2019-12-18 18:46 追加
久光製薬・石井優希「キャプテンだからと自分を苦しめていた時もあった」、日立・佐藤美弥「リーグを通しても大切な1戦でした」
SV女子
●多治見麻子監督
ファイナル8に向けて本当に今日は大切な試合でした。ホームゲームということもあって、やっぱり勝って先につなげたかったのですが、大事なところで自分たちのミスが出てしまいました。点数を取るべきところで取れていなかったです。今シーズン、リヴァーレの課題にしていたものができていなかった。5セットまでいきましたが、久光製薬さんは点数を取るところで取ってる。自分たちはそれができない。(差は)本当にそこだけだと思いますが、そういうところを克服しない限りはなかなか勝っていけないと思います。色々課題はありますが、切り替えて明日に向けて準備していきたいと思います。
――先ほどの選手の皆さんの会見では、声を詰まらせたり、それだけ大きな意味のある試合だったということがひしひしと伝わってきました。練習時からも今日の試合に対する意気込みなどは感じる状況だったのでしょうか?
多治見:今日から3レグに入ります。1、2レグ、交流戦踏まえて、自分たちの課題と向き合いながらチームとしては少しずつよくなってきていました。まだ自力でファイナル8の望みもあるので、3レグではしっかり勝ち越しをしようと。そのためにも今日の久光製薬戦は大事だなと。ただそれを(過度に)意識しろというんじゃなくて、あくまで自分たちの積み上げてきたものをしっかり出そうということで、練習もそれを踏まえてやってきたのですが、それでも重要な場面でミスが出てしまいました。
――意気込みが空回りしているとか、力が入りすぎているなどは?
多治見:試合の序盤では別にそんな感じはなかったです。とにかくミドルをどんどん使っていこうと。途中、当たり始めてはいたんですけど、もっとミドルが決まっていれば佐藤も迷わなかったと思います。佐藤がうまくアタッカーを使うだけでなく、アタッカー陣が自ら呼び込んで決めていかないと。やはりまだセッターを頼っている。リヴァーレは佐藤に頼ってコンビバレーを作ってきたと思うんです。スパイカー陣、ミドルも含めてどこからでも助走をとって攻撃に入っていく。そこにセッターが選択肢を与えるようなバレーをしていかないといけない。今はアタッカーが使われてるっていう感じですね。
アタッカーがいろんなバリエーション、攻撃パターンをラリー中でもできるようにしていかないと。例えばハイセットになったときは相手ブロックも2枚揃ってくるわけで、そこでのブロックの利用の仕方もまだまだ甘いですね。リバウンドをとるとか、もう一回自分で持ち直してやるとか、できることはいっぱいあると思うんですよ。そこがまだまだ練習が足りないというか、教え切れてないなと感じています。
――ここ数試合、入澤選手をスタートから起用しています。入澤選手の評価を。
多治見:ラリー中でも攻撃に入ろうと努力していますね。ブロックも頑張って諦めずに行こうとしています。ただ、判断に躊躇も感じられます。試合に出ることで自信をつけている段階、経験しながらいろんなことを理解している段階です。自分に足りない部分をきちんとわかってきているのが彼女の進歩ですね。まずは試合に出ないと。試合に出ることで求められる部分も理解できると思うので。
取材・撮影 堀江丈
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