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バレーボールマガジン>コラム>北沢浩(元富士通)のバレーボール質問箱「フットワークの練習について」

コラム

2019-08-22 20:05 追加

北沢浩(元富士通)のバレーボール質問箱「フットワークの練習について」

バレーボールの疑問をぶつけてみよう!

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元富士通カワサキレッドスピリッツの北沢浩さんに聞く「バレーボール質問箱」のコーナーです。

今回の質問はこちら。
「フットワークの練習を取り入れようとしているのですが、いい内容のものを思いつくことができません。フットワークのいい練習方法はありませんか?」

北沢さんの回答は…。

どのスキルにおけるフットワークか分かりかねますが、大事なのは軸の移動と上半身と下半身の連動ですので、そちらをメインにお話させていただきます。

※あくまで北沢的視点で語っております。
※訂正があれば僕自身の勉強も兼ねたいため、是非ご指摘をよろしくお願い致します。

「フットワークについて」と練習方法

バレーボールはプレー中の移動距離は短く、1度に動く距離は長くても6m程度と考えられる。

その中で自分の身体を如何に速く移動させるか、またはラリーの中で連続した動きに対してどのように移動するか、が問われる。

その手段として「フットワーク」が用いられ、これはスパイクやブロック、レシーブ等と同じ重要なスキルの1つである。

また、連続スパイク等のプレーではプレー後に助走距離確保のために移動するといった「切り返し動作」が求められる。
※ここでは切り返し動作もフットワークの部類とする。

そして、これらは「無意識」で行われなければならない。
理由としてはフットワークに意識を置いてしまうと、他のプレーへの意識が満足に出来なくなるためである。

フットワークスキルを習得する事で、各スキルにおける単純な移動スピード向上や、切り返し動作のスピード向上が望める。

これは簡単な想定だが、フットワークのスキルレベルが向上すると、パフォーマンスにどのような影響を与えるか考えてみた。

1.セッター
ボールの下に速く入ることが可能となり、今までよりもコンビ範囲が拡大される(クイック使用範囲拡大)

2.OH/OP
連続スパイクの際、2本目以降の打力低下幅の減少(助走距離の確保可能により)

3.MB
ブロックの移動スピード向上
連続ブロックの粘り向上

4.リベロ
レシーブの範囲拡大(軟攻やワンタッチ)

————————————————–
フットワークの重要な点、

1.身体の軸(姿勢)をズラさずに保つ
2.目線(目の位置)を上下左右に大きくズラさない
3.上半身と下半身の力を連動させる

上記を意識しつつ、下記を行う。

(a) 9m3往復
走り出しと切り返しを特に意識しつつ実施
目標タイム(20~22秒くらい)を決める
※切り返し回数を増やしたいなら6m5往復でもOK

(b) 反復横跳び
切り返しの重心移動を意識しつつ実施
5~10往復程度で実施し、継続的にタイムを計る

(c) ラダートレーニング
素早い足捌き・重心移動を覚えるために実施

※個人的には(a)~(c)を全力集中で取り組めばフットワークにおける基礎能力(a~b)とフットワークスキル(c)を高められると考える。

(★) プレーに直結させるメニュー(下記図参照・クリックで大きくなります)

 

 

 

以上、簡単ではありますが、シンプルで効果が高いと判断したメニューを幾つか提示させていただきました。

*「北沢浩のバレーボール質問箱」では、皆様からの質問を募集しております。バレーボールマガジンツイッター公式アカウントのDMか、フォームメールからどしどしご質問ください。おまちしております。

*プロフィール
北沢浩(きたざわ ひろし) 1985年7月11日生まれ ポジション:セッター
小布施中
岡谷工業
(全国優勝3回・全日本ユースU18)
早稲田大
(全日本インカレ3位・ベストセッター賞)
富士通カワサキレッドスピリッツ
(現在)明治学院大学コーチ。
明学大バレー部の3部優勝、2部昇格を目指しつつ、セッターやチームの指導について日々勉強中。
URL:https://twitter.com/h_hiroshi_i?s=06

 

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