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コラム

2013-06-18 20:26 追加

聞こえない人たちに教えること デフバレーと私 第1回

デフバレーの紹介、第1回

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1番の選手が手話で「構わない」と言っているところ。

1番の選手が手話で「構わない」と言っているところ。

ライトへ走る大友愛選手、「てんさーーん(竹下選手)」とトスを呼ぶ。バシっとスパイクが決まる。もしその声が聞こえなかったら…。

皆さんは「選手同士の声が聞けない、聞こえない。ベンチの指示が聞こえない」状態で試合をすること、練習をすることをイメージ出来ますか。

私はそういう環境の中でプレーしている学生たちにバレーボールを指導しています。「筑波技術大学」バレーボール部の監督をしています今井と言います。関東大学バレーボール連盟に加盟していますが、学生たちは
全員耳が聞こえません。つまり「デフ」です。(本学、国内で唯一の視覚・聴覚障害者のための大学です)

私自身の専攻は「建築工学」なので、普段は建築の専門科目の授業を担当しています。着任当時たまたま「今井先生はバレーボール経験者と聞きました、そこで今年度からバレー部を設立するので指導して下さい」と学生に依頼されたのがきっかけで私のデフバレーの指導が始まり、今年で23年目を迎えます。

試合のルールも普段の練習内容でも「聞こえる」人たちと基本的には同じです。同じですけど、聞こえない部分をどうやって補うのか工夫は必要です。

試合に関してですと、ホイッスルが聞こえないために、いろいろなことも起きました。

ベンチを見ていて、主審のハンドシグナルに気づかずに、そのまま8秒間過ぎてしまったとか、ホイッスルが吹かれてボールデッドになっているのに気づかずに、相手コートにスパイクしたら顔面に当たって気まずい雰囲気になったとか、自コートのホイッスルと隣のコートのホイッスルを聞き間違えてプレーを辞めてしまったりとか。

そういうことを私が経験した中から皆さんにご紹介できて、デフバレーの理解の助けになれば良いと思っています。

文責:筑波技術大学 バレー部監督 今井計

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