2020-02-08 09:10 追加
群馬銀行・吉岡みなみ「チャンスをもらった、入れ替え戦では攻めていきたい」、ブレス浜松・水上真悠子「セッターを信じて助走すればスピードとパワーは両立できる」
V女子
第2試合 群馬銀行 3(23-25、23-25、25-11、25-14、15-10)2 GSS東京
■GSS東京サンビームズ
●松浦未波主将
1、2セット目が良かった分、フルセットで負けてしまってとても悔しく思います。自分たちの良さがたくさん出た試合だったと思うのでこの悔しさを次の試合で活かしたいです。明日は自分たちの持っている力を出し切って勝って東京に帰りたいと思います。
●平岩沙紀選手
3セット目から相手は前後に揺さぶった攻撃をしてきました。それに対して終始受け身になっていてこちらからの攻めができませんでした。勝ちきるまで戦術なり自分たちで話し合っていかないと。次の試合で頑張りたいなと思います。
●色摩知巳選手
1、2セット目でいいバレーをしていて、3セット目以降は向こうにやりたいバレーをやられてしまいました。もう少し工夫をしたバレーができるようになれば自分たちはもっと強くなれるんじゃないかって思うゲームになりました。
――松浦主将に。3セット目から一方的な展開になってしまいましたが。
松浦:相手の高さに対して攻撃が単調になってしまいました。自分たちが打ったスパイクを切り返されてフェイントだったりプッシュだったりいろんな攻撃をされてしまい、対応できなかったと思います。
――平岩選手に。相手の揺さぶりに対してディフェンス面での修正は難しかった?
平岩:1、2セット目は相手のフェイントとか軟打の本数がそんなになかったんですけど、3、4セット目ここって言う時に相手が軟打やフェイントを使ってきて。こちらは力が入っているのでそのボールに対応し切れませんでした。
対策を話し合ってはいたんですけど、実際につないで攻撃するところまでは持って行けませんでした。
――色摩選手に。工夫すれば強くなるとのことですが、今日の試合を振り返って思いつくことは?
色摩:まずはブロックアウト。あとはもう少しコンビができていければいいかなと思いました。相手は高さだけでなくブロックの形とかも本当にしっかりしているチーム。そこを崩すには自分のスパイクにも工夫が必要でした。
私も単調になってしまっていたので松浦から入り方を変えるように言われたのですが、なかなか続けることができませんでした。もう少し自分が余裕を持っていけたらなと思います。
――松浦主将の指示。色摩選手と松浦主将は過去KUROBEアクアフェアリーズで一緒にプレーされていました。色摩さんから見てGSS東京に来てからの松浦さんに変化はありますか?
色摩:楽しくやってますね。監督に指示されるんじゃなくて自分たちで考えてやるバレーなので話すことは多くなりました。
私たち3人は年齢が上になるのでここである程度話し合ってそれを下の子たちに伝える感じでチームを作っています。そういう意味でも自分たちが率先して考えることが多くなったと思います。
――松浦主将の強気な部分を評価する声を多く聞きます。
色摩:松浦はね、負けず嫌いが剥き出しなんですよ(笑)
松浦:(今も)すんごい悔しい(笑)
――チームは熾烈な2位争いの最中。チームの完成度やリーグ開幕当初から変わっている部分は?
松浦:試合を重ねる事にチームがしっかりまとまってきてはいます。けれども、競った試合になると気持ちで相手に負けてしまう。ここぞいうときにおもいきったプレーができていないな、と。チームが最後に勝ち切れない理由だと思います。
完成度として点数をつけるのは難しいんですけど、もっとやれるなって。この順位にいるけどもっと上を目指せる力のあるチームだと思います。選手のポテンシャルをどう試合で発揮していくかっていうことをもっと突き詰めていきたいと思います。
――平岩選手に。かつては1勝が遠かった時代もありました。いまやV1を視野に入れるところまで来ていますがチームの成長をどのように感じていますか?
平岩:今も昔もGSSはやってて楽しい、見てて感動するそういうバレーをモットーにやっています。昔は自分たちに勝ち癖っていうのがなくて、善戦はするけど最後はやっぱり取られちゃう、そんな雰囲気があったのかもしれません。
今は勝ち切ることにこだわっていますし、チーム内で細かいことまで話し合ったりコミュニケーションを積極的に取るようにして、個々で戦わないっていうか、昔も個々で戦っていたわけじゃないんですけど(笑)チーム力でやろうっていう意識は強くあるかなって。
昔は人数が少なかった分まとまりやすいっていうのはあったんですけど、選手が増えればその分だけいろんないいところがあるわけで、その一人ひとりの良さを出せているから勝ちにつながっているのかなって思います。
――色摩選手が外から見ていた時のGSSと今のGSS東京は違う?
色摩:私が知っていたGSSの良さは元気と粘り強さ。そこは今も負けないようにって思っています。
私たちも最初はコートを走ったりとかしましたし、楽しくバレーをするっていうことは今も常に意識はしていて。
中に入ってみてイメージ通りではあったんですけど、でも、もっと細かいことまでやっていかないと強くはならないなとも感じていたので、そこはトコトン話し合って、ですね。
「私はこうしたいんだ」っていうそれぞれの意思を前より出せているから、ちょっとずつチームは良くなっているのかな。
――今シーズン残りの試合、GSS東京はみんなに何を見せたいですか?
松浦:最後は笑顔でやり切りたいなって思っています。周りで支えてくださっている方、チームに携わってくださっている方がいて私たちはバレーボールをできています。
控えの立場でもいつもコートを支えてくれている子たち、その分まで自分たちが頑張って最後終わることができるように、一戦一戦悔いが残らないようにチームで勝ちたいな、と。
何があっても絶対に諦めない気持ちを全員が忘れないで欲しいし、まず私がそこを忘れてしまってはダメだと思っています。
どんな状況でも落とさない、勝ち切る、決め切る。でもやっぱりGSS東京の良さは楽しくて見ている人たちに元気と感動を与えるプレー。それができるように全力で頑張りたいと思います。
●笛木彰監督
フルセットになることも想定していましたので慌てることはなかったのですが、3セット目4セット目がちょっとワンサイドになってしまいましたね。
特に群馬銀行さんのサーブですね。ガラッと攻め方が変わって、前後の揺さぶりでやられてしまった。ショートサーブが機能していてその結果うちの速攻が使えなかった。こちらの足が止まってきたところで前に落とされてしまいました。
速い攻撃が使えないからサイドへ上げるしかなく、群馬銀行さんの高いブロックにかかっていました。ワンタッチから切り返される流れが断ち切れなかったですね。
――3セット目の修正として打つべき手は?
笛木:レフトの2枚。攻めの引き出しがあまりなかったです。緩急をつけて攻めることができずに本能的に強打で決めに行ってしまう。特に吉里(遥)は気持ちが強くてそこが彼女の持ち味なんですが、今日は自分を苦しめていましたね。
――群馬銀行の対応力、修正力はV2の中ではやはり抜けていると感じますか?
笛木:そうですね。セットを取り返された後もチャンスは絶対あると思っていたんですけど、連続ポイントがなかなか取れませんでした。向こうは選手層も厚いですし、交代で入った選手が活躍してこちらに流れを渡さない。流石だなと思いました。
――今シーズンは攻撃型のチームを目指しつつ、途中で鬼塚雛子選手を起用して守備の強化も行いました。チームのバランス、完成度は?
笛木:シーズン半ば、チームの要である色摩のコンディションが良くない時期があって、そこで変えざるを得なかったですね。サーブレシーブを安定して取れる選手がいないとリベロに大きな負担がかかってしまう。鬼塚を入れることでチームとしては落ち着いてきたのかなと思います。ただ、今日のゲームも正直、色摩が本調子でないのが辛いところではありました。彼女は要ですから期待する部分が大きくて交代の決断もなかなかできなかったですね。
――苦しい時期もありましたが、ついにトップカテゴリーまで意識できるチームになったと思います。これからどこを強化していきますか?
笛木:今はセッターの交代ができないのが悩みどころですね。松浦をベンチに下げてもう一回リフレッシュさせることができない。チームのバランスとしては攻撃力重視でやってきて数字も結果に現れていますが、守りもできているかというとそこはなかなか。今の選手の適正、スキルを見ると難しいところですね。打てる選手のレシーブ力が弱い。去年のようにレシーバーでありながらフロントもできる選手がいなくなってしまったのでチームとしてはその辺りが課題というか。その役割をしてくれる選手を開拓しなくてはいけないと思っています。
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