2019-04-14 15:12 追加
久光製薬・新鍋理沙「ゴールデンセット前の15分で切り替えができた」 東レ・黒後愛「自分が機能し、流れを変えることができれば」V1リーグ女子グランドファイナル記者会見
SV女子
●岩坂名奈主将
今シーズン、いろいろなことがあった中で、チームとして成長しながら最後に勝てたことは本当に嬉しいですし、スタッフ、選手みんなに感謝の気持ちでいっぱいです。
もちろん、試合内容はよくない部分であったり、自分たちがバタバタしてしまい、相手の勢いにのまれた部分もあったのですが、そこはチームの課題としてしっかりとさらに成長した久光製薬を見せられるように成長していきたいと思っています。とにかく今は最後に勝ち切れてよかったという思いです。
●新鍋理沙選手
今日の試合内容はよかったところよりも決め急いでしまったり、気持ち的に余裕のない場面が多く、力んでしまったり、余計な力が入ってしまって、なかなか点数につながらなかったり、相手に拾われてしまったりと苦しい展開ではありましたが、最後の1セットはみんなの意地や勝ちたいという気持ちが強く、勝ちにつながったと思います。
今季のリーグは終わりましたが、まだまだ次の目標に向かって、成長できるようにみんなで頑張りたいと思います。
●石井優希選手
内容は東レさんの方がよかったと思うし、久光はコート内でバタバタしてしまったり、コンビが合わなかったりとか、個人的にも力んでうまく点数がとれない場面があって苦しみました。そういう流れでも最後のゴールデンセットで一度気持ちを入れ直し、今までやってきたことだったり、みんなの思いが強かったから勝ち切れて、優勝できたと思います。
内容に関しては映像を振り返りながら反省するところはいっぱいあると思うのですが、今日は本当に結果が残せてよかったなと思っています。
●野本梨佳選手
目の前のことに精一杯であまり内容を覚えていないのですが、どんな状況になっても周りの方が前向きな言葉をかけてくださったり、ベンチからもそういう声をたくさんかけてもらって、最後は勝ち切ることができたと思うので、感謝の気持ちでいっぱいですし、本当に勝ててよかったと思います。
――全員に。ゴールデンセットに入る前の心境を教えてください。
岩坂:「あとはやるしかない」という思いと、本当にこの1セットで決まるからこそ、自分たちの手で掴みにいきたいという思いでした。
新鍋:気持ち的にはフルセットで負けて悪い流れではあったのですが、ゴールデンセット前に一度控室に戻ったら気持ちもリセットできたし、嫌なイメージもあまりなかったので、うまくこの時間を使って切り替えができたと思います。
石井:ゴールデンセット前に控室でキャプテンを中心にお互いの目を見て、手をつなぎあい、「チームで戦おう」と声を掛け合いました。あと1セットしかなく、やり切るだけだったし、自分自身も試合を素直に楽しめていなかったなというのがあり、最後のセットはリラックスしてやろうと思っていたので、そのためにもゴールデンセット前の15分間はいい時間が過ごせたと思っています。
野本:控室に入るのが自分は遅くなったのですが、入った時にポジティブな声がたくさんあがっていたので、そこで自分もポジティブな感情になれたし、ここまできたらできることをやり切るだけだなと思い、気持ちをしっかり切り替えてゴールデンセットに入れました。
――新鍋選手に。シーズン通してサーブレシーブ成功率70%という記録を残しましたが、今シーズン、ご自身でやり方を変えたところなどはありますか?
新鍋:特にありませんが、サーブレシーブをする3人が練習の時から確認を取りながらうまく連係できていたと思います。
――石井選手に。今日の試合のご自身のプレーでよかったところは?
石井:ありません(笑) 強いて言うなら、みんなが頑張ってつないでくれたボールを二段トスで決めることができたのが何本かあったのですが、いい状態の時に点数が取れなかったので、自分の中ではまだまだ課題が多いと感じています。
――石井選手に。先週、「絶対に優勝したい」という言葉もありましたが、優勝の瞬間、感じたことは?
石井:勝った瞬間、苦しかった分、涙が出るのかなと思ったら、全然出なくて、あまり実感が湧いてなかった気がします。毎シーズン、苦しみながらシーズンを過ごしていて、やはり久光製薬が勝たなければならないというか、プレッシャーもありながらの舞台なので、追い込まれた時は焦りはしなかったものの、(ストレートで勝てた)先週と同じ感情ではなく、やはり終わってみて、ホッとしたなという気持ちです。
――岩坂選手に。第2戦のブロック本数が今シーズンの平均に比べて落ちていましたが、その要因と、ゴールデンセットでは3本止めていましたが、何か変えた部分があったのなら、それを教えてください。
岩坂:第2戦はブロックもそうですが、攻撃面でもサイド頼りになってしまった部分が多く、ムキになってしまったところもありました。あと1セットで優勝が掴めるかどうかという状況に立った時に、今日だけでなく自分自身に挑戦しながらやってきたので、あとは思い切りやるだけだと思って臨みました。結果的に個人としてあまりよくなかったですが、チームが勝つことが一番なので、個人のプレーは反省し、次につなげていきたいと思います。
――みなさんに。試合を重ねる中で「チーム力」という言葉がよく聞かれましたが、どんな場面でチームで戦うことを実感しましたか?
岩坂:ポジション的にブロックのことになりますが、昨シーズンからリードブロックに取り組んでいて、上手くいく時はチームに一体感が出ました。個で戦っているわけではないので、どこのチームもいろいろなことがありながらのシーズンだったと思うのですが、久光も苦しみながら全員で作り上げてきたものがあります。リードブロックもそのひとつですが、最後、意地もありましたけど、チーム全体で勝った試合だったと思っています。
新鍋:試合に出る、出ないに関係なく、一人ひとりがチームの勝利のためにすべきことをしていたと思います。それぞれいろいろな感情があったと思うのですが、チームが勝つことを最優先に、毎日の練習であったり、日々の生活であったり、今日、この日のために全員がそれぞれ準備していました。個人の技術もそうですが、自分の役割は何なのかをそれぞれが考えて練習してきたことがチーム力につながり、今日の試合はみんなの力で勝つことができたと思っています。
石井:試合に出たくても出れない選手もいますが、悔しい思いを持ちながらもチームに何ができるかを考えてくれていますし、スタッフもスパイクをたくさん打って、選手以上にしんどいこともありますし、見えないところで動く仕事の人もいます。選手も個々の能力の高さがひとつになって結果を残せているので、個人技だけで優勝などできないし、レギュラーラウンド、ファイナル8と乗り越えてここまで来ているのは絶対にチーム力だと思います。これからもチーム力の高さをもっともっと磨きたいし、個の力だけのチームと思われないように、自分たちももっと頑張りたいと思います。
野本:それぞれの立場でいろいろな感情もあるはずですが、それでもチームが勝つために全員がやるべきことをやっていると思います。試合に出ていない選手が試合中に相手の空いているスペースを指摘してくれたりなどの声をかけてくれて、それで点数が取れていることも多いので、こうしたことからチーム力で勝てているのかなと思います。
――岩坂選手に。新リーグ初代チャンピオンとなり、シーズン全体を振り返って思うことは?
岩坂:正直、リーグを観に来てくださる方がだんだん減ってきているのが現状だと思うのですが、そのような中、リーグが新しくなってシステムも変わりました。それぞれのチームでいろいろ考えながらホームゲームなどを盛り上げていたと思うのですが、やはり初めてなので、まだまだな部分もあったと思います。
久光だけでなく、全チームがリーグを盛り上げようとしていますが、自分たちは観る人に何かを感じてもらえるような試合をしたり、ファンの方々に対して、もっと応援してもらえるような選手、チームであるべきだと思います。ここにいるメンバーもそうですが、Vリーグ、そしてバレーボールがもっと多くの人に応援してもらえるように、チーム全体で盛り上げていきたいという思いがあります。
写真:堀江丈、黒羽白
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