2020-21 V.LEAGUE DIVISION1 WOMEN（V1女子）は29日、北ガスアリーナ札幌46（北海道札幌市）、E・プラザいしかわ（石川県かほく市）、ジップアリーナ岡山（岡山県岡山市）の3会場で1レグ最終日となる計5試合が行われた。（札幌会場はV2男子との共同開催）

　全勝を守りたい首位の東レは、1敗で2位につけるJTと対戦。好カードであることに加え、JT・小川杏奈と東レ・小川愛里奈の地元・岡山での姉妹対決ということもあり、注目の1戦となった。試合前半は接戦となり、第1セットを25-22で東レ、第2セットをデュースの末JTが奪取する。しかし、第3セット以降はセット前半までは競り合うも後半は東レのペースとなり、小川愛里奈もサーブやスパイクで活躍。25-18、25-17で東レが連取。セットカウント3-1で東レが勝利し、全勝で1レグを終えた。

　また、この試合の前には岡山のホームゲームも行われ、トヨタ車体と対戦。フルセット且つ5セット中3セットがデュースという熱戦を繰り広げた。最初の2セットは金田修佳らの多彩な攻撃で岡山ペースで試合が進むが、第3・第4セットはソロカイテ・インドレ、荒木絵里香の活躍で両セットともデュースの末、トヨタ車体が奪い返す。第5セットも金田、ソロカイテの打ち合いの後、岡山・渡邊真恵の巧みな攻撃などでデュースとなるが、最後は金田が決め切り、3-2で岡山が勝利。ホームで7勝目をあげた。

　札幌でのホームゲーム2日目となったデンソーは埼玉上尾と対戦。工藤嶺、鍋谷友理枝らの活躍でデンソーが2セットを連取するが、3セット目は埼玉上尾がリベロ・山岸あかねを中心としたレシーブで粘り、デュースの展開となる。しかし、工藤、中元南らの活躍でデンソーがこのセットを27-25で取り切り、ストレートで勝利。ホームの2勝含め4連勝となり、8勝3敗とした。デンソーは3位のNECと勝率、セット率が並び、得点率の差で4位につけている。

　リモートマッチの石川では8連敗中の日立がKUROBEと対戦。第1セットは日立が長内美和子・上坂瑠子の両エースにボールを集め、先取。しかし、前日姫路にストレートで勝ち、勢いのあるKUROBEは舛田紗淑のスパイクや細沼綾のブロックなどが機能し、第2、第3セットを連取する。第4セットをタップ・ハンナのブロード攻撃などで日立が奪い返し、試合はフルセットに。第5セットは長内、上坂らの活躍で日立ペースで進み、3-2で日立が勝利。連敗を止め、3勝目となった。

　石川の第2試合はPFUのホームゲーム2日目となり、姫路と対戦。この試合もフルセットとなった。両チームともに連続得点で流れを引き寄せる展開が目立ち、最終セットもアコスタ・ロスランディにボールを集めて先行したPFUに対し、姫路は交代で出場した金杉由香の3連続スパイクやサービスエースで追いついたが、終盤はアコスタのバックアタックなどでPFUが再びリードして逃げ切り、3-2で勝利。2勝目となり、最下位から11位に順位を上げた。1勝10敗の最下位で1レグを終えた姫路は、連敗ストップを懸け、12月4日にNEC、5日にKUROBEと対戦する。

　次回は2レグ第1週となり、秋田、神奈川、佐賀で試合が行われる（秋田はリモートマッチ）。12月4日の神奈川はナイトゲームとなる。

【順位】（Pはポイント）
1 東レアローズ（11勝0敗31P）
2 JTマーヴェラス（9勝2敗26P）
3 NECレッドロケッツ（8勝3敗25P）
4 デンソーエアリービーズ（8勝3敗25P）
5 岡山シーガルズ（7勝4敗19P）
6 久光スプリングス（5勝6敗17P）
7 埼玉上尾メディックス（5勝6敗16P）
8 KUROBEアクアフェアリーズ（4勝7敗11P）
9 トヨタ車体クインシーズ（3勝8敗10P）
10 日立リヴァーレ（3勝8敗7P）
11 PFUブルーキャッツ（2勝9敗6P）
12 ヴィクトリーナ姫路（1勝10敗5P）
※順位は勝率、セット率が同じ場合、得点率で決定する
　

　
素材提供：V.LEAGUE