2021-01-13 19:03 追加
就実・周田夏紀「最後の点を決めた時は報われたなという感情が大きかった」、西畑美希監督「辛抱強く、粘り強く戦えたことが勝因」 春高優勝会見女子
高校バレー 女子
――西畑監督に。難しい1年だったと思いますが、今年度最初で最後の全国大会で頂点に登り詰めるためにどのような努力、取り組みをされてきたのかを教えてください。
西畑:いつものように遠征ができなかったり、合宿ができなかったり、 自分たちだけで練習する時間が増えた1年でした。コロナ対策も本当に厳しくやってきましたし、 選手たちにもたくさんのことを我慢してもらって、自粛してもらいました。そのような中でもこの春高というのがひとつの光といいますか、希望であり、限られた時間の中で私たちが今できることをやってこれたということと、大会がひとつしかないということ、そして3年生がこの大会で終わるということで、3年生のためにという思いでここまでやってきて、こういう結果につながったと思います。
――大賀主将に。昨日の試合で怪我をされて、今日の決勝の舞台に立てず、悔しい気持ちもあったと思いますが、スタンドから試合を見て、特に代わって入った平田美菜選手など、みんなのプレーはどんなふうに映ったか教えてください。
大賀:チームのみんなが試合で勝つために頑張っている姿が上から見ていてすごく伝わりました。自分ができることは上からジェスチャーで喜んだりすることだけで、出れない悔しさもありましたが、その中でも自分の代わりに入った美菜(平田選手)が頑張る姿はとても印象に残りました。
――西畑監督に。3セット目、点差が開きましたが、セッターを吉田菜都美選手に交代した以外はそのままの布陣で臨まれていました。その時はどのようなことをイメージされていましたか?
西畑: この大会を通してリードされても我慢して、辛抱して、追いついてひっくり返すということがずっと続いていたので、もしかしたら諦めずにひっくり返せるかなという思いがありました。また、セッターは吉田の方が岩本(沙希)より経験があり、昨年のインターハイも2セット取ってからフルセットになった試合を吉田が経験しているので、彼女の経験に賭けてみたという感じです。
――西畑監督に。改めて、今日の勝因はどのようなことだと見られていますか?
西畑:3セット目はああいう形で苦しい展開だったのですが、4セット目に崩れることなく我慢して戦えたことだと思います。今大会を通して本当に辛抱強く、粘り強くバレーができていたということに私もびっくりしているのですが、その我慢強さが勝因だったと思います。
――深澤選手に。2年生でゲームキャプテンを務められましたが、ご自身の中で3年生の存在はどのようなものでしたか? 勝たせたいとか、支えてもらったとか、3年生に対する思いを改めて教えてください。
深澤:辛い時にいっぱい支えてもらったり、自分のプレーがうまくいかない時にアドバイスをしてくださったり、本当にすごく感謝しているし、この3年生の先輩方と少しでも長くプレーがしたいという気持ちが強かったと思います。
――西畑監督に。シンプルに選手の良いところを引き出しているという印象でしたが、 どのような指導方針で指導されているのかを教えてください。
西畑: 皆さんが見てシンプルとおっしゃるように、当たり前のプレーを確実にする。難しいことをするのではなく、誰でもできるようなプレーをして、誰でも拾えるようなボールを拾って、まさに「基本に忠実に」なのですが、簡単なことをいかに丁寧にやるのかをモットーにしてやっています。
――周田選手に。最後の点を決めた時の気持ちを教えてください。
周田:最後のサーブを打つ前に、自分が今までやってきたサーブ練習を思い出し、あとはもうとにかく心の中で「打て!」「攻めろ!」というのが24点になった時に浮かんできました。「練習の成果を出すのはここだ」と思って打ったので、 嬉しいというより「報われたな」という感情が大きかったです。
――小林選手に。ベストリベロ賞おめでとうございます。就実の攻撃陣をどのように見ながらプレーをしていましたか?
小林:決勝戦だけでなく、それまでのゲームの中でも、苦しい時に3本目をスパイカーまで持っていけば打ち切ってくれたり、難しい場面でも勝負して決め切ってくれたりしていました。自分は点をとることはできないけれど、とにかく後ろで拾ってつないで、3本目に持っていこうという気持ちでした。
写真:堀江丈
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