2019-06-09 12:29 追加
柳田将洋「B・Cパスをどう攻撃につなげるかが課題」 高野直哉「負けはしたが、個人的には自信がついた」 VNLブラジル戦記者会見コメント
VNL東京ラウンド ブラジル戦会見コメント
全日本代表 男子
バレーボールネーションズリーグ(VNL)男子大会は8日、武蔵野の森総合スポーツプラザ(東京都調布市)で第2週東京ラウンド第2戦が行われ、日本はブラジルと対戦。0-3(22-25、19-25、21-25)で敗れた。
試合後の記者会見コメントをお届けする。
■日本
●柳田将洋主将
今日は結果が示しているように0-3で負けてしまいましたが、明日もありますし、気を取り直して、しっかり対策し直して臨みたいです。また、この差というのは、サーブ、ブロック、 B・Cパスの時の決定率の差だと思います。決定率というのは差が出てくるものだと思いますが、B・Cパスをどのようにチャンスボールに持っていくかというのも、ブラジルに限らず、世界と戦う時に必要なスキルです。明日のイラン戦もそういう数字が多くなると思うので、しっかり反省を生かし、勝ちを取りに行きたいと思います。
●高野直哉選手
1セット目はすごくいい試合をしていたのですが、2セット目以降サーブで押される場面が多く、僕は2セット目から出場しましたが、「ディフェンス面でしっかりと安定感をもたらせるようにやれ」と監督から指示があり、そこをしっかりやろうと思い、コートに立ちました。
結果は0-3で負けてしまいましたが、僕自身にとっては自信を持つことのできた試合でした。これを明日につなげて、明日は東京大会最後の試合なので、勝って終われるように頑張りたいと思います。
●西田有志選手
今日は負けてしまったのですが、日本バレーとしては力の見える試合になってきたと思います。 0-3で負けたのは事実ですが、1セット目をしっかり勝ち切る力があれば、試合内容は少なからず変わってきたと思うので、そこをどう見直すのかということと、2、3セットで相手が対応してきた時に自分たちがどう対応し直すのかというところを、もう1回明日までに見直して戦っていくということをしなければならないと思います。イランは今、とても良い流れできているので、そこをどう崩せるのか、今日の反省点を活かすことができれば明日に繋がると思うので、しっかり反省して臨みたいです。
――柳田主将に。ブラジルのサーブがリベロとアウトサイドヒッターの間や脇などを狙って打ってきましたが、そういうものに対して日本チームとしてはこの先どういうふうに対抗していくべきだと思いますか?
柳田: そういった状況に対して特に僕が必要だと思うのは、リバウンドをとるなど、自分たちのコートでボールを保持することもひとつの方法なのかなと。打ちに行くことももちろん重要ですし、相手にプレッシャーを与えるという意味でも強打あっての軟打だと思うので、状況としてそれが多くなりすぎても苦しいのですが…。終盤になってくるとブラジルのように強いチームは絶対に強いサーブを入れてくるので、この状況ではできるだけリバウンドをとったりして、自分たちのコートでボールを保持しながら次の攻撃を伺うということが一番クールなんじゃないかと思います。それをスタンダードにするということではありませんが、それもあって勝負していくということが日本のバレーとしては必要なのかなというふうには思っています。
―― 西田選手に。バックアタックに関しての相手のブロックについてですが、1枚になっているところでスパイクがアウトになることがありました。ブラジルと対戦するのは初めてということで、相手ブロックのプレッシャーはどのように感じましたか?
西田:昨日に比べたらすごくプレッシャー感はありました。ひとつひとつに対する対応の早さという点で、今までに対戦したどのチームよりも遥かにレベルの高いプレーをしてきたので、それを経験できたことは良かったと思います。ああいう対応のされ方もあるという捉え方ができたのはよかったのですが、結果的によかったということになっているだけで、試合の時に本当にそう思っていたのか…? 自分は対応されたところで次にどのような対策をとるのかということをもっと考えていかないと、世界の上位チームとは戦っていけないというふうに今日は思いました。
ライトバックからのトスが合わないという状況が今日は多かったと思うのですが、その原因は今日、データを見て、しっかり話し合わなければならないことですし、その対策として、ひとつひとつ意図のある返し方をしないと相手のチャンスボールになってしまうので、そこはもっと自分が考えるべきプレーであるというふうに捉えています。
――相手ブロックの手が出てくるという感じですか?
西田:手が出てくるというよりも、自分が打ちたいコースに対しての締め方だったりというのが最初にあったのですが、ストレートを抜いて決めるとすぐにそこを締められるという状態でした。ミドルが遅れてきたので、クロスを抜こうと思ったのですが、相手ミドルの身長が高い分、ワンタッチをとられるという形があり、それは自分の想定内に入っていたのかなということを考えた時に想定外のことだったので、もっと自分が予想すべき出来事だったのかなと思っています。
――柳田主将に。ブラジルに対してビデオを見て研究していたと思いますが、その結果、実際に試合をしてみて想定内だったこと、逆に想定外だったことがありましたら教えてください。
柳田: 僕らのようなサイズのチームに対してはパワーバレーでくるということは最初から想定していて、 そこはある程度想定内でした。サイドのレアル選手があれだけの高さを持っているので、打ち分けのコースをある程度限定して入ってはいたのですが、6ゾーンに向かってしっかり上から打ち込んでくるケースが増え、セッターが特にフロントのゾーンに打たせていました。 そこは僕らに対してのアジャストの仕方をしてきて想定内ではありましたが、あとは拾えるか拾えないかということです。高野選手は何本か拾っていましたが、ああいう位置取りが重要だと感じたところもあったので、ある程度は想定内だった。あとはどれだけボールを上げることができ、落ち着いて次の展開に持っていけるかということだと思うので、対策として間違ってはいなかったとは思います。
――高野選手に。攻撃面での狙いや意識していたことと、試合を通して自信につながった部分を教えてください。
高野: 僕は昨年のネーションズリーグ に出場させていただきましたが、ディフェンスだけやっていてもチームの勝利には貢献できないということで、今シーズンはオフェンスの部分にしっかりと課題を持って取り組みました。その結果、ブロックアウトやリバウンドなど、自分の中の引き出しが増えて、それを今日、コートで出せたので自信になりました。
今日は福澤(達哉)さんと一緒にコートに入りましたが、ディフェンスの部分を福澤さんがしっかりカバーしてくれたので、僕は攻撃に専念することができ、自分の役割を果たすことができたと思います。
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