2019-12-20 18:41 追加
デンソー・川北元監督「明るさは我々の約束です」、久光製薬・岩坂名奈「いろんな人の思いを背負ってやらなければ」
SV女子
■久光製薬スプリングス
●岩坂名奈選手
昨日はフルセットで勝ちました。その勢いのまま、しっかり自分たちがやってきたことを出し切ってデンソーさん相手に勝ちたかったのですが、結局何もできずに終わってしまいました。今シーズンはそういう試合がたくさんあるので、もう一度チームを立て直して、まずはファイナル8に残るための準備をしっかりと頑張っていきたいと思います。
●新鍋理沙選手
相手外国人選手に攻撃力があるということはわかっていましたが、それ以外の選手にレフトからもライトからもクロスもストレートもいろんなところから点数を取られてしまいました。そうなるとちょっと苦しい展開になるのかなと思います。
――代表から戻られてのコンディションニング調整、毎回苦労する部分だと思います。特に今シーズンはリーグも短いですし、シーズンの中で上げていくことが難しいのでは?
岩坂:どこのチームにも、どの選手にも同じ条件だと思います。まずはチームが勝つことが一番なので、それに合った自分の役割をしっかり全うするだけだと思っています。コンディションもしっかり上げないといけないですし、厳しい状況の中にいるので、個人のプレーも上げていきたいと思います。
新鍋:他チームの選手も同じだと思います。今シーズンはなかなか勝ちきれない試合だったり、苦しい展開の試合がほとんどなんですけど…。その中で個人の調子もそうですが、チーム力をもうちょっと上げていけたらいいのかなと思います。
――昨日の試合も通じての印象ですが、岩坂選手の気迫を強く感じました。コートの中で気持ちを前面に出していこうと考えていますか?
岩坂:考えるというか、出そうと思って出しているわけではないというか。本当に今厳しい状況の中にいるので。プレーの調子もそうですけど、気持ちの部分でチームを鼓舞する。個人としてもそういう存在にならないといけないですし、負けたくないですし。その思いはチーム全員が持っているので。あの場に立ったらいろんな人の思いを背負ってやらなきゃいけないので。それをやっています。
――新鍋選手から見て今シーズンの岩坂選手は?
新鍋:常にチームのことを考えているし、どうやったら勝てるかっていうのを考えて色々動いてくれています。昨日の試合では特にブロックですね。相手の得意なコースを的確に抑えてくれていました。後ろを守る立場としてはすごく助かりますし、一緒に(ブロックに)飛んでいても、私がレフトに流れてしまうなど処理が良くない時も、クロスの左手を最後前に出したりとか。相手を見て抑えに行く、相手の得意なコースを抑えに行っていた印象が強くて。昨日の試合はどちらかというと相手の方が勢いがあったのかなと思うのですが、そういう1点がチームに勢いをつけるというか。そんな場面がたくさんあったのかなと思います。
――新鍋選手はサーブレシーブの名手。避けて打つというのが常道にも思いますが、今日は受け数が多かったように思います。今シーズン通じての傾向として、技術うんぬんではなく、相手が戦術を優先したサーブを打ってくると感じますか?
新鍋:(人ではなく)ゾーン狙いもあるのかなと思います。難しいボールをミスにならないように最悪でもBパス、Cパスになるように持っていけたらいいなと思います。
●酒井新悟監督
各セット前半は粘りながらも試合を作っていけるのですが、中盤にかけてのところで少し粘り負けというか。ラリーの中で最後相手の兵頭選手であったり工藤選手であったり、そういったところに決められてしまい、こちらが後手になった時にはサイドアウトが取れずに連続失点してしまいました。もう一回レギュラーラウンドでデンソーさんと当たりますので、今日出た課題を精査して、どういう戦術を立てていくかということも含めて、また次の試合に臨みたいと思っています。
――最後のセットは石井(優希)主将に変えて加藤(光)選手を起用しました。この狙いは?
酒井:数字的に見ても決定率が低かったですし、石井の役割はサーブレシーブでもチームの中心になるんですけど、今日は相手のサーブが石井ではなくてゾーン1の方に入ってくる傾向が多かったので。そういったことも含めて加藤の攻撃力を活かそうと考えました。前回のデンソー戦でもいい働きをしてくれていたということも考慮して、です。
――今日の試合からは少し外れてしまうのですが、ぜひお話を聞かせてください。中川(美柚)選手をオポジット、井上(愛里沙)選手をアウトサイドヒッターに起用されています。打撃力のある井上選手をオポジット、攻守のバランスがいい中川選手をアウトサイドという起用方法もあるかと思いますが…?
酒井:うちのチームはオポジットの新鍋がサーブレシーブをしています。そういったチーム体形の中でサーブレシーブをポジティブに考えている中川をオポジットに持ってきて井上をレフト側にという考えでここまでやってきました。井上も国体などではオポジットに入っていますし、ポジションはどちらもいけます。あと中川に関してですが、相手レフトの攻撃に対して高さあるブロックを活かしたいと考えてもいます。ですので現時点では中川をオポジットに持って行っています。
取材・撮影 堀江丈
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