2019-01-26 10:37 追加
優勝争いだけでない!長野で行われる注目の1戦を見逃すな!VC長野vsFC東京
長野東京戦
SV男子
バレーボール男子V1リーグもいよいよ3rdレグ。ファイナル6入りへの争いが佳境を迎えつつある。一方で、リーグ下位同士の争いだが、注目の1戦、VC長野トライデンツとFC東京の試合が1月26日、長野で行われる。前回1月12日の東京・墨田大会での対戦では、FC東京が3−1でVC長野に勝利したが、試合内容は互角。VC長野が勝つチャンスも十分にあった。
VC長野はここまでわずか1勝とダントツの最下位だ。戦力は他チームと比べて見劣りするのは仕方ない。また、昨シーズンまで下部リーグに属していたこともあり、V1チームとの戦いにまだ慣れていない面も感じさせる。約3カ月も勝利を見放されているが、今回のホームでのFC東京戦は2勝目を上げるチャンスと意気込んでいる。
意気込みだけで勝てるはずはないが、FC東京に勝てるだけのチーム戦略と実行力は備えている。前回の対戦でも、その一端が垣間見えた。FC東京には2年連続のスパイク賞を受賞している栗山英之(ミドルブロッカー)がいる。栗山の速攻は独特のタイミング。他のミドルブロッカーのスパイクより、遅いタイミングで打ってくるので、相手ブロッカーは戸惑いがち。栗山自身、ブロッカーの手をしっかり見て、コースを狙ったり、ワンタッチ狙いで打つ技術を持つ。
その栗山がVC長野のブロッカーたちにドンピシャリのタイミングで何度も抑えられていたのだ。栗山がセッターとタイミングがあっていなかったという面はあったにせよ、他のチームには見られないほど、栗山独特のタイミングに合わせてきて封じ込めていた。栗山は結果的にスパイク決定率35・3%と苦しんだ。VC長野のミドルブロッカーの田中拳章は「アーマツコーチの指示で、普通だったら、コミットブロックってボールが上がると一緒に跳ぶんですけど、ボールと一緒に跳べと言われて、それを実行した。相手を見ずにボールを見た。あとは、栗山は打数が増えると思ったので、隣の笠利(真吾)がクロス(コース)を閉めて自分はターン(打ちの方向)を閉めたのが上手くはまったと思います」と栗山封じの理由を教えてくれた。
アーマツコーチといえば、日本代表のコーチやジェイテクトスティングスの監督を務めた名指導者。特に技術面での指導は、これまでも、選手たちからの評価は高い。この試合、途中交代で入って活躍したセッターの長田翼は「高いブロックを利用するスパイクは、アーマツが来てから教わっていた。皆練習している」と話していた。確かにアウトサイドヒッターの栗木勇は、FC東京のブロッカー2枚がついていようが、指の先を狙ってスパイクを決め続け、巧さを発揮していた。
長野でリターンマッチではどんな戦略をFC東京に仕掛けてくるのか興味深い。
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