2019-10-18 17:00 追加
日本代表主将・柳田将洋がドイツ出発前に会見「プレーを一昨年の自分のイメージに近づけ、それ以上に引き上げて、五輪に向けてアピールしたい」
Others / 全日本代表 男子
――先ほど「イメージに近づける」という言葉がありましたが、そのイメージを具体的に言うとどのようなものになりますか?
柳田:僕の中では一昨年のワールドリーグでプレーした自分の感覚にもっと近づけていきたいと思っています。その時のイメージはかなり体もキレていて、感覚もよかったという記憶がありますし、その感覚もまだ自分の中に残っています。ケガをした時にバレーから離れた時間が長かったので、バレーボールをよかった時の状態でプレーすることを自分のコンディションの目標にしなければならないと思いました。そう考えた時に一昨年のワールドリーグのコンディションが自分の中でかなりよかった記憶があり、それを思い出しながらやっているので…。もちろん、その後のコンディションも悪くはなく、悪い時の反省を踏まえてやってはいるので、 そういったところも自分をうまくコントロールしながらやっていきたいです。 もちろん、これまででいちばんいいシーズンにしたいと思っているので、まずは自分がイメージしてるところまで持っていってから、理想としてはそれ以上のコンディションに引き上げて帰ってこれることかなと思っています。
――個人として、いちばんレベルアップさせたい部分は?
柳田:どれというよりは、ボールも変わっているので、全体的にレベルアップしたコンディションにしていきたいというのと、もちろん次がオリンピックなので、どう間違っても今年のような感じで戻ってくることは許されないと思います。そういう意味でも大きく成長するというところも見据えつつ、コンディションをまず試合の中で上げていくということをいちばん気をつけてというか、そこに神経を使って、継続してやっていければいいなと思います。
半年間で一気にレベルアップしたという経験は今までにないので、それよりは自分が新しいボールに慣れていくことと、コンディションを上げていくことが土台となって海外でやっていければいいと思います。もちろん海外でやる意味として、前から言っているように高さのある相手に対して自分が立ち向かうことは変わらないですし、ドイツだけでなく、ヨーロッパリーグでいろいろなタイプの選手と高いレベルで試合ができることはプラスになると思うので。まずはコートに立つことが大前提ですけど、そういったステップを踏んでいければいいかなと思います。
――コンディションづくりのために具体的にやりたいことは?
柳田:今シーズン、トレーナーさんから継続的に指導を受けているので、それがどう身体に現れるかはまだわかってなく、それをまだまだ継続して、ケアもそうですけど、トレーニングの細かい部分の動かし方などを、もう少し自分のアビリティがどんどん上がっていくように、取り組んでいることが生きているのかどうかの振り返りも含めてやっていきたいです。
あとは食事面やトレーニングもここまで代表で継続してきたことにプラスして、どんどん増やしていければと思っています。そこはカナダとの親善試合の時のイメージがあるので、慎重になりつつ、やっていきたいと思います。
―― 代表で長くコートに立つために、具体的にご自身のどんなところを伸ばしていけばよいと考えていますか?
柳田: 先ほどお話しした一昨年のワールドリーグの時のイメージに戻すことが大前提で、その時のプレーができれば、ほとんどの相手にとって脅威になるサーブが打てていたと思うし、体のキレに関しても今よりも全然動けていたので、それをトレーナーさんに伝えつつトレーニングをやっていました。
ワールドカップではコートに立ってやってはいましたが、体づくりの時間は試合を重ねるごとに減っていましたし、いつ出場するかわからない状況で動いていたので、そこからは一回離れてリーグの決まったスケジュールで体を動かすことができるというのはコンディションアップにも繋がると思います。なので、僕の中ではワールドカップの時よりももっともっと体のキレなどが上がると思っているし、それを継続していくことによって、先ほど言った一昨年のイメージがどんどん戻ってきて、結局はそれを超えるようなコンディションになっていくというイメージでやっていけたら理想的だと思います。
―― シーズンで捉えると100%の状態でワールドカップを迎えられなかった?
柳田:そうですね。もちろん、今できる100%の準備をしてワールドカップに臨んではいたのですが、「自分はもっとできる」というイメージが強いので、そういう意味でもコンディションをしっかり整えることによりプレーの質も上がると思います。目先のことにあまりとらわれず、半年後に代表に合流するという長い目で見て、シーズン中、トレーニングも試合もしっかりできれば、帰ってきた時にコーチや監督にいいアピールのできる体の状態でいられるのではないかと思います。
――ユナイテッド・バレーズから「こういう面で活躍してほしい」など求められていることはありますか?
柳田:今の時点ではまだないですが、合流を急かされているので、必要と思ってもらえているのかなという感覚はあります。ポーランドと違ってドイツには外国人枠がないので、いろいろな国の選手が集まるという意味では、その中でトップを目指していかなければならないという気持ちはリーグ的にも個人的にもあります。それを先ほどの質問でもいただいたような勝ち癖とか、いいイメージにつなげて、日本に帰ってこれたらと思うので、何事もポジティブに捉えて戦ってきたいと思います。
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