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会見・コメント

2020-12-03 09:00 追加

ピックアップゲーム:11/15サントリーvsジェイテクト熱い試合内容に垣間見える「静かな」戦い V1男子

SV男子

第3~5セット目の得点経過も接戦であるが、中終盤にジェイテクトが押している場面が多くなり押し切った。どのような変化があったのか見てみよう。

第3セットの前からジェイテクトに動きが見られた。セッター対角の西田有志選手が一般的にレフトから打つS1(セッターがバックライトにいるローテーション)でライトから打つようにフォーメーションを変えてきたのだ。この点を高橋慎治監督は「サイドアウトを切るというところの最善の手ということです。今日はレフト側で切れなかったケースが多かったのでライト側に回すような形を取りました。」と切れるカードのうちの一つと語る。このカードと久保山選手の備えが実ったのか西田有志選手の調子が上がっていく。
サントリー山村監督は「攻撃を徐々に止められななくなってきたのでMBをセンターに戻すポジションチェンジをして(サイドに)プレスをかけに行ったがうまくいかなかった。調子を悪いままにしておければ3-0で終わらせることができたかもしれない。西田選手の力の発揮有無でチームのバランスが変わってくるので、うまく乗せてしまったのが反省点。ローテーションの関係で西田選手にムセルスキー選手を当てられなくなってきた。」と悔やんだ。

レフトからスパイクを放つ西田有志選手

一方でサントリーの攻撃については外から見ると変化は見られなかったが、S西田寛基選手の心理的な動きがあった。「第1、2セット序盤の方はクイックをそんなに使っていないんですけれども、相手が真ん中に来ているイメージがあったので、そこは真ん中を使う必要がないと思ってあえて使っていませんでした。使っていないことによって第3セット以降は浅めになっていたが、僕がサイドを使っていたので相手のブロックが1.5枚、2枚になっていた。そこをもう少し早く見極めていけるところでは真ん中をしっかり通したり相手のブロックを見てあげることができたら、もっと真ん中を通せていたと思いますし、終わったのでどうしようもできないことですが、見てあげれば真ん中を通せるよというのは学びにはなり良かった。」と心理の動きを実際の対応に繋げられなかったことを前向きに反省点として挙げた。

それに対するジェイテクトの守備についてMB福山汰一選手は「今日の朝ミーティングするまでは、大宅選手のデータでブロックを敷いていたのでパイプ警戒しつつということろで、クイックをフリーするつもりでしたが、セッター(西田選手に)が変わってBクイックが多くなったので昨日よりはBクイックの方にフロントしつつサイドを対応するということで、崩れた時やラリー中にムセルスキー選手にトスが上がった時に行こうと決めただけです。試合の後に選手同士で話をしてプラスアルファを乗せた感じです。終盤になればなるほどムセルスキー選手、柳田選手にボールが集まったりという感じがしていたので、ミスやシャットされたときのリピート率だったりというのでもう一度レフトに行ってみようか、反対側フリーにするのでレシーブやってくださいというのをその場その場で判断して、たまたま今日それが嵌っただけであって、次回やる時どうなるか分かりませんし、今回はやって2枚揃ってたまたま止まった、レシーブができたというのが勝ちに繋がったので良かった。」と前節からセッターが変わったことによる対応の変化を挙げる。
西田選手が感じていたような試合の途中のブロック戦術の変化はなく、試合に通じて戦術を地道に遂行したようだ。このような選手のコメントの食い違いは興味深く面白いところだ。

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