2020-12-06 22:16 追加
早稲田大、失セット0で4連覇。女子は鹿屋体大が4年ぶりⅤ バレーボール全日本インカレ最終日
全日本インカレ最終日の結果
大学バレー 女子 / 大学バレー 男子
男子は早稲田大、女子は鹿屋体育大が学生日本一―。バレーボールの男子73回、女子67回全日本大学選手権大会最終日は6日、大田区総合体育館で男女の決勝戦を行い、男子は早稲田大が日本体育大をストレートで下し、今大会全5試合失セット0の完全優勝で4年連続8度目の栄冠を獲得しました。女子は鹿屋体育大が東海大に3-1で快勝して4年ぶり4度目の優勝を飾りました。
[決勝戦]
▽男子
早稲田大3(25-18、25-20、25-21)0日本体育大
▽女子
鹿屋体育大3(25-14、26-24、11-25、25-15)1東海大
早稲田大の強さは際立っていました。この試合、ベンチがタイムを取ったのは第3セット、17-14から同点にされた時の1回だけ。攻撃力はもちろん、ブロックと守備の組織立った連携、勝負どころの集中力など大学チームとしては文字通りナンバーワンで、4年生は1年生から大学王者で卒業も納得です。日本体育大は善戦しました。第2セットは中盤15-18まで、3セットは終盤20-21まで競り合いながら、最後は地力の差。注目のルーキー高橋藍は一際高い打点からのスパイクなどで14得点を稼ぎましたが、セットを奪うまでにはいきませんでした。
女子は両校とも3年生以下が主力の布陣。勝敗は、鹿屋体大が20分足らずで先制して迎えた第2セットでした。受け身に回って押されっぱなしだった東海大が本来の持ち味、攻撃力を発揮して互角の展開になります。東海のミドルからの攻撃に17-20とリードされますが、ここからが鹿屋体大の強さ。粘り強いブロックと守り、威力のあるサーブで、食い下がる東海大を振り切りました。第3セットこそ一方的に取られましたが、鹿屋体大は動じません。第4セットに入ると第1セットの再現。いきなり7連続得点すると突っ走ります。20-15からは好きなように攻めて5連続得点で、4年前の決勝戦の雪辱に燃える東海大を返り討ちにしました。
男女優勝チームの監督、主将のコメントは以下の通り。
早稲田大・松井泰二監督「失セット0の優勝、うれしいです。コロナ禍で多くの仲間たちが苦しんでいる中、(決勝戦で)日本体育大と責任をもって戦ったことは、優勝よりうれしいです。1試合、1試合厳しい戦いでしたが、よくがんばりました。選手たちには『全部出せ!』と檄を飛ばしました」
早稲田大・宮浦健人主将「きょう勝てて本当にうれしいです。監督も言われたように、全部出し切る気持ちで戦いました。チームとして気持ちを一つにして日体大戦に向かいました。コロナ禍の中で試合ができたことをうれしく思うし、応援していただきありがとうございました」
鹿屋体育大・浜田幸二監督「大会を開催していただいた関係者に感謝します。ありがとうございました。大会へ向けてはサーブとサーブレシーブだけをやってきました。(この大会が今年度最初で最後の公式戦)試合ごとに選手が成長するのには、私もびっくりしました」
鹿屋体育大・金本彩花主将「(出番なしで)後輩を信じることしかできなかったが、応えてくれてうれしいです。団結、貪欲をテーマにしてきましたが、全員が達成できました。(今年初めての公式大会で)『どうしよう』という気持ちが強かったのですが、試合ごとに成長することができました。(後輩たちへ)こんな私と付き合ってくれて4年間、ありがとう」
写真:黒羽白
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