2018-10-11 07:54 追加
井上琴絵「ミハイロビッチのスパイクは絶対に上げようと思っていた」石井優希「チーム全体で熱く冷静にプレーできた」 2018世界選手権セルビア戦コメント
女子世界選手権 セルビア戦コメント
全日本代表 女子
10日に日本ガイシホール(名古屋市)で行われた2018女子世界選手権第2次ラウンド第3戦・セルビア戦後の選手コメントをお届けする。
■井上琴絵
(エースの)ボシュコビッチは出ていなかったので、ミハイロビッチのスパイクは絶対に上げようと思っていました。速攻にやられることは多かったですが、どうにか触ったボールをセッターの田代(佳奈美)や他の選手がつないでくれました。どんなボールでも粘り強く拾うという持ち味は出せたと思います。最初はブロックとディグの関係があまりうまくいっていなくて、抜けてきても拾えなかったり、レフトからストレートに決められることが多かったので、止めるコースと絶対拾うところを分けて、「ブロックできっちりストレートを締めて。クロスに打たれたら全部拾うから」と1回1回、声をかけあってやり取りしました。終盤はいい形が作れていたかなと思います。
(2本目については)決定力のあるアタッカーがそろっているので、いいトスさえ上げることができればちゃんと点につなげてくれる。ジャンプトスできそうなときにはトライして上げています。
全勝だったセルビアに勝つことができて、チームとしても自信になりますし、個人的にもいいプレーが多かったと思うので、ブラジル戦でも出せるように準備したいと思います。1点取ったときにみんなで喜ぶ、取られても“次また取り返すぞ”という気持ちがプレーに表れていて、チームの雰囲気もよくなっています。ブラジル戦も難しい試合になると思いますが、1本1本、全力でやればいいプレーも出ると思うので、スタートから全員で攻めて勝ちにいきたいです。
■石井優希
セルビアに3-0で勝って3次ラウンド進出を決めたかったですが、勝つと負けるとでは全然違いますし、ブラジルも(オランダに)勝って勢いをつけてくると思うので、日本も勝って勢いをつけてブラジル戦に臨みたいと思ってやりました。チーム全体で「熱く冷静に」プレーできたと思います。
個人的に、攻撃では、ブロックアウトを取れたり、難しい二段トスでも、コースを狙って打ち分けができていました。プレーについて、自分の中で冷静な判断ができていたので、そういった面がよかったと思います。力が入ってふかしてしまったスパイク1本がありましたが、すぐ切り替えられたので、余裕があったのだと思います。
ディグについては、相手のミドルの攻撃に対してはやられっぱなしでしたが、サイドに関してはブロックも2枚つけていたし、空いたコースにレシーバーも入れていて、(ブロックとレシーブの)関係がすごくよかったと思います。サーブで崩せていたからそうできたと思うので、やっぱりサーブが一番大事。ブレイクを取れているときは攻められる、でもビハインドのときや点数が競っているときには慎重になってしまって、入れるサーブになりがちですが、そういうところでもちゃんと攻めて崩せれば、もう一歩、一気にいける。そういうところがブラジル戦で重要になってくると思います。
■長岡望悠
セルビア戦はサーブが重要、と言われていましたが、1セット目はサーブで相手を崩せず、逆に崩されて形を作れない感じでした。2セット目からは相手の1番(ブシャ)を徹底して崩すことができて、日本もパサー(サーブレシーブをするアタッカー)から攻撃のリズムが出てきて、流れをこちらに持ってこられる展開になっていったと思います。勝ちにつながってよかったです。
相手のブロックが高いので苦しい状況になってしまっても相手に(ブロックで)シャットされないことが重要で、どう相手を切り崩してチャンスを作って点数にするか……。2セット目以降は直接点数を取るという部分で、取り組んできたこと、ブロックアウトなどでも点数が多く取れました。効果的だったと思います。
写真:堀江丈
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