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会見・コメント

2019-12-21 07:00 追加

トヨタ車体・内瀬戸真実「言葉だけでなくプレーで見せていきたい」、東レ・黒後愛「ディフェンスの安定性を大事にしたい」

SV女子

●印東玄弥監督

刈谷でのホームゲームが今季この2試合となる上で、多くの方に携わって頂き、支援して下さる方々が多く、埋め尽くされている会場の戦いということで、非常にモチベーション高く挑みましたが、結果としては両日ともストレート負けを喫してしまい、残念な気持ちです。

――今日の試合は先行されている場面が多い中で、選手交代を少なく試合を進めた狙いは?

印東:比較的多めに選手交代をする試合を続けてきて、上位チームが(選手を)固定化している中で、今まで連係プレーが一試合通して悪い場合は人を代えて修正を図っていたのですが、試合している選手同士で修正をしてほしいと考えました。そのため、今日は選手の変更が少ない試合になりました。

――内瀬戸選手を攻守の軸として据えているように見えますが、その狙いは?

印東:内瀬戸に関しては守備やレセプション(サーブレシーブ)に関して非常に優れたプレーをします。メインでハイセットを打ちまくるといった(ことをさせる)つもりはありませんが、自ずと集まってしまっているといったところを分散させないといけないということで、(内瀬戸選手が)軸というか、全員が軸となって戦ってもらいたいということがあります。そう(内瀬戸選手が軸と)見えるという部分でいうと、それ以外でその部分を担ってもらいたい選手が目立っていないということです。
軸としては活躍してくれていますが、基本的にはチームをうまく回すことができる選手なので、メインでボールを触る回数が多くなるのは厳しいかもしれないです。

――内瀬戸選手の打数が多くなることにより、ネリマン選手の打数が減るということは良いことと考えているのでしょうか?

印東:ネリマンの好不調に左右されやすいところから脱却して、分散してその中から好調な選手を見極めて決めていく状況にしなくてはならない中で、幸いにファイナル8進出は決まっているので、少しでも勝ち点を多くとって、高い順位でファイナル8を迎えたいということがあります。
例えば固定メンバーであったり、同じ人に打数が固まっている状況でファイナルを勝ち抜くのは厳しいと思いますので、こういう試合を通して挑戦していかないといけないとは思っています。

――今日は(相手の)東レがミドル(MB)でサイドアウトで切って、ブレイクを取る場面が多かったのですが、チームとして防ぐ手立ては?

印東:東レの各ローテーションや選手の特徴は理解して対策はしていますが、チームとしては共に勝ち、共に負けるという経験が少ないので、状況が良い時にできていたプレーが消極的になって、自然に体が反応できなくなる場面や、うまく回せなくなる場面があるので、試練だと思っています。
東レの両ミドルが28本打っていますが、普段の試合ではここまでの打数はないです。打って通ると連発するという定石に則ったことを関(菜々巳)さんはしたと思います。決まっている人にセット(トス)をして、決まっている印象のうちにサイドに展開するということをやっていたので、こちら(トヨタ車体)は相手がやることが分かっていながらも、それに対してナチュラルに反応できないで(スパイクを)通してしまった、ボールが当たっていてもそれを制御できなかったり、ディガーも後ろにいながら飛び込んで取ることができなかったといったところがありました。
相手のミドルを抑えたいという気持ちがあり、どうするかを理解していながら、心と体が相反して、なかなか有利になる展開に持ち込んでいくことができませんでした。

――追いかける展開が多い中で、切り込み隊長的な選手が必要だと思いますが…?

印東:仰るとおりで基本的に善人というか、おとなしいのとは違うのですが、優しい感じの選手が多いので、開き直ってなりふり構わずやるみたいな選手の登場は期待していますし、そのような選手を育成しなければなりません。そもそもそういうタイプの選手があまりいないというのが現実としてあります。劣勢の際に(切り込み隊長的な)選手の勢いで流れが変わることが求められる部分かなとは思いますが、なかなかそういう存在は出現していないかもしれないです。

――来週のPFU戦に向けて、どういう準備をしますか?

印東:スパイクミスをどうしても相手より先にしてしまう傾向があり、ネリマン選手も含め、前半飛び出しても連続でスパイクを打ち損ねるような形で追いつかれた状態から動揺が広がり、思いきりの良いプレーがなくなるといった状況がずっと続いています。東レの選手と持っているものを比べた時に大きく変わらないのですが、自信の無さといったものを(自信が)あるように振る舞いながら進んでいくことも大事だと思います。

ただ「ミスをするな」と言ってミスをしないといったことはチームの方針ではないので、むしろ思い切って行こうといったことは打ち出して準備はします。ただ、ミスをしてもよい戦術はないわけで、そこを気持ちの安定とプレーの正確さということを両立化させたうえで、自分たちの持ち味を最大限に最初から最後まで貫徹し、意志の強さみたいなところは準備できるようにしたいと思います。

スキルはあるはずなのですが、連敗をしたということで自信に揺らぎがあるということを指摘して発奮させるというよりは、何が必要なのかということに気付き、チーム全体で共有して高められるようなアプローチが必要だということを考えて、PFU戦を迎えたいと思います。

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