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コラム

2020-10-24 13:10 追加

東レ篠田監督、開幕戦で新人3人抜擢も惜しくも息切れ

SV男子

敗戦も実力を存分に発揮した東レの新人・小澤


東レの小澤(左)と星野。2人が着用しているマスクは、東レ製の合成繊維素材と思いきや…

開幕スタメンで22点を決めた小澤は、

「試合の途中で、(相手のブロックやディグで)捕まってきたのは、相手はそこまで(戦術を)変えてないと思うが、自分のスパイクが、ストレートよりもクロスが通っていたが、(ジェイテクトの守備隊形が)クロスに対してのレシーブの配置が変わった。
(自身のスパイクが相手に)上げられたところで、ストレート(方向)に1本抜いていこうという時に(ブロックで)止められたのが多かった。今日止められたのはほぼストレートだった。
相手(のブロック)がストレート(側)をずっと閉めてきたので、自分のスパイクを疑わずにクロスにもっと勝負できていたら、展開が違ったかもしれない」と冷静に自身のプレーを振り返った。ただ、小澤は手応えも感じた。

「自分と山口は初スタメンで緊張する場面もあったが、先輩たちが声をかけてくれたり、自分たちも結果にとらわれずに自分たちがやってきたことを全力でやって、チームのためにつくしていこうと考えていた。自分たちが出ている変わりに出られない先輩たちがいるので、皆ができるような、東レらしい熱い、魂のバレーを、自分たち新人、富田を含めた、3人でやっていった。最後まで切らさずにできた」

昨シーズン、内定選手ながら活躍していた富田に対して、小澤は焦りはあったという。しかし、「同じチームなので敵ではない。お互い高め合え、刺激がある。今シーズン始まるまでにメンタル面をのばせたので、今後も切磋琢磨していきたい」と同期と精進していくことを誓った。

そんな新人たちの姿に、主将の星野秀知も「小澤は慣れないオポジット(OP)で出て、よく頑張ってくれた。新人3人は安定した力を発揮してくれた。今後、より進化した姿を見せてくれると思う」と期待の弁を述べた。


昨シーズンから指揮を執る東レの篠田監督は新人3人を一気に抜擢するという大胆な采配をみせた

篠田監督は新人3人を抜擢した理由について、「力があるから。リベロに関しては、昨シーズンまでいた井手智が海外挑戦で出たので、(山口)拓海しかいない状況だった。(富田)将馬と小澤に関しては、もうひとり、OPには落合がいるが、なかなか調子があがらなくて、急きょ小澤をOPで使った。将馬はずっとパフォーマンスが良かったので、レギュラーとして使った」と説明した。

コロナ禍でのリーグ戦となり、星野は開催への感謝と、予防対策に取り組むとした。

「まず試合をこうしてできることがありがたい。試合がなかったら、正直、練習している意義とか、僕らの存在意義がなかなか感じられない。でもこうやって開催できることに感謝しています。(今シーズンのリーグ規定で)マスク着用とか厳しくなっているのが慣れない。仕方が無い。しっかりチームとして(感染予防を)やってコロナ感染にならないように、相手にうつさないようにしたい」

(文・写真:大塚淳史)

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