2020-07-22 20:27 追加
バレー代表エース・石川祐希「五輪は開催されることを信じて準備するしかない。鍵を握るのは初戦から3戦目のベネズエラ、カナダ、イタリア」(会見全文)
全日本代表 男子
――「五輪に向けた1年間の過ごし方」をもう一度できるということで、ここまでの1年間を経験をした上で、ここからの1年間を次はどのように過ごしたいですか?
石川:この代表合宿もそうですが、そのあとのシーズンが一番大事になってくると思います。先ほども言いましたように、レベルの高い環境で取り組むことができるので、そこでフィジカル、スキル、メンタルもより成長して、また1年後を迎えられると思っています。
――五輪の予選プールでカギになる試合はどこでしょうか? また、出場国の中で対戦したいチームを、その理由も含めてお願いします。
石川:初戦のベネズエラ、2戦目カナダ、3戦目イタリア、この3つが勝負だと思っています。僕の中ではベネズエラ、カナダが一番重要になってくると考えています。
――バレーボールができる幸せとおっしゃいましたが、改めてプロのアスリートとしてバレーボールをすることの意義、世の中に何を発信していきたいかを教えてください。
石川:このような状況でもバレーボールができることに非常に感謝したいと思います。バレーボールができるのが当たり前のことではないというのを強く痛感しているので、この思いもプレーに乗せて、たくさんの方に見ていただけるようになったら、僕の最高のパフォーマンスをするのが今自分ができること。そこを一番大事にして、これから取り組んでいきたいと思いますし、試合ができるようになったら、沢山の人達に元気や勇気を与えるプレーをすることがやるべきことだと僕は思っています。
――ブランコーチが合流したかと思いますが、何かアドバイスやかけてもらった言葉などはありますか? あればエピソード的なものも教えて下さい。
石川:合流して特別に声をかけたもらったことはないです。ブランも僕たちの練習は映像で見ていてアドバイスだったり、ビデオ電話をするなどで合流する前からコミュニケーションをとっていました。なので、この合宿が始まってブランが合流してからも、変わることなくスムーズに練習することができています。
――先ほどイタリアでの経験を踏まえて「言葉でも態度でも表現することが大事だと思っている」とおっしゃいましたが、石川選手が仲間に海外勢の高さ、パワーを伝える場面はあるのでしょうか? これまでの合宿と比べて、そういったリーダーシップを発揮されている点があればお聞かせください。
石川:高さやパワーは伝えることは、他の選手も海外の試合を見ているので、僕からは特に言うことはありません。どんな状況でも自分を表現する、どんな劣勢な場面でも自分のパフォーマンスを最大限にするというところはまだ足りないと思うので、そこはプレーでも言葉でも伝えていきたいと思います。
――合宿後はイタリアに渡るまでどのように練習されるのですか?
石川:まだ出発の日程は決まっていないので、そこ次第です。具体的な予定は立てていません。
――フィジカル面で、コロナの期間に強化した部分、今合宿で強化している部分はありますか?
石川:上半身、体幹とかバランス系に関しては自宅でもトレーニングしていたので、そこは怪我なく柔軟に対応できています。下半身は自宅でできることは限られ、衰えている部分があったので、合宿がスタートしてからは下半身を重点的にトレーニングしています。
――日本代表選手と会うのはワールドカップ以来だったと思います。特に西田(有志)選手に関して、成長したと感じるところはありますか?
石川:西田選手は、スキルというよりも、一回り身体が大きくなっていたことに僕は一番印象を受けました。
ジャンプ力やパワーもそうですし、非常に強い球をこの合宿で打っていました。彼も日本でやりながら成長していたんだなと、この合宿を通して改めて感じています。
――五輪1年前で中止、再延期の可否の意見がでています。1選手としてどのように感じていますか?
石川:日本での開催で、僕自身オリンピックが日本で開催されるのは喜ばしいことなので、それを信じてやるしかないと思います。やるやらないは僕たちはその決定に従うことしかできないので、あることを信じて、それに向けて取り組むことが今一番できることだと思っています。
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