2020-07-16 19:51 追加
日本代表・小野寺太志「ハイキュー!!」最終回に「寂しい」。コロナ自粛期間中はSNS発信も(全文)
全日本代表 男子
――自粛期間中はインスタライブなど積極的にSNSで発信されていましたが、アスリートがSNSを活用してファンと交流する意味や意義をどう捉えていますか?
小野寺:僕は正直、SNSをそれほど頻繁に更新するタイプではないのですが…。今まではワールドカップやVリーグの試合を会場に観に来てくれるお客さんがいて、僕たちも応援してもらえて、バレーボールが盛り上がっていくという関係性がありました。コロナウイルスの影響で練習見学もできない、試合を観る機会もなくなってしまったという時に、バレーボールに興味を持ってくれた方々が離れてしまうのは残念だし、それをなくしたいと思いました。そのため、できるだけ積極的にインスタグラムを使ってファンの方とコミュニケーションをとる機会を作ろうと思い、時間を見つけた時に発信するようにしていました。
――VリーグやW杯の時と現在のプレーとの違いについて、ブロックやクイック時に周囲の見え方などが違うのでしょうか。パフォーマンスの違いがボールの感覚の違い以外であれば、具体的に教えてください。
小野寺:今、日本代表でテーマとしてスピードある両サイドのトスに取り組んでいますが、それに僕自身が対応できていないのと、セッターの癖をまだ盗み切れていないので、どうしても反応が遅れてしまうケースがあります。そういったところがワールドカップやVリーグの時点とのパフォーマンスの差かなと思っています。
――先ほどのお話で、サーブやAクイックで打つ範囲を広げているということでしたが、たとえば狙うゾーンを広げたなど、より具体的に教えていただけますか。
小野寺:打つ位置やボールを捉える打点のポイントを変えたり、僕の得意なコースだけでなく、苦手なコースにもしっかり打てるように練習し、今度は逆に得意なコースに意識を向けて、もっと幅を出すというふうに現在、取り組んでいます。
――先日、漫画「ハイキュー!!」が最終回を迎えると発表されましたが、もし読んでいたら一言感想をお願いします。
小野寺:僕は「ジャンプ」の連載で読まずに単行本で読んでいるので、内容も知らないですし、終わってしまうという発表があって、残念だな、寂しいなという思いがあります。「ハイキュー!!」は、確実にバレーボールの普及に力をくれたと思うし、「ハイキュー!!」があったからこそ、今の小中学生がバレーボールに興味を持って、バレー部に入部してくれて、僕たち日本代表の活動にも目を向けてくれるようになったんじゃないかと思うので、本当にありがたいことだなと感じています。
――ご自身も大学生から代表入りしてますが、今、参加している大学生を見て感じることを教えてください。ご自身が大学生だった頃を振り返って、違いはありますか?
小野寺:今の大学生の子たちは自分ができるパフォーマンスをのびのびとプレーしてやっているというイメージがあります。僕は正直、大学生の時は先輩たちに圧倒されて、縮こまってバレーをしていたような…自分自身のイメージなんですけど(笑) 先輩が怖かったとかではなく(笑)、みんなに圧倒されて、自分自身のアピールができていなかったと思います。でも、今の(学生の)選手たちは、自分の持ち味をアピールしていると思うし、積極的にコミュニケーションをとっているので、そういったところは僕自身も学ぶところが多いなと思います。
――石川祐希選手など同世代の代表選手と、この合宿で久々に会って、話したことやエピソードを教えて下さい。
小野寺:普段からLINEなどで連絡を取り合っているわけではないので、近況報告をしました。たとえば祐希だったら、イタリアでどんな生活をしていたのかとか、向こうで外出できない期間はどういうふうに過ごしていたのかとか、素朴に疑問に思ったことをフランクに聞いて、向こうも僕が合宿解散後はどういうことをしていたのかとか聞いてきて、最初はそういう近況報告がほとんどでしたね。
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