2020-08-10 08:00 追加
女子日本代表・長岡望悠「リハビリが思うように進まず、苦しい時期もあった。今は先のことよりも1日を大切に過ごしたい」(リモート会見全文)
長岡望悠 リモート囲み会見(全文)
全日本代表 女子
8月8日にリモートで行われたバレーボール女子日本代表・長岡望悠選手の囲み会見コメントをお届けする。
――2年ぶりの代表復帰となりますが、怪我をした左膝の状態について。プレー面ではどのくらい回復されていますか? また、プレーへの影響があれば教えてください。
長岡:今の左膝の状況は、だいぶ炎症などが起きづらい膝にはなってきて、安定してきた段階です。プレーは先日の紅白戦に出場した時くらいの量のレベルで、その中で自分の中のパーセントを上げていけるようにという段階です。左膝はまだ痛みがあったり、怖さもあったりはします。
――改めてですが、2018年12月にセリエAの試合中に怪我した時の状況と、当時感じた思いを教えてください。
長岡:試合中に相手のスパイクに対してブロックを跳んだのですが、相手がフェイントをしてきたので、その球を自分で上げて、次のトスがネット際に上がったので、それをもう1回連続で跳びに行った時の着地を左足でして、その時に左膝を捻った形で怪我をしました。
その時は1回目の膝を切った時と感触が全く違ったので、膝に何かが起きたのはわかったんですけど、これが切れてるのか、どこまでのものなのかは判断がつかず、曖昧な状況でした。
――長いリハビリ期間で大変だったことや苦しかったことは?
長岡:どれを選ぶか難しいですけど、やっぱり1回目と同じ靭帯が切れてしまい、半月板も痛みが前回よりも多かった。手術も違うところから靭帯をとったりしたので、全く別物のリハビリで、ゼロからで、自分が思ったようにはなかなか動かない体や膝だったのがすごく大変で苦しかったです。
――東京オリンピックが延期に決まった時の率直な気持ちを教えてください。
長岡:私はその時はまだまだリハビリ中で、自分の膝がどこまでバレーボールができる膝になるのかわからない状況でした。体も心もそういう状態だったので、どちらかというと応援者の立場のような目線で捉えていました。
――2日の紅白戦では久しぶりに代表のユニフォームを着てプレーしましたが、どんなことを感じられましたか?
長岡:本当にたくさんの方に喜んでいただけて嬉しかったですし、ありがたかったです。
――来年のオリンピックに向けた思いを聞かせてください。
長岡:今は今後どうなるかというのが本当に何もわからない状況です。自分自身の2度めの怪我やコロナの世界状況の中、私自身、日々の練習であったり、日常の中でチームメイトとの些細な時間であったりとか、そういう時間に今まで以上にすごく尊さを感じるようになりました。自分の今のこの体でできることから復帰までの段階を確実に踏んでいるという状況で、毎日のひとつの成長であったり、自分が持ったテーマなどをクリアにして、自分が毎日何かひとつでも成長できるように、1日を大事にして過ごすというのが、今の自分にとって大切なことと思っています。
――代表に追加招集されたときの気持ちはどのようなものでしたか?
長岡:最初は正直、驚きがいちばんでした。自分の中で納得のいくパフォーマンスを考えると、まだまだそのレベルには達成していないので、複雑な気持ちがありましたが、今の自分の状態でできる精一杯のことをやろうと思って参加しました。
――リモートマッチで得た収穫と、今後への課題があれば教えてください。
長岡:リモートマッチという形でユニフォームを着て、審判の方もいらっしゃって、お客さんも観ていてくださるという、試合に近い状況の中でプレーするということがすごく大きかったなと。その中で自分がどういう判断だったり、どんな体の使い方ができてプレーできるかが、今の自分の体に得られているものだと感じる判断材料になる。そういうひとつの基準ができたような感覚で、すごくよかったです。
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