2020-07-22 20:27 追加
バレー代表エース・石川祐希「五輪は開催されることを信じて準備するしかない。鍵を握るのは初戦から3戦目のベネズエラ、カナダ、イタリア」(会見全文)
全日本代表 男子
――合宿で久々にボール練習をした際に、まず感じたことは何ですか? 今までとのギャップなどは感じましたか?
石川:バレーボールができたことの幸せ、嬉しさをまず最初に感じました。ボールの感覚に関しては、今までとそれほど変わらずボールコントロールができ、(ブランクがあっても)感覚やスキルが残っていたので、そこは新しい発見になりました。
――五輪が延期になったためにできたこの1年間という期間、個人として肉体面・技術面どういった点を課題に強化していきたいですか? プレー面などで挑戦したいことはありますか?
石川:今これがというのは正直思ってなくて、まずはコンディションをベストに持っていく。今まで通りにするというところから始まるので、今はその段階と思っています。
来シーズンまたイタリアでプレーするので、そこで今以上にフィジカルもスキルも伸ばしたいと思っています。
――実戦の機会がないことに対する不安、石川選手ご自身試合がないことで感じるデメリット、またそれを埋めるために、今この時期だからこそできることはどんなことだと思って取り組んでいますか? 具体的に教えてください。
石川:国際試合がないことに関してのデメリットは、僕たち日本代表選手同士で合宿していても、高さやスピード、パワーが感じられない。毎年、1年に1回は大会があったので、海外のパワーやスピードを感じることができていましたが、それがないのはチームにとって大きいなと思っています。
僕自身はイタリアでプレーするので、そこまで影響はないと感じていますが、他の選手にとっては少し難しいところがあるのかもしれません。でも、今回この合宿をしていて思うのは、今までだったら大会という目標があり、そこに向けてモチベーション高く取り組めていたのですが、今回は大会がないので、モチベーションを保つことがなかなか難しい。その中でも来年に向けて、一人ひとりがこういう状況でも高い意識でモチベーションを持ち続けて、ベストパフォーマンス、ベストプレーをすること。それを継続することに今はモチベーションというか、目標をおいて、みんなで合宿をしているところです。
僕自身イタリアで凄くシビアな世界でプレーしているので、それを言葉や態度で表現することが大事だと思っています。そこは挑戦というか、意識しながら練習に取り組んでいます。
――大学生も参加していますが、自身が大学生だったときと比較して今の大学生はどう見えますか。また、チームとしてこの合宿で取り組んでいることはどのようなことですか。
石川:比較は難しいですけど、今この代表合宿に入って、レベルの差をそこまで感じずにプレーしているので、非常にレベルが高い選手たちだと思っています。
とにかく来年に向けた準備をやろうと。キャプテンも揃ってから、全体的なミーティングとか目標の再確認はやると思うんですけど、その目標に向かって、合宿が終わった後も常にその目標を頭に入れた状態で、来年を迎えられるような取り組みをしていきたいです。
――自粛期間でボール練習ができなかった影響を、ボール練習を再開した時に感じたことがありましたか? できていたことができにくくなっていたなど、あれば具体的にお願いします。
石川:ボール感覚、スキルは今までできていたことが失われることはなかったです。
ジャンプや速い動き、体を動かすというところでは、全く動けていなかったので、思っているようには動けませんでしたが、ボール感覚については全くと言ってもいいほど問題なかったです。
――中垣内(祐一)監督によると、高橋選手や大塚選手は石川選手と一緒に合宿できて目が輝いていたということですが、若手の憧れで、目標とされている今の状況をどう感じていますか?
石川:プレーヤーとして非常に光栄なことですし、僕自身、若い選手から学ぶこともたくさんあると思っているので、一緒に練習できて刺激をもらっています。
――大学生の大塚選手や高橋選手から学ぶこと、盗みたいことというのは具体的にどういったところでしょうか?
石川:高橋選手は非常にレシーブがいいですし、レシーブの形がすごくきれいなので、盗めることはあるんじゃないかなと思っています。
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