2020-07-22 20:27 追加
バレー代表エース・石川祐希「五輪は開催されることを信じて準備するしかない。鍵を握るのは初戦から3戦目のベネズエラ、カナダ、イタリア」(会見全文)
石川祐希リモート囲み会見(全文)
全日本代表 男子
7月21日に行われた男子日本代表・石川祐希選手のリモート囲み会見コメントをお届けする。
――日本代表に合宿合流直後のご自身の状態、自粛期間による身体への影響などと現状のコンディションについて教えてください。
石川:代表合宿がスタートする前は、僕自身、約3か月間何もできない、家でのトレーニングしかできない状況でした。そこから、代表合宿がスタートして、ボール練習、ウエイトトレーニングを含めて少しずつですが、コンディションが戻ってきています。
――次第に本格的な練習も始まっていると思いますが、実戦の機会がない状況で、チーム・個人として意識していることは?
石川:僕個人としては、コンディションを取り戻すということに重点的に取り組んでいます。また、チームとしては国際試合がない状況で合宿していますが、その意味は1年後に向けての合宿だと思っているので、そこに向けた準備をとにかく今はしています。
――7月23日には2度目の東京五輪1年前という日がやってきますが、昨年と今年で1年前を迎える心境の変化はありますか?
石川:心境の変化というより、1年延期になってしまったことに対しては、仕方がないことだと受け止めています。1年後に向けて、今できる準備を最大限にやっていきたいと思います。また、1年前に想像していた今日と1年後の今日は間違いなく違うものになってくるので、パフォーマンスでもメンタル面でも成長した姿でまた来年迎えられるというふうに思っています。
――ここからの1年をどう過ごしていきたいですか?
石川:この合宿が終わったら、各選手それぞれのシーズンになるので、そこでどれだけ高められるかになると思います。僕は幸い、来シーズンもイタリア・セリエAでトッププレーヤーに挑戦し続ける環境を手に入れたので、そこでメンタル、フィジカル、スキルなど全ての面で成長したいと思っています。
――一緒に合宿してみて、髙橋藍選手や大塚(達宣)選手など、同じポジションの若手選手の印象は? また、現在のチーム全体の印象は? これまでの代表チームと比較して違う部分などはありますか?
石川:初めて一緒に練習に参加させてもらって、非常にスキルが高い選手たちなので、刺激をもらっていますし、同じポジションとして切磋琢磨して、お互いにいいところを盗み合って、 レベルアップしていければよいと思っています。
チームの印象といいますか、練習自体はしっかりできていますし、各選手、リーグでそれぞれ戦って、成長してきたものが今、合宿で出せていると思うので、僕自身、全員が成長したというふうに感じています。これで勝てるかと言われたら、まだわからないところがあるので、この1年が本当に勝負だと思っています。
――およそ1年後に東京五輪となりますが、日本代表としてこの「プラス1年」をどう活かしたいか具体的に教えてください。
石川:今シーズン国際試合がない中で、このように代表で集まって合宿しているので、 そこで個人それぞれの強化と、チームとしての目標の再確認は、今、キャプテンがいない状況(柳田将洋主将は7月末に合流)ですけど、できています。また、1年後、それぞれのシーズンでどれだけ成長できるか、緊張感を持って過ごすことができるかがとても重要になってくると思います。
――8月2日に紅白戦が予定されていますが、ファンにどこを見てもらおうと考えていますか?
石川:今回、国際試合もなく、実際に会場に来て雰囲気を味わっていただくことができないのですが、家からでもライブ配信で観ていただけるし、金額も通常よりも手頃なので、たくさんの方に、今までバレーを見たことがない方にも視聴していただきたいと思っています。
また、コロナウイルスや自然災害でたくさんの方々が苦しい思いをしている中で、この紅白戦をリモートマッチで観ていただける。そこの意味をしっかり理解してプレーし、観戦する人が僕たちのプレーを見て、少しでも前向きな気持ちになっていただけたら嬉しいと思いますし、僕たちも勇気や元気をたくさんの方に届けられるよう、全力でプレーしたいです。

写真提供:FIVB
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