2019-04-17 12:00 追加
JT深津旭弘「僕らが弱いから負けた」 V1リーグ男子グランドファイナル記者会見
SV男子
JT山本「(天皇杯Vにリーグ準V)成長を感じられるシーズン」
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パナソニックのブロックを交わしてスパイクを決めるJT山本(撮影:大塚淳史)
――まず深津選手に。ファイナル3の試合後に、決勝の舞台に立つのにふさわしいチームになったかどうか、と話されていたが、決勝が終わってふさわしいチームになったでしょうか。山本主将に。天皇杯優勝、リーグは準優勝と今シーズンを振り返ってみて、この結果はどう感じているでしょうか。
深津:ふさわしいチームになったかどうかはわからないですが、優勝にふさわしいチームがやっぱり優勝すると思う。パナソニックさんの方が、技術的な面もそうですし、チームの精神的な面もそうですし、僕らより遥か上だった。負けたけど、全部なくなったわけではない。あとは、上に向かってやるだけだと思う。また、来シーズン頑張りたいと思います。
山本:開幕から始まって、正直いうと、最初は天皇杯をとるようなチームではなかったかもしれない。天皇杯をとって、ファイナルまでこれたという部分では成長を感じるシーズンではあった。ただ、本当の実力なのかというと、自分たちでも多少は疑問に残る部分はある。これを常勝軍団にしていくということは、深津さんも言いましたが、自分たちで取り組んでやっていかないと。技術面もそうですけど、試合の要所要所のメンタルという部分もつけていかないといけない。たくさん学べたシーズンだとは思う。これをしっかりフィードバックして、自分たちに落とし込むということ、これからがその作業だと思う。また、頑張っていかなければと思います。
――小野寺選手に。第1戦があれだけブロックが好調だったのに、この試合では出なかった。その理由をどう考えているのか。山本選手に。軟打に対応しきれなかった理由を教えてください。
山本:もともと軟打という攻撃に対して、僕たちは苦手意識ではないけど、あまり対抗できるディフェンスを持っていない。クビアク選手がある程度その軟打でしてくるのはわかっていたが、サイドのプレーヤーが3人とも軟打で落としてくるパターンというのが、予想できなかったわけではなかったけど、練習でそこをやっていなかったというのが一番大きい。
小野寺:ポイントは相手が打ってきたものを止めるのが一番手っ取り早いでしょうし、それに対してパナソニックさんは、僕たちが第1戦であれだけブロックしたので、警戒したというのもあって、あれだけフェイントの攻撃が増えたんだと思うし、僕たちもしつこくブロックができなかったし、決められなかったので、ブロックでのチームの貢献が少なくなってしまった。ポイントは多少は少なくても、できていたとは思うが、もっと決められる場面もあったと思うし、僕たちがここまで立ってこられたのはブロックの力もあると思う。パナソニックさんが、それをブロックさせないというプレーをしてきた。
――深津選手と小野寺選手に。代表に入っている中で、東京五輪の前年のシーズンに決勝までこれだけ長くプレーできたというのは大きかったと思いますが、どう感じるか?
深津:普通に決勝の舞台を経験できたのは良かったと思う。自分はそんなにオリンピックがどうのこうのとは今日、あんまり考えていなかった。本当にこのチームで勝ちたいという思いが強かった。そこはまた別の話という感覚でやっていた。今日このチームで結果を残したかったなという思いが強い。
小野寺:深津さんと一緒で、代表につなげるためにもアピールするべきだったとは思いますが、それよりも先にまずJTで優勝したいと思っていた。代表を全く考えてないわけではないけど、こういうファイナルの舞台で、勝負がどうかと考えていた。正直、長いシーズンを戦ってきたなかで、代表アピールできたかどうかというよりかは、毎試合、毎試合、こう自分を出したいというのが、今年ファイナルにつながった。
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試合終了直後のJT深津(撮影:大塚淳史)
(追加取材)
――前の週から、マインドを変えるのが大変だったと話していたが、何をどう変えましたか。
深津:先週あった試合を見ないんじゃなくて、ちゃんと振り返って、もやもやしている気持ちもあったけど、そういう試合を置いとくんじゃなくて、しっかり見つめて。
――それは個人で?
深津:個人でデータを見ながら。
――今更第1戦のことで恐縮ですが、終盤何度か深津選手らしくないミスが、サーブがネットにかかったりとか、あったと思いました。
深津:ああいうところのミスがなんで起きたのかなと振り返る。ちゃんと自分で振り返る意味でも、自分がミスったことに対して、映像で見て、覚悟を決めるわけじゃないですけど、修正すべき点は修正できた。今日の部分は良かった部分も多かった。でも、負けたんで。
――どこにパナソニックと力の差を感じた?
深津:どこというよりは、全てにおいて、そう感じた。緻密さとかもそうですし、戦う姿勢だとか、技術とか含めて。上というかまだまだ僕らが甘かった。
文、写真:大塚淳史
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