2020-08-10 08:00 追加
女子日本代表・長岡望悠「リハビリが思うように進まず、苦しい時期もあった。今は先のことよりも1日を大切に過ごしたい」(リモート会見全文)
全日本代表 女子
――先ほどもまだ左ひざに怖さがあるとおっしゃいましたが、どういう時に怖さを感じるのか。それをどう減らしていこうとしているのかを聞かせてください。
長岡:やっぱり左足に強く負荷がかかるような状況には怖さがあり、左足で急な切り返しをしないといけない時や、前衛で怪我をしたシチュエーションに近い、ブロックでの左足着地の場面だったり、2回ともネット際での怪我なので、ジャンプの着地の時の怖さがあります。
今回とった靭帯は、1回目はハムストリングス、2回目は前の膝蓋腱からとって(再建して)いるのですが、靭帯をとったところの感覚が全く変わってしまっています。怖さをなくすためには、そこをもう一歩、自分の思う瞬間に思うように動かせられるようになるまで持っていけるようなアプローチが必要です。トレーニングや、バレーボールの中でも意識できるところは意識しながら取り組むことをベースに、「じゃあ、こういうことをやっていこう」というのを積み重ねていこうと思っています。
――リハビリ中や追加招集された時、中田(久美)監督からどんな言葉をかけられましたか。印象に残っている話があれば教えてください。
長岡:印象に残っているのは、「やりきりなさい」という言葉だったかなと思います。
――紅白戦で「0」番をもらったときの素直な感想を教えてください。中田監督から背番号について何か言葉はありましたか。
長岡:「あ、ゼロ番なんだ」と(笑) 背番号にこだわりもそんなにないので、特に何も思わなかったですし、監督からも特にはなかったです。
――故障後、周りの方が支えてくれたとおっしゃっていましたが、印象に残っている言葉があれば誰からのどんな言葉か教えてください。また、今年に入り「バレーがやりたい」と気持ちが湧いてきたのは何かきっかけがありましたか?
長岡:うーん、パッと出てこないですね。いろいろありましたけど(苦笑)
バレーをやりたい気持ちになったきっかけは、今回の膝の傷め方が結構ひどかったので、リハビリが順調には進んでいなくて、目標をリーグのホームゲームに設定していたのですが、状態が上がらなくて、そこではちょっと難しいかもしれないということになり…。自分の気持ちと体のバランスが、ちょっと悪くなってしまった時があって、その時に一度、復帰を目指していたことや、今の複雑な状況を全部ゼロにして考えてみました。そうすることによって、自分でもわからなくなっていた(バレーがしたいという)素直な気持ちを怪我をしてから初めてわかることができたという感じでした。
――気が早い質問かもしれないのですが、東京オリンピックが来年に延期されたいま、来年、長岡選手は代表にとってどんな存在でありたいと思っていますか。現時点での思いをお聞かせください。
長岡:先のことが本当にわからない状況なので、何も言えないですね…。
――リハビリ期間中、特に支えになった人や言葉などはありましたか。
長岡:ストレングストレーナーの油谷(浩之)さんと、若宮(啓司)トレーナーには毎日いろんな状況がある中で、常に変わらず支えていただきました。どんな状況でも変わらずに受け止めてもらっている安心感もすごく大きかったですし、リードしてリハビリのプログラムを先導してくださったので、私の気持ちや状況がなかなか整理できなかった中、本当に助けてもらっていました。
――リハビリ中や代表復帰した後、中田監督にもらった印象的な言葉、それに対して抱いた思いを教えてください。
長岡:この合宿というのを、私自身の体であったり、いろんな面で段階とかギアを上げる期間になるようにしたいと言ってくださって、ここなんだというふうに確認するという意味でも必要な期間だからと。一緒に背中を押してあげたいと言ってくださいました。
――冷静にご自身の現状を見つめていらっしゃいますが、東京五輪のコートに立つことを大きな目標として励んでいらっしゃるのでしょうか? それとも1日1日の積み重ねの先に、結果として五輪のコートに立てればという気持ちなのでしょうか?
長岡:そうですね…。2択だったら、2番目の方が近いです。
――基本的な質問で申し訳ありませんが、ご自身の夢を教えてください。
長岡:今は毎日をすごく大事にしていて、「今日も後悔しない、いい1日にしよう」みたいな感じで過ごしているので、今、「(将来の)夢は?」と訊かれて、あまりパッと言えるものがないかもしれないです。
写真:黒羽白(2018年世界選手権)
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