2018-12-13 19:26 追加
ジェイテクト西田が奮闘も首位サントリーに黒星 高橋監督「負けはしたけど、価値のある試合」
SV男子
●高橋慎治監督
取れたセットと取れなかったセットの内容に差が大きかった試合かなと思います。本当少しずつのずれだと思うのですが、フォローのシステムとかできてなかったりとか、コンビが少し合わなくて、いつもだったら決まるケースが決まらなかったりとか、少しのズレが何個かあったというのが、負けセットに繋がったのかなと思います。勝ちセットというのは、すごく良いバレーが展開できましたし、4セット目も負けはしましたが、内容的にはまだ良かった方じゃないかなと思います。今日は、負けはしましたけど、秦選手、代わりに入ってきた選手、広瀬選手や郡選手も頑張ってくれて、そういった意味では価値のある試合になったと思います。
――中国の秦選手が今日初めてスタメンで使われたのは、ムセルスキー選手への高さに対抗するためだったのでしょうか。
高橋監督:そうですね。その理由が一番大きいと思います。日本人の高さでは到底追いつけない高さですし、何かしようとした時に、こちらもブロックの高い秦選手がいるんで、そこにムセルスキー選手の対策ということで起用しました。
――ちょっと封じ込められなかった感じですか?
高橋監督:(質問を聞き間違えた模様)今までですか?(秦選手は)今までは技術的にも足らないということはないんですが、うちのシステムとかそういうのが、浸透していないという部分があったので、時間をかけて、まだ全然、うちのバレーができてない中で出すよりかは、(これまで出場してこなかった期間が)長い理由というか、潰すわけではないですが、最初の方の時間を使って、秦選手にうちのバレーを理解してもらって、そこで対応できるようにというので、今までになっていた。今日使ってみて、そこがうまいこと機能したので、そこはすごくよかったと思います。
――秦選手について。ブロックに期待したとしても投入したとしても、スパイクだったり、サーブだったり、実際に実戦で使ってみてどうだったでしょうか。
高橋監督:全てにおいて今日活躍してくれた。スパイクに関しても高さがありますし、全体練習の他にも、スパイクを合わせるということで、個別練習にとりくんでくれている。その結果というのが、スパイクに出ていると思います。ブロックの練習についても、移動スピードとか形とかも個別練習も頑張って取り組んでくれたのが、少しですけど出せたと思います。これから先も期待できる選手だと思います。
――ムセルスキー選手に対して、秦選手を投入した効果というのは。
高橋監督:効果と言われたら、多分、決定率自体は下げれてないので、効果があったかといわれると。なかったこともないとは思いますけど、でも要所要所でワンタッチも取ってくれた。初めてフルで出てくれた中では、本当にうまく対応してくれた。
――今シーズン獲得したブラトエフ選手に対してはここまではどうですか?
高橋監督:昨シーズンまでいたマテイ(・カジースキ)選手と違った、タイプは違いますが、全てのプレーで全力でプレーしてくれて、うちの選手に良い影響を与えてくれる。プレー面でも貢献でもしてくれているので、すごい選手だと思います。
――開幕戦の頃の比べてチームにフィットしてきているかと思いますが、後半戦に向けて期待することは何でしょうか。
高橋監督:もっと、コンビの精度を上げることでもっとブラトエフ 選手がいきてくると思う。今日ちょっと調子が悪かったですけど、だいたい(スパイク決定率が)50%くらい平均でいけていると思うが、もっとできる選手だと思う。そこはセッターとしっかりコミュニケーションをとって、ブラトエフ選手の良い部分というのをもっと出し切れるようにやっていければ、チーム自体もレベルアップできると思う。そこをつめていきたいと思う。
――秦選手を出されて、途中で辰巳選手であったり、廣瀬選手を起用されています。ミドルブロッカーの軸というのはどういう風に考えていらっしゃるでしょうか。現時点で。例えば、福山選手をメインで使いつつ、対角を交代しながら使っていると思いますが。
高橋監督:今の所は福山選手を軸で考えていますが、今日はちょっとセッターとのコンビがずれているところもあって決定率が上がらず。そういうことで、廣瀬選手に変えたり、その中で廣瀬選手もよく頑張ってくれた。
――今後も秦選手を継続的に使い続けるのか、また金丸選手に戻してしていくのでしょうか。
高橋監督:そこはまだわからないですね。今日出ていた秦選手もすごく良い結果、データを残していますし、すごく嬉しい悩みというか、本当にミドルブロッカーの中で競争してもらって、レベルを上げてもらいたいです。
――郡選手の怪我の具合は?
高橋監督:もうだいぶ状態的には戻ってきたと思います。ジャンプ力も戻ってきましたし。あとはプレー面で感覚を戻していくというのが。
――プレー面でもフルで使うことももう問題ないでしょうか。それとも様子を見ながら?
高橋監督:足首の状態的にはもう問題ないと思いますが、試合の感覚というのがちょっと休んでる間が長かったので、まだ戻しきれていないが、焦らずじっくり戻しながら復帰してもらえたらと思います。
写真・文:大塚淳史
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