全日本バレー、Vリーグ、大学バレー、高校バレーの最新情報をお届けするバレーボールWebマガジン|バレーボールマガジン


バレーボールマガジン>会見・コメント>第62回黒鷲旗大会 男子決勝会見コメント

会見・コメント

2013-05-07 00:24 追加

第62回黒鷲旗大会 男子決勝会見コメント

黒鷲旗大会パナソニック・サントリー会見コメント

Others / SV男子

パナソニックパンサーズ記者会見コメント

南部監督
決勝戦らしいというか、激しい攻防、お互いの持ち味が出ていた。勝敗を分けたところに、ウォレス選手にディフェンスが対応しきれなかった。こちらのパスが乱れたときにどう攻撃するかがなかなかできずに相手にブロックポイントを与えてしまった。
やはりどこのチームも大半のチームが外国人にオポジットを起用している中で、外国人の調子によって勝利が左右される。うちは今大会はほぼ日本人のみ。今日のメンバーも日本人なりのメンバーでやりました。それで勝ちきるにはプレーの精度をあげないと。非常に悔しいですが、来季に向けた課題もたくさん見つかりました。天皇杯以降、リーグ、黒鷲と決勝で涙をのんでいるので、来季にその思いを果たしたい。

山本が今季で引退ということでなんとしてもという思いがあったのですが、優勝という形で見送ることができなかったことは非常に反省しています。

――山本スターターと清水に代えた理由
南部監督

25%位の決定力しかなかったので。清水を入れることによって両方から攻める、サントリーを崩したいという気持ち。
もう少し清水にトスを回してもよかったかなと。そういう指示も出したんですけどね。もうちょっと分散させれば。本人の調子としては戻ってきています。

――サントリーに対しての今日のプラン。
南部監督

まずウォレス選手にトスが集まるので、逆に絞りやすくなるように、相手サイドスパイカーの方にサーブを絞り、ブロックでディフェンスという気持ち。サーブについては福澤とかがブレーキになり、潰しきれなかった。ウォレスに集まるのは仕方ない、他にプレッシャーをかけるというプランでした。

――昨日今日はあまり活躍の場がありませんでしたが、今大会で活躍した深津の評価を。
南部監督

深津は準決勝からキャリアがないものですから緊張気味。ベストエイトまでの試合では多彩なコンビ。ジャンプフローターサーブもレシーブもいい。若さもあるので高く評価している。コンビの組み立てなんかは、相手のいやがるセッター。期待しています。

川村主将
1セット目から少し硬さがあった。3セット目ああいうかたちでとれたのはよかったんですが、最後の1点というのがとりきれなかった僕たちの力不足。今後のことを考えても、やはり相手のサーブが強いサーブはどんどん出てくると思うけど、連続ではなく、最小点数、もしくは頑張って上に上げてつないで切り返すというのをやっていかなければ。日本だけでなく国際大会でもそういうところで力の差が出てしまうんではないかと。深く思いました。

山本
決勝戦にふさわしい内容だった。どちらが勝ってもおかしくない中で、パナソニックが点数をとりきれなかった。ただまあ僕も含めて選手個人個人が出せるパフォーマンスを出し切った。その辺は真摯に受け止めて来季につなげて欲しい。

福澤
4セット目、隆弘さんがあれだけの状況を作ってくれた中で、それに応えきることができなかった自分の力のなさ、今までプレーでずっと引っ張っていってくれた偉大な先輩の最後を優勝で見送れなかったことを反省している。

――北京が終わってから現役生活の中でこれまでと違う楽しさとかはあったか
山本

しばらく代表に行かないと決めた中で、1年1年勝負の年だった。それまで代表に言ってばかりでなかなかパナソニックに恩返しができなかったので、パナソニックに恩返しできるプレーをしたいという思いがあった。いろんな場面で出させてもらったけど、それなりに貢献はできたかなと。

――現役生活を終わられたばかりですが、どんな思い
山本

終わったんだなという思いはありますけど、今はまだ実感はなく、周りの選手の方が感じてくれてて、もらい泣きしてしまったんです。言えることは、そんなに正直実感はない。明日もまだどこかで練習しているんじゃないかなという思いがあります。

――新しいチームカラーを作っていきたいという目標は
福澤

今大会、川村さんがずっと出てましたけど、チームとして宇佐美さんが抜けて、チーム自体が若返りしたなかで、安定感不安定感両方が出ていた。若手の選手が崩れている中で、川村さんだったり隆弘さんだったり流れを変えてくれる人がいたからここまで来れた。本当に今までプレーで引っ張ってきている選手の背中を見つめ続けているので、中堅になっている僕だったり清水だったりが、今いる隆弘さんや川村さんの立場にならないと。

――1ヶ月前にプレミアのセミファイナルで勝っている相手ですが何が違ったのか。
川村

勝負所での決定力のなさ。その部分だけです。別にチームが変わったわけではない。宇佐美はいないですけどやることは一緒。ちょっとしたポイントだけですね。

サントリーサンバーズ記者会見コメント

山村
優勝できて心から嬉しいです。タフなゲームでしたけど、誰一人勝つことを諦めず、4セット目劣勢の場面から取り返せたのがよかった。

越川
本当にチームとして今シーズン最後の大会に優勝できたのは大きい。リーグはすごく悔しい思いをしたのでそれを行かせたと思う。

金子
前の二人とかぶってしまうんですが、ウォレス選手が勝負所で頑張ってくれた。諦めなかったことが勝因。まだまだ成長できるチームだと思うし、来シーズンに向けて頑張りたいと思います。

――5セット目、清水選手を止めたところ、それまでなかなか止められなかったのを止められたのは大きかったのでは。
山村

米山君の手に当たったのが僕の手に当たった共同作業。もともと米山君が清水君に相性がいいので、仲間を信じました。

――昨日の東レ戦ほどはサーブで終始崩せているわけではなかったが、ブロックはどこを意識したか。
山村

パナソニックの両セッターも宇佐美さんほど速いトスで組み立てるわけではないので。宇佐美さんの頃から速いコンビにもリードブロックで対応するようにしていた。慌てることはとくになかった。

――劣勢を跳ね返す強さがつけられたか。
山村

劣勢を跳ね返す力はどれだけエネルギーがいるか、そこまでにいかないようにするのがバレーボールで勝つために必要。今日みたいな展開ではなくワンサイドでいけるようにならなければ。

――この大会に臨む前に自信を取り戻すために、といわれていたが、リーグで失いかけていた自信を取り戻せたか。
山村

本当に今日の勝利は、反省は後ですればいいので、今日くらい勝ちに浸ればいいと思います。

越川
シーズン最後に勝てたのは、チームとして最高の形で、長いシーズンの中でみんないろんな思いをしてきたと思いますが、最後よければそれでよしじゃないですけど。一回空くので、今回勝てたことを自信として次のシーズンに入れるようにできればいい。

金子
勝ったことが、よかったと思うし、この苦しい12-13シーズンを勝って締めくくれたのは大きかった。このメンバーで勝てたのがよかった。

――久しぶりにフルシーズン日本で戦って、以前日本でプレーしたときと、一旦海外に行ってから帰ってきて差はあったか。
越川

僕が前プレーしたときと今はメンバーがどこも半分くらい違いますし、一概に比べることはできないと思うんですけど、今回うちがやってきたバレーボールは今の日本に必要だと思っているし、それが最後に結果を出せれたのは、間違いなかったと思う。
それぞれのチームの目的もあるので、代表で戦っている選手はプレーのレベルも高いし、勝負所での戦いも上手いということは感じました。

パオロ監督
本当に嬉しいです。ネクタイを見てください。
日本の国旗もつけたかったんですけど用意がなかったので。
Vリーグを通してあまり出場機会の無かった選手達が今回活躍して結果として勝利が得られた。そういったところも嬉しい。松崎。塩田、佐別当。特に松崎選手は昨シーズンVリーグでは1試合も出場機会がなかったが今非常に大きく成長しています。

Vリーグを通してもいつもお話ししていましたけど、多くの選手が同じバレーボールをできるチームを理想に掲げていたけど、6試合の中で、私の提唱してきたバレーボールが実際に為されてきたのがおわかり頂けると思う。

越川選手はあまりこの3週間フィジカルコンディションがよくなくて、今回の大会でも越川選手がチームにもたらしてくれたものは、比較的大きくなかったかも知れません。その逆に松崎選手の活躍、プレー、成績は今大会本当に素晴らしいものでした。そのかわり、昨日は疲労困憊してという状態でした。塩田、松崎、佐別当はチームに大きなエネルギーをもたらしてくれました。

――4セット目の23-24のところで鈴木選手を投入されたと思いますが、どういう指示で送り出したのか。
パオロ監督

まず阿部選手に替えてブロックの強化という役割。鈴木選手に一本いいブロックを期待しての投入。戦術的な目的はそういうことです。かけた言葉は「お願いします」。

――攻撃力のあるパナソニックに対しての今日のポイントは。
パオロ監督

福澤選手のアタックの数字を見る限りでは、戦術的な意味ではうちのチームの戦術は、あまり機能していなかったかも。ただし福澤選手の機能に比べて非常にいいアタックを見せていましたので、昨日のゲームの中で、ペピチ選手をブロックにした場面があり、ウォレスをあてたこともあったが、それでも福澤選手は非常によいアタッカーとして活躍しました。

戦術面に関してはいくつかリスクを伴う選択もしました。各セットの終盤になってそういった部分が機能するような所もありました。今回の戦術面はうまくいったといえるかもしれない。パナソニックというチームは素晴らしい最強のチーム。

――最強のチームに勝利を収めることができた要因。
パオロ監督

サントリーはシーズン通してシーズンの中で、成長していきながら、サントリーというチームも最強のチームになったと言えます。しかしながら、Vリーグのセミファイナルであまりいいプレーができなかった。これについては今でもまだどうしてなのかはわからない。今後もそれについては考えていく必要がある。それでもサントリーというチームも強いチームとして進化してきました。

パナソニックは最強というのは、今日の試合でも外国人選手抜きでもここまでの試合をやりましたし、清水選手も、コンディション面でまだ万全でない中での試合でしたし、この準決勝、決勝には当然強いチームが残りますが、私たちは昨日は非常にいいゲームができました。今日の試合に関しては第3セットの場面でゲームが本当に終わるのではないかという絶体絶命の所まで追い込まれましたし、第3セットの中で5分間ほど上手くプレーできていないところがあった。そこから第3セットをとられて、にもかかわらず第4セットにそれを引きずらずに行けたのがよかった。来シーズンに向けてこれからやっていかないといけないことは今の時点で明確になっています。

――今日のゲームはウォレス選手の得点が目立ったと思います。彼頼みのチームは今後サントリーにとってよくないのでは。
パオロ監督

仰るとおりだと思います。今日はウォレス選手のアタックが非常に多いゲームだったですが、金子選手越川選手のアタックは非常に少なかった。そういった中でのゲームで、チームがウォレス選手に頼りすぎたところはある。シーズン通して選手達にも行っていますが、アタックはもっと強化していかないといけない。来シーズンに向けてよりアタックはより強化する必要がある。日本のリーグでは越川選手非常に強力なアタッカー。1セット目は3本のアタック。彼のような強力なアタッカーがそれだけしか打たない状況はよくない。それは改善する。

――強いサントリーを取り戻すために一番やらなければならないのは。
パオロ監督

私がこのサントリーの監督をやるのは今年初めてです。今日本に来てからまだ8ヶ月に満たないくらい。あらゆる面でよくしていく、改善していくことを勤めてきましたし、7ヶ月間という期間を経て、この黒鷲旗のタイトルを獲れたのは非常にいい結果を得られたと思っています。

今シーズンが終わりまして、2年目というものが始まりますけど、いろんな面で今後も改善を心がけていきたい。この改善というのはブロックとかサーブとか、アタックとかそういった面だけでの改善ではなくて、自分たちがやらなくてはならない一番大きな成長というのは、試合の前、週の普段の練習、選手のコンディショニング。試合までの選手の健康面も層ですし、選手の技術、戦術面でのトレーニング。そういった部分で来シーズンは更なる大きな飛躍をしたい。

>> 会見・コメントのページ一覧へ戻る

同じカテゴリの最近の記事

コメント

山田太郎 [Website] 2012.04.20 13:00

サンバーズの優勝が嬉しくて、眠れず・・・こちらの記事を隅々まで読ませて頂きました。
お疲れ様でした!!!!!

Sorry, the comment form is closed at this time.

トラックバック