2020-10-26 11:53 追加
姫路・貞包里穂主将「やるべきことをしっかりやる」 埼玉上尾・アントニオ・マルコス・レルバッキ監督「戦う気持ちを忘れないチームに育てたい」 V1女子会見
SV女子
●アントニオ・マルコス・レルバッキ監督
マルコス:最初の2セットに関しては、我々がずっと練習してきた戦術面、戦略面をしっかりコートで出すことができていました。第3セットのスタートに、私から選手に「このセットこそスタートから集中していかないと、相手に持っていかれる可能性がある」と注意はしたものの、終始こちらのミスが目立ち、相手にセットを譲ることになってしまいました。そこから相手がどんどんアジャストしていき、こういう結果になったと思っています。姫路さんは素晴らしい試合をしたと思っています。我々のサイドアウトを全てディグで上げられてしまった。これが大きかったです。こちらがサイドアウトを決めきれない。ラリーに持ち込んで姫路さんにカウンターを決められてしまう。私たちが最初の2セットにしたことを、終盤は相手にやり返された形です。
――来日がかなり遅れましたが、リモート采配の難しさと、実際見てみてイメージが違うところはありましたか?
マルコス:コロナの影響で来日が遅れてしまいました。リモートで映像を見ているのと実際現場で練習するのとでは全然違います。現場で練習にしっかり立ち会って指導することができれば、細かいところをどんどんリアルタイムで修正することができるのですが、残念ながらこのリモートの期間はそういうことができませんでした。今週チームに合流したので、そういうところを詰めていきたいと思います。スキル的に修正しなくてはならないところもありますし、(反対に)チームが良くできているところもあると思います。
――5セット目の攻防については?
マルコス:5セット目に関しましては、特にブロックのシステムにおいて相手チームの13番(田中咲希選手)をマークするようにフォーメーションを変えました。13番の選手は第3セット、第4セット、相手に取られたメインの選手、彼女が入ることによってチームが変わっていったと認識しましたので、第5セットはそこにブロックを集中させるように変更しました。うまくいった点もあったのですが、終盤にサンティアゴ(アライジャダフニ)がネットタッチをしてしまったりとか、ちょっとしたミスが出てセットを落としてしまったと思います。
――チームに合流した時の気持ちと、初采配の感想は?
マルコス:合流が遅れてしまったことでチームにはダメージがあったと思っています。来日していればしっかり修正できていた点もあったと思うのですが、こういう状況になってしまった以上、試合を通してチームの成長を図っていかないといけないのかなと思っています。試合については、コートに立ってチームと一緒に試合を戦うということが率直に言って嬉しかったです。まだ今週の水曜日に合流したばかりで、嬉しい反面、初戦で負けてしまって残念な気持ちもありますが、スポーツには勝ち負けはつきものなので、下を向かずにまた進んでいきたいと思っています。
――今期のチームコンセプトは?
マルコス:アグレッシブなチームを目指しています。もちろん、いろんな限界だったり、困難な状況はあると思いますが、その中でも戦う気持ちというのを忘れないチーム、どんな状況でもしっかり勝ちに行って、そこを乗り越えていくチームになることを期待しています。問題は山積みですが、戦う気持ち、ファイティングスピリッツを目指しています。
撮影:堀江丈
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