■久光スプリングス

井上美咲選手（以下、井上）：今回が開幕戦で、相手チームがどういう形でやってくるのかも全くわからない状況だったので、まずは自分たちの今までやってきたことや、自分たちの力をしっかり発揮していこうというのをチームで話して、それがしっかりできていたのが、この勝利につながったのではないかと思います。

石井優希選手（以下、石井）：お疲れ様です。まず、こういうご時世のなか、たくさんの記者の方にこうして、この会場に来ていただいたことをすごく嬉しく思います。試合に関しては独特な開幕戦の雰囲気ということで、どうなるかわかりませんでした。夏場にいろんな大会が中止になって、でも中止になったことでより、自分たちで確認する時間が増えたし、この開幕戦をすごく楽しみに練習してきたので、今日みんながのびのびできたことがすごくよかったと思いますし、明日のJT戦につなげていきたいなと思います。

濱松明日香選手（以下、濱松）：自分は4年目で初めてスタメンでコートに入れて、緊張はあまりなかったのですが、チームのコートにいる先輩方や、スタッフのみんなが「ハマは思いっきりやってきていいよ」と声をかけてくれたので、今日はしっかり自分の持ち味を発揮できたと思います。明日も勝てるように頑張ります。

戸江真奈選手（以下、戸江）：お疲れ様です。開幕に当たり、チーム的にいろいろ不安なこともありましたが、今日の初戦、全員が思いきりできたと思います。また、こんな状況のなかでもお客さんが会場に来てくださったことが私たちの力に変わり、こういう勝利になったと思うので、明日のJT戦も皆様の応援の力を借りながら、チーム全員で頑張っていきたいと思います。

荒木彩花選手（以下、荒木）：初めての久光での公式戦を終えて、最初は緊張しましたが、周りの先輩方のおかげで何も気負わずにのびのびとプレーをさせていただけたと思うので、この緊張感を忘れず、また明日のJT戦につなげていけたらなと思います。

――石井選手に。今日は、若手の選手と中堅、ベテラン選手との融合したチームというのが特徴的だったかと思いますが、若手の活躍がある中で、石井選手自身も今日も活躍できたことに関しては、どうお考えでしょうか。

石井：勝利者インタビューでも言わせてもらいましたが、私自身としては、強みであるディフェンスだったり、攻撃面でも今日の試合では存在感を出せなかったと思っていて、本当に若い子たちの勢いが、後半にうまく私を乗せてくれたなという気持ちです。今シーズンは、固定メンバーではなく、いろんな選手を使いながら、相手に対してメンバーを変える試合も出てくると思いますし、本当に楽しみなシーズンになるのではないかと思います。

――若手の選手に勢いがあって、乗せてもらってから第2セット以降も自分の調子が上がったというのもあったのでしょうか。

石井：そうですね。でも私も気負いすぎず、力まずというプレーはできたと思うので、シーズンを通して私個人としても調子をもっと上げていく必要があるなと思います。

――濱松選手に。初めてのスタメンで緊張感もあったと思うのですが、あれだけの活躍ができたことを自分の中でどう評価されていますか。また久光というチームでスタメンで出ることはすごくハードルが高いと思いますが、そこにたどり着けた自分をどう見ていますか。

濱松：今日の自分は、荒木選手も言いましたが、あまり気負わずに自分のプレーをしっかり思いっきり出そうと思ってプレーしたので、自分の中ですごい良かったなと思っています。これで満足しないでしっかり明日につなげるように頑張ります。
久光では、一人ひとり、個人個人すごい選手ばかりで、入って1年目からずっと悔しいこともありましたが、ちょっとずつ自分の中では努力してきて、それが実ったというか、この4年目にしてしっかりそれが出せたから、コートに入ることができたのかなと思っています。

――久光でスタメンになれたら、ある程度どのチームでも通用するというような、そういう自信などはありましたか。

濱松：…難しい（笑）。いや、でもなんか、勝てる自信はありました、今日は。なんか今の自分ならいけるなっていう自信はありました。

――井上選手と濱松選手に。2セット目にクイックを鍋谷（友理枝）選手にブロックされた後に、すぐまた濱松選手を使って決めた場面がありましたが、あの場面でセッターとしてブロックされた後でも使おうとして決まった時の心境と、打った側としてはあの場面でトスがきて、どんな気持ちで打ったかというのをそれぞれ教えてください。

井上：相手のブロックがもうワンレッグ（ブロード攻撃）に対して1枚になっていたというところで上げたのもあるんですけど、ハマが何回もワンレッグに入ってくれて、たくさん呼んでくれていたので、すごく自信を持って上げることができました。1回ブロックされてももう1回上げよう、上げれるなという自信があったので、2回使いました。

濱松：1本ブロックに止められても、まだフェイントだったり、打つコースを変える選択が自分の中であったので、範囲を変えて美咲さんにもう1本上げてほしいというのを伝えて、しっかり自分が思っていたコースに打てたから、決まったのだと思います。

――戸江選手に。これだけ試合がない中でも、開幕戦ストレート勝ちっていうのは、勝ち点3ポイント以上の価値があるのではないかと思いますが、実際キャプテンとして、今日の勝利というのをどういうふうに捉えていますか。

戸江：キャプテンとして臨むのが初めてなので、本当に今までに感じたことのない緊張感がありましたが、今年はポイント制ではなく勝率なので、何が何でも勝つという思いを全員に持ってもらうことを心掛けました。また、若い子たちがコートに入っているので、今日のメンバーでは優希さんが一番年上、その次は私と井上ですが、その年代がブレたらやっぱりもろくなってしまうと思い、絶対自分自身はブレないことを意識して臨みました。

――井上選手に。久光での公式戦は今日が初めてですが、ご自身で今日はアジャストできていたのか、ちょっとまだまだというところなのか、理由と一緒にお聞かせください。

井上：そうですね。前のチームとはまた違った緊張感で臨んで、この試合、自分的に本当にどうなるかわからなかったですけど、こういうふうにストレートで開幕戦を勝てたというのは、よかったのではないかなと思います。

――ご自身ではもうチームにフィットした感じはあったのでしょうか。

井上：これからかなと（笑）。

――久光には他にセッターとして栄（絵里香）選手と小島（絢野）選手がいますが、井上選手自身はセッターとしてご自身のどういうところを出していきたいと考えていますか。

井上：トスを丁寧に上げたりとか、アタッカーが打ちやすいトスを上げたりとか、要求してきてくれたことにしっかり応えられるようなセッターにはなりたいなとは思っています。

――デビュー戦だった荒木選手に質問です。改めてⅤリーグの試合に出て、良かったところ、自分なりに納得のできるプレーができたところと、ちょっと反省というか、課題が残ったところがあれば教えてください。また、福岡の大野城のご出身ですが、学生時代、佐賀で久光の試合を見たことがあったのかを教えてください。

荒木：今日の試合を振り返ってみて、自分自身のプレーを前面に出せたかというと全然出せてないという自己評価ですが、そのなかでもしつこくデンソーに対してブロックをつけていたんじゃないかと思うので、そこはこのまま継続して粘りのあるブロックをやっていけたらと思います。自分の一番アピールできるものといえばブロックだと思うので。まだまだ頭の切り替えであったり、体の使い方であったり、そういったところでもうちょっとブロックでチームに貢献できるところがあったんじゃないかというのは、試合後に一番に感じるところです。
攻撃ももちろんですが、とにかく一番はブロックでどうチームに貢献できるかというのが今日の反省点として一番に上がったので、そこは今後の試合でもどんどん工夫して伸ばしていけたらなと思います。久光の佐賀でのゲームは、中学生のころは見たことがなかったのですが、高校時代には2回ほど佐賀のホームゲームを拝見させていただきました。

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