発揮しなければならないと思っています。
――1日のセット数は決めてやっていたのですか?
岩坂:試合内容が悪い時はセット数を増やすこともありました。自分たちがどんな状況であっても勝ちに行かなければならないので、全員で死に物狂いで勝ちにこだわってやっていました。最大5、6セットはやっていたと思います。
――選手同士が共通認識を持つという中で、これは本当に話してよかったと思ったことは何かありましたか?
岩坂:今まで私自身がキャプテンとしてそういう場を作れていなかった部分もありますし、話をすることで今まで拾えなかった場面で拾えたり、ブロックで止められたりといったことが増えていきました。アジア大会の負けで一人ひとりが認識を改めたからこそ、ポジションごとの話し合いで具体的な目標設定ができるようになったと思うので、その点はよかったと思っています。
――その話し合いをするようになったきっかけは?
岩坂:何人かで話している時にそういう話が出ました。アジア大会中に中田(久美)監督の方から「3つテーマを挙げて練習に取り組もう」と言われた日があり、その日は練習の内容や雰囲気がよく、とても集中して取り組めていたので、テーマを挙げてやるのはいいんじゃないかという意見でした。
――テーマや課題の具体例を教えてください。
岩坂:チーム全体の目標もポジションごとの目標もありますが、「このチームに足りないものは何だろう?」と考えました。全体の目標なら、「質を上げて、1本にこだわりを持って取り組む」とか、プレー面でいうと、ブロックの高い相手と練習試合をしていたので、「フォローの徹底」「ブロックとディグの連係をしっかりする」などの目標を週ごとに書いてやっていました。
――男子との練習試合で勝てるようになる実感はありましたか?
岩坂:日に日に勝てるセットは増えたと思いますが、そのセットは勝てても次のセットの試合の入りが悪かったりしたこともありました。そこはまだまだ詰めなければならない部分ですし、出だしというのはとても肝心だと思います。いい形で勝ったセットもありますが、出だしが悪く、自分たちのミスから相手に流れを渡してしまった場面もあったので、最後まで自信を持って挑んでいけるようにしたいと思っています。
――1次ラウンドで岩坂選手が考えるポイントとなる試合は?
岩坂:1戦1戦が大事だと思います。1次ラウンドのポイントで2次ラウンドも加算されていくので、どの試合も大事です。初戦の入り方も大事になると思いますが、2日目のオランダ戦がすごく重要になってくると思います。そういう意味でもまずは初戦、独特な雰囲気にのまれないように、自分たちがやってきたことを出し切り、翌日のオランダ戦でそのままの勢いを出していきたいと思っています。
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